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ときメモ30周年ライブに行ってきた

1994年5月に発売された「ときめきメモリアル」がこの2024年5月で30周年を迎えます。
その節目の年にライブが開催されるということなんですが、昨年初めてときメモを遊んだ自分には非常にタイムリーなイベント。また、これを逃すと次は無いかもしれないということもあり、チケット抽選に応募、当選したので行ってきました。


■ときメモのイメージと触れるきっかけ

ライブの感想の前に、自分とときメモについて書きます。(このパターンも何度目になるやら…)

かつて自分はギャルゲーの類に偏見を持っていて、「あんなのやってたら人として終わり」ぐらいの気持ちで嫌っていました。ときメモもそのうちの一つでした。

しかしその気持ちも歳をとって薄れていきます。近年、同じく偏見を持っていた「サクラ大戦」や「ガンダムシリーズ」などに触れるようになり、この手のコンテンツへの拒否感はほとんど無くなりました。

2023年8月、遊んでいる「麻雀ファイトガール」というアーケードの麻雀ゲームに藤崎詩織の参戦が発表されました。これをきっかけにときメモへの関心が高まり、麻雀ファイトガールのリーチソングにもなっている「もっと!モット!ときめき」を聴いてみたり、PCエンジン版のオープニングを見てみたり、どんどん深みにはまっていきました。

そしてゲームを遊んでみたくなり、その8月中にPS版を購入。
やってみるとよく出来ていて面白いなと思いました。なんの攻略情報も見ずにやっていたので中盤〜終盤の爆弾処理に苦戦。何度も爆発を経験しつつ、なんとか狙いの朝日奈さんエンディングを迎え無事クリア。

こんな感じで長年抱えていたときメモへの偏見はついに無くなりました。
それからは「対戦ぱずるだま」にも興味を持ち、探して購入して遊んだり、ゲームのサントラも買ったり、「ときメモ2」「ときメモ3」もソフトを確保したり、すっかりファンのような状態になりました。

まあいろいろ買いはしたものの、ゲームの方は去年の1回クリア(朝日奈エンド)と先月久しぶりに遊んだ2回(如月、優美エンド)の合計3回しかクリアしていないんですが…。

■ライブ当日

ライブは5/19(日)のVIP席チケットが取れたので2日目に参加しました。
余裕を持って前日入りし、当日は朝早めに立川に到着し、時間潰しに昭和記念公園を散策してました。

そこからライブの会場となる立川ステージガーデンの方へ向かい、物販整理券の待機列がどうなってるか様子を見に行きました。
実はこのとき、「パンフレットとペンライトぐらいしか買わないし、整理券をもらって早めに買うほどじゃないだろう」と考えていたため、ほんとに様子見だけでそのまま駅前の方に向かうつもりでした。
しかし待機列の人数を見て驚いた(思ってたより多かった)のと、「せっかく寄ったし並んどくか」ということですぐに並びました。(この判断が正しかった…)
整理券番号はランダム配布なので自分の前に何人並んでたのか正確には分かりませんが、ざっと見て100人ぐらいはいたんじゃないかと思います。後ろにもまだまだ並び始めてたので、全体ではもっとですね。(後述しますが、150人は確実です)

整理券を受け取ると50番台。集合時間は11時で11時半〜12時半の組と書いてました。残り1時間ほどでしたが、再び周辺散策。コトブキヤとかファルコムの建物を見に行ったりしてました。
そうして時間通りに戻ってくると、なんと整理券無しの人の待機列形成が始まりました。整理券を持ってる人たちはバラバラのまま待機。「え? 整理券組の列は作らないの?」と驚き、なんのために集合時間に集めたのかとあきれました。
これに関しては運営スタッフの手際が悪かったと思いますが、大した問題じゃなかったので特に怒ってません。
まあ、「150番以降の方は12時半ごろになると思うのでその時間にまた来てください」とアナウンスされてたので、そちらに該当する方は怒っていいとは思いますが…。

そして時間より少し早めの11時20分ごろに整理券組の列が形成。並んで建物内に入りグッズを購入。買い物が終わると12時ちょうどでした。

パンフレット(裏側には他のキャラが描かれてます)
ペンライト(暗いとボタンの位置が分かりにくかった)
ランダムアクキー。帰宅してから開封、好きな朝日奈さんと如月さんが出て嬉しい…!

そのまま階段を降りて、たくさん並べられたフラワースタンド(フラスタ)や展示されてた2.5Dメタルアートなどを一通り見て撮影しました。

音符の風船なんてあるのか…!
レジェンドたちのサイン
フリル部分を見ると凹凸が

メタルアートは絵に凹凸があって実際に見ないとその価値が分からないので、展示はありがたかったですね。

それから駅前の方まで行き、ゲーセンで麻雀ファイトガールをプレイして時間を潰し、お昼を食べて14時前に会場へ戻って入場です。開演は15時なのでまだ行かなくてもよかったんですが、これ以上歩き回るのもしんどいので早めに着席してのんびりしてました。

席は1階前方。かなり良い位置でしたが、壇上のキャストがしっかり見えるほどでは無かったです。なので顔をしっかり見たいときは左右上部に設置されてるスクリーンを見てました。
立川ステージガーデンは席の当たりはずれが大きいと聞いていましたが、確かにそうかもしれないですね…。

ところで今回、「コール本」を配布してる方々がいました。

エモーショナルなイラスト

これは非公式のもので、有志の方たちが作ったライブのコール本。コールの解説、各キャラのペンライトの色、曲のコール箇所、ゲームや関連CDの歴史など多岐にわたる内容で完成度が非常に高いです。しかもフルカラー、歌詞も掲載されていてJASRACの許可も取ってるという徹底ぶり。

これおいくらだと思います? 表紙等含め28ページのフルカラー、イラストの発注、JASRACの許可…すごくお高そう…。




なんと無料で配布されていました!
ライブを盛り上げるため、楽しむためとは言え、すごすぎる…。
本の制作に携わった皆さんに感謝します。

■客層

ここでお客さんについてお話しします。
ときメモは30年もの歴史があるだけに、ファンの年齢層も高いです。推測になりますが、会場では40〜50代に見える人が非常に多かったです。30代後半ならまだギリギリいてるでしょうが、30代前半や20代以下に至ってはほとんどいなかったのでは? と。
親子で来られてる方もいたので、最も若いのはそのお子さんたちでしょうかね。

初代ときメモが発売された1994年〜2が発売された1999年までのころに、まあこういうゲームですから小学生は遊ばないと仮定し、中学生〜高校生ぐらいで遊んだ人(13〜18歳)は+25〜30して現在30代後半〜40代後半の年齢幅、当時大学生だった人(19〜22歳)なら40代前半〜50代前半の年齢幅なので大体合ってるのではないかと。
もちろん、かなり後になってプレイしてハマった人もいるでしょうから、若いファンもいると思います。

自分がこれまでに参加したライブやライブビューイング、視聴した配信では10代〜30代に見える人が多かったので、この客層の違いは非常にインパクトがあり、新鮮でもありました。

■ライブ内容

ようやくライブの話です。

2日目のセットリスト(セトリ)はこちら。

ライブの開演前には注意事項のアナウンスが行われますが、このライブでは各キャストが担当していました。それぞれのキャラに合ったアレンジをされていてユニークでしたが、中でも早乙女好雄役・うえだゆうじさんのアナウンスが面白かったですw みんな爆笑でしたねw

開幕はもちろん「もっと!モット!ときめき」。うえだゆうじさんを除くキャスト全員(ときめきオールスターズ)での歌唱となります。
いきなりみんな全力でコールを入れていて、「これすごいなw」と苦笑いしながら驚いてましたw

ちなみに自分はコールが苦手(他の人のように通るような大声が出ないので…)なので終始ペンライト振ったり曲の終わりに拍手をする程度でした。

いくつか、曲名が表示されるとどよめきが起きていて「ああ、これはすごい曲かレアな曲なんだろうな」と思ってましたが、キャストのトーク時に「これライブでは初めてなんですよね」とおっしゃってて驚きました。長い歴史のある作品ではあるものの、歌われたことが無い曲もかなりあるそうです。

キャストトークの後にはゲーム画面風演出が表示され、どれも面白いものばかりでみんな爆笑してましたw 新たに描き下ろされたキャラのイラストもすごく良かったですね。

さて、20曲以上の公演となりましたが、特に良かった曲、印象的だった曲を挙げていきます。
ただ、正直なところ曲の認識と感想が既にうろ覚えなので上手くは書けないです。後でセトリを見ながら曲を調べて聴いて「これだったかなぁ…?」って感じなので、ライブ時と違って気に入った曲も混ざってる可能性があります。

「Lunatic emotion」(紐緒結奈役・中友子さん)
疾走感があってすごくかっこよかった。ときメモにこんなかっこいい曲があるのかと、衝撃でしたね。

「出会えて良かった」(虹野沙希役・菅原祥子さん)
観客も菅原さんも、全員がハイテンションでノリノリで、これが一番盛り上がってましたね。
もう一つの虹野さん曲(Over the rainbow)も盛り上がってた印象がありますし、虹野さんの曲はライブでより輝くものが多いのかも。

「星空のパワー」(館林見晴役・菊池志穂さん)
後で聴いて気に入りましたが、ライブでも良かったような覚えが。

「二人の時〜forever〜」(ときめきオールスターズ)
ゲームのエンディング曲をラストに持ってきました。(正確には最後から2番目)
割と好きな曲なのに加えてライブの最後ということもあり、ちょっと泣きそうになりました。
そしてこの曲の後に表示されたゲーム画面風演出の「あなた」と詩織のやりとり。それを見てたらほんとに涙が出てしまいました。まあ、めっちゃ笑えるシーンもあってそこは笑ってたんですけどもw

最後は再び「もっと!モット!ときめき」を全員(うえだゆうじさん含む)で歌って終了。

キャストもお客さんもおじさん、おばさんになって歳を重ねられてるけど、それを感じさせないほどめちゃくちゃ元気でパワフルですごく盛り上がってて、あえて言いますが、他のコンテンツのライブと比べても全く劣らないどころか勝るほどの熱量でした。

終わったあとは早々に帰路につきました。まさか3時間もあるとは思ってなかったので、急がざるを得ないという…。(終電になるほどでは無かったですが)

ちなみにライブは休憩無しの3時間ぶっ通しだったんですが、前の人は曲の途中でもときどき腰掛けてましたね。まあ疲れますわな…。自分は大丈夫でした。

■総括

そんなわけでライブは大満足でした。

あとは最後に発表された「ときメモの今後の新情報にご期待ください」が楽しみですね。5/27の30周年記念日に当然なにかあると踏んでますが、果たして何が出るやら。
自分は、ゲーム画面風演出がライブのためだけに作られたとは思えないので、リメイクじゃないかなぁと予想してます。

さて、改めて言いますが、今回のライブは40〜50代のお客さんが多く、キャストの皆さんも50〜60代(実はこの記事を書きながら皆さんの年齢を調べて知って衝撃を受けました…)という、おじさん、おばさんだらけだったわけですが、それで考えていたのが今現在人気のコンテンツのライブのことです。
具体的に名前を出すと「アイドルマスター」シリーズ、「ラブライブ」シリーズ、「ウマ娘」。これらのコンテンツも順調に続くと将来的に20周年、30周年を迎えるわけですが、ファンやキャストの中には「そのとき自分は参加できるだろうか?」と不安になってる人もいるかもしれません。
そりゃ40や50にもなって歌って踊ったり、協賛企業コールとか「俺の愛バが(君の愛馬が)!」とか言ってられるのか? とは思いますよね。

ですが今回ときメモ30周年のライブを経験して、大丈夫だと確信しました。
先ほども「他のコンテンツのライブと比べても全く劣らないどころか勝るほどの熱量だった」と書きましたが、つまり、昔も今も変わらないんです。
楽しむ気持ちがあって、元気で健康でいれば、20代だろうが40代だろうが、60代だろうが、いくつになってもライブは参加出来るし、変わらず楽しめるんです。
そんなことを感じさせられるライブでした。

ときメモ35周年、40周年、そしてそれ以降も、末長く続いてライブも開催されることを願い、この記事を締め括らせていただきます。

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