日報 3月7日 気絶と無意識
記入者:明明
ミンミンは「作ること」が好きです。
今日の朝ごはんも思い出せないまま、
今晩はコロッケを作ったよ。
時々、どうしても思い出せないことがある。
つい最近の出来事だったのに、それが思い出せない。
もしかしたら、
「気絶しちゃってるんじゃないか」と思う。
例えば、仕事で作ったとある納品物を前にして、
「これは確かに私が作った」ということはわかる。でも、
「どうやって作ったかは思い出せない」んです。
わからないことや知らないことが大半だから、
ミンミンは調べながら取り組みます。まさに無我夢中。
そうして息を吸ったか吐いたかもわからぬうちに、
仕事が終わっている。
かかった時間の記録は残っていても、
その過程の内容はすっぽ抜けている。
もう「気絶していた」としか言いようがない。
“職人”と呼ばれる人たちは凄いな。
きっと身体が動作を覚えてるんだろうな。
意識せずとも身体が動くんだろうな。
そんな風に身体を使ってみたい。
「気絶」じゃなくて、「無意識」の状態で。
意識しないって、どんな領域なんだろう。
意識から解放されたら、どんなものを作れるんだろう。
ミンミンはまだまだ意識フル活動。
それでも「作ること」が好き。「作っている時間」が好き。
「そういえば今朝は何も食べてなかったな」
と気がついたのは、コロッケでお腹がぷっくり膨れた頃だったよ。