保育所における給食の調理業務は、旧厚生省が平成10年に発表した「保育所における調理業務の委託について」に書かれています。(これがルールブックです。)
この中に、「施設の行う業務について」「受託業者について」の項目があり、カンタンに言うと、ここに書いてあることの把握が、今回の問題の質問内容です。
知っているかどうかという内容ではありますが、考え方のコツとしては、選択肢の中で「より具体的に作る作業に近いものを見つける」がポイントです。
今回の場面設定は、保育所があり、給食を外部委託している、実際には給食会社(受託側)が作っている、という内容。また、登場する人物をあげると、喫食者(児童)、保育所の栄養士、給食会社の栄養士、給食会社の調理従事者です。
これらを踏まえて、選択肢を分類していくと、次のようになります。
喫食者(児童)に近いこと
(4)喫食状況を把握すること。
(5)嗜好調査を実施すること。
(よって保育所栄養士の担当)
喫食者(児童)に提供する給食自体に関すること
(1)栄養基準を作成すること。
(3)毎回、検食を実施すること。
(よって保育所栄養士の担当)
給食を作る人に関すること
(2)調理従事者に対して、定期的に検便を実施すること。
(よって給食会社の担当)
喫食者(児童)に近い内容や、給食の根本に関わる部分は、業務を委託する側(保育所)の担当。給食を実際に作る場面における衛生や技術は、受託する側(給食会社)の担当。この方向性を軸に分類すると、判断しやすくなります。
とくに「嗜好調査」や「喫食状況」は、給食自体のフィードバックなので、一見給食会社の担当かと思いますが、「実際に作る作業からは遠い仕事だな」と思えればグッドです!
今日も勉強おつかれさまです。
marcy