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共感力

最近、つくづく思うことは・・・

『共感力』の大切さです。

人の悩みや感情を、どう自分事にできるか?

これが、できたら、人生を何百倍も賢く生きることが可能です。

だって、人の知恵や経験から学べることができる素養になるからです。

私に一番欠けていたものは、この『共感力』だったのか!

だから、ものすごい遠回りな人生を歩んできたし、苦労の連続の人生で
もあったのは、

すべて、この単語に集約できるのでは・・・

と、反省している毎日です。

後、私だけでなく、苦労している人や、結局上手くいかない人生を生きた人
全員に言える言葉かも知れません。

一つ事例をお話します。

私は、1996年の暮れに、マレーシアでの事業を一時、
全て整理して、家族を連れて日本に長期帰国しています。

翌年、アジア通貨危機が起こり、マレーシアを含め、多くの東南アジア
や韓国で倒産が相次ぎました。

この時、日本企業はどうしたか?

次々と、一度、東南アジアに移した製造ラインを、今度は一斉に中国に
シフトしました。

この時、私は、知り合いの日本人経営者や現場責任者の人にアドバイスしたことを、はっきりと覚えています。

中国への移転は、魅力的かもしれない。でも、必ず、後悔することになる。

中国という国家は、タコ壷国家で、入る時は、大歓迎で迎えてくれるが、

出る時は、身ぐるみ剥がされることを覚悟しておいた方が良い・・・

と、アドバイスしたことがあります。

残念ながら、当時、私のこのアドバイスに感謝し、受け入れた日本人はいません。

ここ5年ほど前から、数人ですが、マレーシアに戻って来た日本人に会って
話を聞く機会がありました。

皆、一様に、ものすごい苦労をし、命からがら、マレーシアに戻って来たの
です。

中には、自殺した人、投獄された人、倒産に追い込まれた人など、死屍累々
です。

今、まだ、中国国内から、出ることもできない地獄のような人も少なくない。

彼らは、一様に、私を叱責します。

『なぜ、もっと、真剣に中国進出を、あの時に、止めてくれなかったんだ。』

私は、言い返すしかない。

『いや、いや、いや、私は、はっきりと忠告しましたよ。』

『でも、あなたは、まったく聞く耳を持たなかったじゃないですか。』

『申し訳ないが、自業自得です。』

今、日本に危機が迫っていることは、間違いない。

ただ、その危機が、いつ、どんな形で表面化するかまでは、完全にわからない。

でも、必ず、そう遠くない未来に表面化します。

その時になって、99%の日本人は慌てふためくことになるでしょうが、

もう、後の祭りです。

ちょうど、東日本大震災のようなものです。

遠方に見える白いさざ波が、後、数十分で、大災害をもたらすから、今すぐに、高台に逃げろ。

と言うことは、アドバイスできる。

って言うか、今、私は、日本人の知り合い全員にやってます。

でも、その言葉を聞いて、動く人は少ないのです。

そう、1997年当時のように・・・・

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