おっちゃん、おばちゃんに学ぶ
おとなしく過ごして、1週間が経ちました。
生きていたら上を向くより下を向く方が多いようだし、常に重力に逆らって生きてるし、時間は前へ前へと進んでいきます。
無茶をして体が痺れるのは不快です。でも、やりたいことを我慢するのはもっと不快で、そこには後悔が付きまといます。
今週は絵もものづくりもグッと我慢、でも、やはり、やりたいことをやらない人生は健全とはいえません。
待つ、休む、こんな簡単なことがどうしてもできなくて、急がば回れもその場でクルリと回っちゃいます。
喋るのも、食べるのも、息をするのも早足、そんなに慌てて何処行くの?です。
でも、絵画教室のおっちゃん、おばちゃんを見ていると、実にユルユルのマイペースで、余韻を愉しむかのように生きてます。
某おっちゃんが1枚の絵を描く間に、あたしなら軽く10枚は描けそうです。少し描いてはイーゼルに絵を置いて眺めて、煙草を吸いに出かける。
もしも、生き方に成績表があったら、物事を成し遂げた数は負けてない気がするけれど、人生を味わい尽くしているか、という項目があったら、上滑りな気がします。
蟹味噌を食べて甲羅を捨てちゃうあたしと、
蟹味噌を食べた後の甲羅に日本酒を入れて、甲羅酒を味わうおっちゃん、おばちゃん。
あたしの方がお先に次の料理にありついてるかもしれないけれど、蟹も人生も余すところなくしゃぶり尽くす彼らの生き方の方が愉しそうです。
そんなことを思いながら、休みやすみ、絵画教室で絵を描いてきました。
こうなったら、自慢の胸にカラータイマーを設置して、首が疲れてきたらピコンピコンと鳴らすことにしようかねぇ。