まーしー先生の学校訪問日記
訪問のきっかけ
2023年9月17日、埼玉県さいたま市の小学校で、2年生に向けた「ことばづくりワークショップ」を行ないました。
きっかけは、X(旧Twitter)でのある先生との出会いでした。
その先生は、天野翔太先生です。
拙著 最高のチームはみんな使っている心理的安全性をつくる言葉55 を読んでいただき、先生から児童に対する言葉がけの重要性を感じ、クラスの心理的安全性向上に挑んでいました。
その取り組みを、ぜひ株式会社ZENTechがやっている心理的安全性AWARDに応募してほしいと僕からオファーをして、ご応募いただきました。
結果、堂々のシルバーリング賞を受賞され、表彰式でお会いすることができました!!!クラス運営×心理的安全性では初の受賞です!すごく嬉しかったなぁ…
で、そのときに「ぜひ子どもに向けた言葉づくりワークショップをやらせてください!」ってお願いをしました。それが2023年7月のこと。
かねてから小学生と一緒に「ことば」について考え、小学生が自分たちで「ことば」をつくるワークショップをやりたいとおもっていたまーしーの念願が叶ったのが今回のワークショップなのです!
今回の内容と当日の雰囲気
今回、小学2年生と一緒に考える!時間にして45分。
何を大事にするか?????
それが、「児童が自らたくさんの言葉を考えアウトプットする」でした。
心理的安全性には「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」4つの因子があり、本当は「話しやすさ因子を高める言葉」「助け合い因子を高める言葉」のように、4因子に紐づく言葉をつくりたいと思ったのですが、そのま小学校2年生に「心理的安全性」や「4つの因子」などと話しても分かりにくいです。
なので、今回は
話していて、あたたかい気持ちになる
「ぽかぽかことば」
→話しやすさ因子UP!
話していて、再チャレンジや新しい挑戦がしたくなる
「わくわくことば」
→挑戦因子UP!
の2つを考えることにしました。
流れは以下の通り
チェックイン 自己紹介・今日やること
アイスブレイク 「好きなこと」「最近チャレンジしていること」を教えて!
セッション1 「ぽかぽかことば」を考える
セッション2 「わくわくことば」を考える
まとめ
アイスブレイクはペアワーク、2回のセッションは個人ワーク後に3~4人のグループでシェア、グループごとに代表の言葉ひとつを全体にシェア、という内容でした。
ぽかぽかことば・わくわくことば、ともにクラスで5個以上のことばが出来上がりました。自分たちで考えたことば・紡いだことばを子どもたちは誇らしげに話してくれます。
このことばたちを、クラスでたくさん使って、心理的安全性の高いクラスにみんなでしていきましょうね!
生まれたことばたち(一部)
ぽかぽかことば
「ありがとう!」
「そうなんだ!すごいね!」
「楽しいね!」
わくわくことば
「ぜったいできる!」
「いっしょにやろう!」
「次いこう!気にしないで!」
まなびと感想
2年生は天才だ!これが率直な感想です。
イヤな感情になる言葉、嬉しい感情になる言葉をしっかり自分の中で分別し、友だちと話し合い、言葉を紡ぐ姿に、感動しました。
・表情や身振り手振りが大人よりも断然多い!
・笑顔は人を元気にする!
・すぐに吸収する素直な頭とピュアな心
この3つは特に大きなまなびです。
本当にありがとう!!!
参加した子どもの声
・ぽかぽか言葉は、みんなが嬉しくなる言葉で、わくわく言葉はがんばろうと思う言葉だと思う。もっとぽかぽかとわくわく言葉を使っていろんな人を嬉しく、頑張ろうとさせたいです。いやな言葉は言わないクラスにしたい。
・皆にいい言葉を言ったらみんな気持ちが良くなるから、生活の中でもわくわく言葉を使う。
・友達と一緒にたくさん取り組められてよかったです。「言葉は難しいんだな」と思いましたが、できてよかったです。
・ぽかぽか言葉やわくわく言葉をこれからもっと使っていきたいです。ちくちく言葉はあまり使いたくないので、話をきいてもらえなかったり、注意したりするときは、ちくちく言葉にしないように気を付けたいです。
未来に向けて
小学生と「ことば」をつくるワークショップを、これからたくさん実施していきたいと思っています。
まだまだブラッシュアップ・進化できると確信しているこのワークショップが、日本中に広がったら、なんてすばらしいことなんだろう…(考えるだけでニヤニヤしちゃうなw)
人生をかけて、丁寧に、子どもと言葉に向き合っていきたいと思います。
次はあなたの街の小学校にまーしー先生が現れるかもしれません。
次回の学校訪問日記もお楽しみに~