Marfy
各地の書店・古書店・ブックカフェ等に実際に足を運び、本を買うまでを綴ります。
「就活 不安」 「内定 もらえなかったら」 「就活 やりたくない」 3月1日。 22年卒の就職活動が解禁されたとの報を聞いて、そんな言葉を呪文のようにGoogleで検索して、不安を紛らわせていた日々を思い出す。 かつての苦闘の日々を回想する。いてもたってもいられなくなり、すかさずPCを起動させ、文字を打ち込む。 自分だからこそ伝えられることが、あるはずだと信じて。 これを読んでいる就活生の方へ はじめに言っておきます。 内定獲得のためのアドバイスとか、選考を有利に
10代の頃、自分のことが嫌いで仕方なかった。 このままでは人生が台無しになってしまうと感じて、20歳の時に「10年かけて自分を好きになる」と誓いを立てた。 そして今、27歳になって、僕は自分のことを好きになった。 正確には、好きとか嫌いとか、大して気にならなくなった。愛せど憎めど他人には成り代われないのだから、好きでいた方が得じゃん、と思っている。 自己嫌悪のぬかるみから抜け出して初めて、僕は自分が認識しているよりずっと、他人に興味がないのだということに気づいた。 もしく
いつからだろうか、自分の中にある批評家の一面が大きく育ち過ぎてしまって、憧れや好奇心から行動を起こすことを許さなくなってしまった。 今、何がしたいのか、自信を持って答えられない。 いつの日か、どうでも良くなってしまうのだろうか。 書き残す必要がある。誰のためでなく、自分のために。
言葉が心をつくる、と巷間よく言われます。 できることなら、できるだけポジティブで、機嫌の良いことだけを口にしていたいものです。 ですが、あえて後ろ向きなことを言わせてください。 マジやる気がでねぇ。 連日の暑さと日頃の疲れ、さらに鼻詰まりのトリプルパンチで、若干自律神経が乱れている感じ。仕事から帰ってきたらくたびれたぬいぐるみのようにベッドに転がり、スマホを相棒にダラダラと時間を潰すだけの毎日を続けてしまっている。 休みの日は昼過ぎまで寝て、起きて、飯を食って、寝て、
ここ数日、寝る前の1時間だけ、クーラーをつけて寝るようにしている。 今日、帰り道にミンミンゼミの鳴き声を聞いた。先週末にはアブラゼミが、そのさらに前にはヒグラシが求愛のために空気を震わせるのを耳にした。 今日も猛暑日だった。天気予報のキャスターが、明日も猛暑日になると告げる。 いつからだろう。夏が来るのが疎ましくなったのは。 記憶の中にある夏は、空がカーテンを模様替えしたように鮮やかに始まっていた。 梅雨入りを境に、分厚い雲が空を覆い、アスファルトと同じ色の空は何日に
名古屋って、いいですよね。(唐突) 東京や大阪から遠すぎず近すぎず、それでいて日常から自分自身を切断できる、ちょうどいい距離感。 ひつまぶし、味噌カツ、鍋焼きうどんにきしめん、「喫茶マウンテン」のスパゲッティなど、独自の発展を遂げた「名古屋めし」に舌鼓を打つもよし。 サウナーの聖地「ウェルビー」「saunalab」をはじめ、「アーバンクア」「キャナルリゾート」などの名店ひしめく温浴施設でリフレッシュするもよし。 推しのアーティストのライブ、東京公演のチケットが取れなかった
「書くことはおそろしい」と、尊敬しているライターの方がかつて語っていた。 その意味をようやく理解できた気がする。 自分以外の言葉を預かったときのプレッシャーを、正直ナメていた。自分の匙加減ひとつでその人のイメージを歪めてしまうのではないか、とんでもなく嫌な人間に映してしまうのではないかと思うと、たちまち恐ろしくなってキーボードを打つ手が止まる。一つのてにをはの選択、一つの句読点の打ちどころにさえ神経はすり減って、1時間経って進んだのは立ったの数十字、というのはいつものことだ
3年ほど前から日記を書いている。 が、このごろ文量と密度が明らかに低下している。 僕が日記を書くのに使っているアプリは書いた日付をカレンダー形式で表示してくれるのだが、2年前と比べて空白が目立つようになった。 単に疲れが溜まっているとか気が緩んでいるんじゃないかって言われそうな気がするのだけど、僕にはどうも、これがもっと深刻な事態のように思えてならない。 同じような変化が、他のところでも発生しているからだ。 本を読む頻度が少なくなった。 出かける時はいつも本を持ってい
「企画メシ」には、その年ごとのテーマとなるような枕詞がつけられています。 2022年のテーマは「自分の道を言葉でつくる」。そのおかげか、昨年の企画生の中には「今まさに生き方を模索している最中です」という方も少なくありませんでした。 今回お話を伺ったNNさん(仮名)もその一人です。彼女は「これまでとは違う自分へと変わるのだ」という決意を持って企画生となりました。 自分を変えることは困難です。一度染みついた考えや価値観を更新するには、大変な努力と長い時間を要するからです。これ
上の詩は、13歳の女の子が新聞に投稿したものだという。 僕が思うに、人間だけが「逃げる」という行為に何らかの意味を与えようとするのではないか。 「困難から逃げるな」と言う人がいれば、「嫌なことからは逃げていい」と言う人もいる。 古くは「生き恥を晒すくらいなら死を選ぶ」のが武士の誉とも言った。 三陸の「津波てんでんこ」も薩摩の「捨てがまり」も、どう逃げるかの哲学をそれぞれ示唆しているように思える。 動物は、逃げることを何とも思っていないはずだ。 「生き延びることを最優先に行
今月8日より開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も、いよいよ大詰め。大谷翔平やダルビッシュ有、村上宗隆らを擁する今大会の日本代表は「史上最強」とも評されます。 しかし、普段野球を見慣れていない皆様にとっては、どの選手がどれくらい凄いのか、今ひとつピンとこないのではないでしょうか。 そんなお悩みを解決すべく、今大会の侍ジャパンに選ばれた15名の投手について詳しく紹介した記事を作成いたしました! 観戦の際には、お手元のスマートフォンからこの記事を時おり
「20代のうちは限界まで働け」とか「圧倒的な量をこなせ」という主張をたびたびSNSで見かける。ぼくも概ね同意するし、その手の言説を目にする度に「そうだよなぁ、もっと頑張らないとなぁ」と一応は思うわけである。 一般的に「世間で成功した」とされる人のほとんどが、キャリアのどこかしらの段階でエグいくらいのハードワークを経験している。それは個人の書籍や取材記事を通して簡単に知ることができるし、それなりに再現性のある結果だということは統計的にも理屈的にも筋が通る。 Outstand
紅白歌合戦が始まると、いよいよ1年も終わるんだなぁと実感します。 皆さんの2022年は、どんな1年でしたか? 僕にとっての2021年が「積み上げることの楽しさを知った年」だったとすれば、2022年は「積み上げないことのおそろしさを知った年」でした。 特に需要があるとは思いませんが、振り返らせてください。 自分との約束を破りまくる今年の初め、僕はいくつかの年間目標を立てました。 その一覧と、最終的な結果は以下の通りです。 8つある項目のうち、達成できたのは2つだけ。まあ
コピーライターの阿部広太郎さんが主宰する「企画メシ」に参加していた。 半年間続いた講座の締めくくりは、いつものPC画面越しの対面ではなくて、顔を突き合わせて一堂に会する。 最初から知らされていた。だからこその特別感。 桜木町の駅から会場のある横浜ランドマークタワーに向かうまでの間、緊張で体じゅうの内臓が裏っ返りそうだった。 ―――――― 最後の課題は「自分の企画」。 半年間の講座で得た学び、そして過去・現在・未来。自分自身の生き様を「どんな企画をする人になりたいか?」
「向上心が強いよね」とか「ストイックだね」と、人からお褒めの言葉をいただくことが多い。 それはすごくありがたい、ありがたいことなんですけど。違うんです。 努力をしていない、上昇していない自分が好きになれないのです。 子供のころからうまくできないこと、人より劣っていることに注目しがちだった。そして、できることや得意なことにはあんまり興味がなかった。というより、「俺なんかができるんだから、他の人もできて当たり前でしょ」と思っていた。 そんなマインドセットで10代の人格形成期
「好きなことでメシを食っていく」生き方は、今や現実的な選択肢のひとつとなりました。 その気になれば、Twitterで漫画を描き続け書籍化させることも、動画配信で会社員以上の収入を得ることも、自作の音楽を地球の裏側にいるファンに届けることも、パソコン一つで可能な時代です。 しかし、2022年度企画生のゆなてぃーさん(仮名)は「好きなことは仕事にしたくない」と語ります。 そんな彼女の信念は、どのように形作られたのか。 そして、彼女が企画生としてエントリーするに至った理由とは。