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麻雀ファイトガールが面白い

最近、「麻雀ファイトガール」というアーケードゲーム(ゲーセンのゲーム)を遊んでいます。

名前の通り麻雀のゲームなんですが、これがよく出来ていて遊びやすく、ハマってしまいました。

■自分の麻雀歴

自分はかつて麻雀に対してネガティブなイメージがありました。以前どこかでも書いたことがあるんですが、初期の「名探偵コナン」で、毛利小五郎とその仲間が麻雀で遊んでばっかりのところに蘭が来て怒ったあと、他の人に「蘭ちゃんもやっていかない?」と誘われたときに「麻雀なんて陰気臭いサイテーな遊び、誰がするもんですか!」(うろ覚え…)といった旨のセリフを言い放ってたのが強く記憶に残ってて、「麻雀は陰気臭いおっさんがやるもんなんだ」と思うようになりました。

実際、マンガなどで麻雀のシーンはタバコを吸いながら遊んでるし、お金を賭けたりしてるし、基本的にロクでもない遊びとして描写されることが多いので、ネガティブなイメージが変わることはありませんでした。

ただ、今では大手スポンサーがついたプロがたくさんいますし、女流雀士と呼ばれる女性のプロもいますし、大会の対局の様子がネットで配信されてたりと盛り上がってて、一般的にもずいぶんイメージが変わっています。まあ、元々イメージは悪くなくて、自分が勝手にそう思ってただけかもですが…。

そんな麻雀嫌いの自分ですが、十数年前に麻雀を教えてもらったことがきっかけで変化。詳しい流れは忘れてしまいましたが、当時の知人に誘われて雀荘へ連れていってもらい、教えてもらいながら大体の遊び方を覚えました。

その後、ニンテンドーDSiのソフト「井出洋介の健康麻将DSi」を購入して本格的に学ぼうとしたこともありました。そのソフトは少しはサポートがついて遊びやすかった覚えがあります。

しかし、「結局運ゲーやし役も覚えられへんし…」と、ちょっと遊んだっきりでやめてしまい、それ以降麻雀への関心も無くなってしまいました。


■麻雀ファイトガールを知る、遊ぶきっかけ

2023年3月ごろに、「麻雀ファイトガール」というゲームが出ることを知りました。ゲームの情報は大体チェックしてるので認識はするものの、普段ほぼ遊ばないアーケードのゲームやし、別に好きでもない麻雀やし、いつもならスルーするんですが、最近はコナミのゲームに関心を持つことが多かったので珍しく喰いつきました。

4月になり、「そういえば稼働開始したんやったな、置いてるかな?」とゲーセンに寄り、筐体を発見。とりあえずで遊んでみました。
遊んでみると、やってることは普通の麻雀なんですがキャラの掛け合いが良かったり、「中ビーム(チュンビーム)」なる技があって「何これ?w」と思ったり、なんとなく面白いなと感じました。そして「再び麻雀に触れるきっかけにもなるし、続けてみるか」とも思い、しばらく遊んでみることにしました。
あとはまあ、「シャインポスト」のゲームがなかなかリリースされないので、これでコナミに課金する…的な思いもあったり。

ただ、麻雀の遊び方やコツはもうあんまり覚えてないし、サポート機能があるとは言えアイコンの見方もよく分かってなかったりで、最初はサッパリでした。
しかしやる気になってることもあり、ネットで麻雀のコツを調べたりしてだんだんモチベも高まっていきました。

■ゲーム紹介

「麻雀のゲームです」以外に何があるのかと思われるかもしれませんが、麻雀はいろんな細かいルールがあって、人によって好みが分かれると思います。

なのでひとまず本作のルールを紹介しておきます。
麻雀に詳しい方は公式サイトをどうぞ。


■初心者におすすめの理由

ようやく本題です。麻雀のゲームなんてどれも同じようなもんじゃないの? と思われるかもしれませんが、本作は非常に手厚いサポートが実装されています。
まずこちらの画像をご覧ください。

最近のコナミはキレッキレです

https://eacache.s.konaminet.jp/game/mfg/1/images/lecture/play_lecture.png

「全く経験無しの初心者はまずどうすればいいのか」を1枚のイラストで非常に分かりやすく説明されています。自分も最初はこの通りにプレイしてました。確かに、考え無しにポン、チー、カンと鳴いても勝ちには繋がらないなと実感しました。また、経験者曰く「これ以上分かりやすい説明はないw」だそうで。

それで、手厚いサポートとはどういったものなのか。

・何を捨てたらいいのか教えてくれる
麻雀は牌を取って、代わりに何かを捨てて、手元に役(特定の組み合わせ)を揃えるゲームですが、何を捨てればいいのか分からないことも多いです。本作ではどれを捨てたらテンパイ(アガリの一歩手前の状態、勝利目前の状態)に近づくかのおすすめ(青い△マーク)を表示してくれます。また、テンパイまであといくつ牌が必要かも左端に表示されています。

・今の手牌からどんな役が狙えるのか教えてくれる
いくらサポートがあるからと言っても、その通りに手牌を揃えたら必ず役が完成するとは限りません。でも役なんてまだ全然分からないし…となる初心者の方は多いと思います。そこで、本作ではある程度手元の牌が揃ってきたら、右上に役の名前が表示され「今の状態ならこの役が狙えるよ」ということを教えてくれます。
これのおかげで「今はこれに近いんだな」「これを狙ってみよう」となるし、役の形も自然と覚えられます。

・牌を選ぶ際、河(捨て牌置き場)に同じものがあれば一目で分かる
そのまんまですね。いちいち「何が捨ててあるかな…?」と河をじっくり確認しなくても、その牌がどこにあるか光って教えてくれます。

・他のプレイヤーがリーチしてる状況で安牌を教えてくれる
これもそのまんま。安牌というのは安全牌、捨てても大丈夫な牌のことです。安牌の上に「+」マークが表示されているので、適当に捨てた牌でロン(捨てた牌によって他のプレイヤーがアガること)をされる心配が減ります。(リーチしてない他のプレイヤーには対応してませんが)

とまあ、いろんなサポートがあります。これらを活用して遊んでるうちに、初心者の自分でも「これならやれそうだ」と思えたし、分からない部分は調べてみようと思えました。そういう意味では、このゲームはすごく遊びやすかったです。

もちろん、設定でこれらのサポートを切ることも出来ます。が、自分はすっかりこれに頼りっきりなので変えずに遊んでます。まあ、慣れてしまうと他の麻雀ゲームやリアルの麻雀がやりにくくなるというデメリットはあるんですが…。


■その他のおすすめの理由

1プレイ100円で東風戦が遊べるのですが、やってみるとこの1プレイがけっこう長いです。大体15〜20分ぐらいでしょうか。他のアーケードゲームならもうとっくに遊び終えてるだろう時間でも、まだ続いてたりします。
そういう意味では、非常にコスパ(コストパフォーマンス)が良いゲームです。実際、「このゲーム遊べすぎるけどゲーセン大丈夫…?」と心配の声が挙がるほど。

また、一定の点数を獲得すると無料でコンティニュー出来ます。これも前述のコスパの良さに影響してますね。マジで大丈夫かゲーセン…。

ここまで初心者向けのゲームであることを強調してきましたが、「じゃあ中級者、上級者は遊ぶ意味無いんじゃないの?」と思われるかもしれません。同じコナミからは「麻雀格闘倶楽部」という本格的な麻雀のゲームが出ていますし。

しかし本作にはキャラクターそれぞれに「麻雀アクター」というプロの女流雀士がついていて、その女流雀士とマッチングし対局することが出来ます。
これは専用モードがあるわけではなく、いわゆる「野良対戦」にプロが混ざってるということです。
X(ツイッター)を見てると「今からやりまーす」と宣言してからプレイ開始してる方もいるので、その情報を見て時間帯を合わせられればマッチングしやすいかと思います。
ちなみに、自分はまだランクも低いしマッチングしたことないです…。


■儲けの心配

ゲーセンはお金をたくさん入れてもらうことが大事なので、少額で長く居座られるのはあんまり喜ばれません。また、長時間プレイ出来るということはお客さんの回転率も落ちるため、先ほどチラッと書いたように、儲けが出にくいゲームのように見えます。

「そんなゲーム、長続きしないんじゃないか」「お金周りのデザインはどうなってるんだ」と思われるかもしれませんが、そこをカバーするのがソシャゲでもおなじみの「ガチャ」です。なんと本作はアーケードゲームでありながら、ガチャのシステムがあるんです。

ガチャで手に入るアイテムはキャラクターの衣装や演出のカットインに限られています。ガチャをすることでゲームが有利になるようなことは今のところ無いので、興味が無ければ一切しなくていいです。普通に遊ぶ分にはなんら困りません。

また、キャラクターによる優劣や特典、特殊能力ありません。「国士・無双(クニノカミ・ムサシ)」という名前だからと言って国士無双(コクシムソウ)が出やすいなんてこともありません。

ガチャに関しては1回100円、5連500円で引くことが出来て、天井(これだけ引けば確実に手に入るライン)が100ポイントなので、10000円出せば確実に手に入るということになります。アーケードゲームの感覚だと驚くような値段ですが、ソシャゲにおいては「まだ安く済む」レベルだったりします。

ちなみにキャラクターの追加は4月に「ボンバーガール」からのゲストの「パイン」が無料で、この8月には「ときめきメモリアル」の「藤崎詩織」が有料で追加されました。後者はキャラ単体で3850円と非常に高額ではありますが、これがもしガチャで実装されてたらと考えると、安く思えたり…? ちなみにカットインなども含めたセットは6600円です。

まあ、ここは人それぞれ価値観や判断の分かれるところですね。普段安価で長時間プレイ出来てる分、これでお返ししてあげると考えれば悪くないかもしれません。

■麻雀を再開して気づいたこと

ここでは個人的に感じた麻雀の、他の遊びとの共通点などについて書きます。

遊んでいるうちに、麻雀はカードゲーム(というかトランプ?)に近いなと思いました。ドロー(山札から引く)してディスカード(カードを捨てる)の繰り返しですし、手札を揃えるのは「遊戯王」でいう「エクゾディア」のようなものですし、たまに相手の捨て牌を取れるのは「罠カード」などの相手の行動に対してのカウンター要素ですし。
河(捨て牌置き場)からそれぞれの集めてる牌を推測して、どれを捨てると危ない(相手に取られる)かの読み合いなど、こういったやりとりはまさしくカードゲームだなと思いました。
それらに気づいてからは麻雀の見方が大きく変わったように感じます。

このように、麻雀の要素を別の遊びで例えられるようになると、より親しみやすくなるかもしれません。


■現状の問題点

けっこう褒めちぎってきましたが、最後に、現時点での不満点や問題点についても書いておきます。

・初心者講座が物足りない
「分からないうちは鳴くな」「リーチだけ押しとけ」だけだとまだ足りないです。他のおおまかなセオリーとして「字牌(東・南・西・北など漢字の牌)や1、9など数字の端の牌を優先的に切る」などがあるんですが、そういったことは自発的に麻雀について調べない限り分かりません。勘が良ければ気づくかもですが、出来ればゲーム中や公式サイト内で教えてもらってステップアップ出来るようにしてほしいですね。

・キャラクターが少ない
初期8人、稼働開始からすぐに1人、4ヶ月後に2人目と実装ペースが遅いように感じます。もちろん、制作に時間を要するのは理解出来ますが、もう少し早く増やしてほしいです。

・キャラの3Dモデルとその周辺のクオリティが低い
モデルのクオリティがそこまで高くないのもありますが、モーションが微妙だったり、バリエーションが少なかったり、キャラストーリーでは喋るときに口パクがあまり無かったりと、もうちょっと作り込めるんじゃないかと感じる部分があります。この辺は落ち着いたらブラッシュアップしてほしいですね。

まあ、まだ稼働開始してもうちょっとで半年という時期なので、粗い部分があるのはしょうがないとも言えます。とにかく今後に期待ですね。


■最後に

コナミとしてもこれをきっかけに麻雀に触れてほしいと思って初心者向けにデザインしてるんだろうと読み取れますし、「麻雀全く知らない」とか「一度触ってみたけどダメだったんだよなぁ」という人はこれで麻雀を覚えてみてはいかがでしょうか。

自分はこれのおかげで本格的に麻雀を覚えることが出来たし、もうちょっと上手くなりたいなと思って継続出来てるので、ぜひともおすすめしたいです。

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