日報 3月3日 「楽しみ」に理由はいらない
記入者:タラバミント
ゆっくり確実に雪が溶け、
路面が顔を出しはじめている北海道。
会社の周りの道も、
しゃりしゃりとした水っぽい雪になってきました。
約半年ぶりの土埃のにおい。
この春先独特のにおいをかぐと、
走馬灯のように歴代の春の思い出が頭を横切る。
僕の春は、
「あんなこともあったなぁ」
「こんなこともあったなぁ」
と、しみじみ回想をする時間が多いです。
後悔とは違って、
ただ思い返すだけ。
けれど今年は、
“春の訪れ”そのものも楽しみにしているんです。
理由はない。
例えば気の置けない友人が家に遊びに来るとき、
それだけで嬉しいって思いませんか。
友人が来た後はきっと何をしても面白いから、
ただただ相手が「来る」ことが楽しみで。
僕の「楽しみ」という気持ちにも、だから理由はない。
「○○できるから春が楽しみ」という限定的な話ではなく、
春に味わえる時間の可能性が魅力的なんです。
今年の春は、そんな感じ。
ねぇ、春よ。
いつでもいいけど、
来るなら早めにおいでよ。
何して遊ぶ?
まずは、座ってお茶でも飲もうか。
昼寝もいいね。
カメラ持って散歩でも。
手ぶらで汽車に乗るのもいいなぁ。
腹が減ったら町のパン屋で惣菜パン。
喉が渇いたら湧き水くみにドライブ。
フキノトウも探しに行こう。
ヨモギもクレソンも。
でもね、こんなにあげたけど、
なんにもしなくてもいいよ。
君がいる期間も、会える回数も限られてるからさ、
会えたときにいっぱい遊びたくなっちゃうんだ。