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「あなた、ネパールの方?」稀人マルシェ@阪急メンズ東京 ラスト日記

10/8(火)
いよいよ最終日を迎えた。今日で終わりか……と思うと早くも気が抜けそうになるけど、フードを全量買い取りした僕にそんな余裕はない。とにかく、できる限り売る。それがラストミッションだ。

今日のターゲットは、異邦人。前日、カタコトイングリッシュでも試食してもらえれば売れる可能性があると手ごたえを得た僕は、出勤前、英語達者なワイフに「試食しませんか?」の英語を尋ねた。

丁寧な言い方「Would you like to try?」
フランクな言い方「Do you wana try?」

教えてもらえば、なるほど!と納得。試食しませんか?という入り口がわかると、なぜかそれっぽい英語が浮かんでくるのも脳みその不思議。

「This is very tasty japanese green tea.Green tea is very healthy you know?」

こんな感じでどう?と聞いたら、それで大丈夫!ということだったから、いつものようにノリと勢いでチャレンジすることに。

開店を迎えると、寒くて雨の平日午後は予想通りお客さんが少ないながら、恐らく旅行中で時間が限られている異邦人がチラホラ。ドキドキしながら声をかけるタイミングをはかっていたら、最終日ということで友人知人仲間たちが続々と駆け付けてくれて、どんどん商品が売れていった!

ライター先輩の庄司さん、リンゴ行商の片山さんとパイーノさん、義母の友人の畠中さん、ワイフ家の幼なじみのショウさん、稀人ハンタースクール2期生の吉井さん、中学同級生のマエジマさん、寒い雨の火曜に足を運んでくれてありがとうございました!

リンゴ行商の片山さん(中央)とパイーノさん。お土産にリンゴをもらった。

ここで意外な展開!まさに呼び込みのプロフェッショナルであるリンゴ行商の片山さんが、ジェスチャーだけでたまたま通りかかった50代ぐらいの欧米系カップルをマルシェに導いてくれた。このチャンス、活かすしかない!

「Hello,here is a Japanese delicious food marche. Do you wana try?」と話しかけると、ニッコリほほ笑んで「イエス!」。よし、つかみはOK!

その時点で残っていた商品は、サンチャイさんのネパール産ピーナッツバター(加糖)と、仙霊茶の紅茶、ブレケル・オスカルさんセレクトの煎茶と紅茶。スペースの関係で紅茶の試飲はできなかったから、試食、試飲できるのはピーナッツバターとブレケルさんの煎茶だけ。

まずは、ピーナッツバター。ここからの説明は、カタコトイングリッシュに戻る。ネパールで作っているということと、オーガニックのピーナッツを使っているという説明をする。

すると、上品なマダムから「あなた、ネパールの方?」と聞かれて、ハッとした。ふたりからしたら、僕がなぜ東京でネパールのピーナッツバターを売っているのか、知りたいところだろう。でも、即興でその説明ができるほどの英語力はない。。。

ということで、なんとな~くごまかしつつ、今度は煎茶の試飲。ここでも、ブレケルさんの説明をしようとしたら、「スウェーデン人?」というリアクションに言葉が続かず、リアルに「This is very tasty japanese green tea.Green tea is very healthy you know?」しか言えなかった。

結局、ふたりはなにも買わずに去っていったけど、そりゃそうだよなとも思う。恐らくふたりは旅行者だから、なにかお土産を買うなら「日本のもの」とか「日本人が推すもの」のほうが優先順位が高いだろう。東京でネパールのピーナッツバターやスウェーデン人がセレクトしたお茶を買うには、それ相応のストーリーと説明が必要だ。

例えば、自分がフランス旅行中にネパールのピーナッツバターやスウェーデン人が推すマカロンを買うかと想像すれば、ハードルの高さがわかる。そのハードルを乗り越える英語力のなさがもどかしい!

カタコトイングリッシュの接客は、ここで諦めた。今日は異邦人の割合が80%ぐらいだったから、チャンスを逃したことになる。自分の本業が売り子だったら、英語の勉強を始めたかもしれない。情けない!と思ったけど、16時に閉幕して売った商品の数をカウントしたら、「この1週間、よく頑張ったよな……」と思えた。

ヒヨリブロートのパン202個、パンストックのパン140個、杉山ナッツ計60個、サンチャイ計58個、いちりんごジャム50個、サルバトーレさんイチゴジャム50個、梨ジャム30個、養沢ヤギ牧場チーズ30個、仙霊茶29個、ブレケルさんお茶20個、計669点。

メンズファッションビルの7階で、自分の友人知人仲間たち以外はファッションアイテム目当てのお客さんしかいない環境ということを考えれば、悪くない数字だと思う。

改めて、わざわざ有楽町まで足を運んでお買い上げいただいた皆さん、本当にありがとうございました!!!

稀人マルシェは1年に1回と決めてたけど、ライトな感じで年末にまたやるかも……!笑


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