マーフィーズファームの野菜たち

マーフィーズファームの野菜たちは、基本的にほぼ肥料を与えず育てています。
でも、栄養分がなくても野菜が育つというわけではなく、野菜が育つ為には畑にそれなりの栄養分は必要です。

では、その栄養分はなにから補うかというと、それは出来るだけ
畑に生えてくる色んな草
を利用しています。

色んな草と共に野菜が共生しているマーフィーズファームの畑ですが、野草たちを放っておくと、野菜よりも野草の方が大きく育ってしまう場合も多々あります。

そういう場合は、草を抜いて畑にそのまま敷いておきます。
また、野菜の収穫が終わったあとは、しばらく畑を放置して色んな草を生やした後に、トラクターで生えてきた草ごと耕耘して草たちを土に還したりもします。
そういうことを繰り返して、土に少しずつ栄養分を貯めています。
その他にも、野菜くずなどの残渣で作られた堆肥を撒いたり、ときどき鶏糞堆肥やようりんなどといった肥料を加えたりもしますが、基本的には畑は畑で循環するような環境を意識しています。

非農家から就農した自分にとって、農業は分からないことだらけ。
色々調べたり試してみたり。

農業は、1シーズンにまるまる1年かかります。
なので、試せるのも1年に1回、しかも毎回(天候などの)条件が異なるという…
奥が深い。思い通りにならない。
だから、面白い。

自然は人間の都合には合わせてくれません。
動物や植物の都合にも合わせてくれない。

生きとし生けるものはすべて自然に合わせる以外ありません。

野菜たちを育てるために、我々が生き延びるために、何ができるかを常に考える。
食べものは命になるもの。
生きるとはなんなのか、そんなことも農作業をしていると考えます。
自然のなかで。