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『超発想力-思いつきをカタチにして人生を変える29の方法-』を“ギュッ”とまとめた。

 ここ数十年での経済や社会の変化は目まぐるしく、“正解が1つではない”現代において成功に必要不可欠なのが発想力です。
 発想すること、いわゆる“クリエイティブ”には「モノづくり」の側面以外に、人生を豊かにする側面もあるのです。

 この記事では、著書の中で記されている〈発想力の重要性〉〈発想の方法〉についてまとめています。
 「〇〇大学の研究による…」といった科学的根拠などについては省略して紹介していきますが、著書の中では示されていますので、「根拠はあるもの」と先にお伝えしておきます。

1.クリエイティブのメリット

 前置きとして、人間は狩猟で生計を立てていた時代の、狩りに成功すれば生きることができ、失敗したら死ぬという本能を持っています。そのため本能的に過去に実績がある安全な道を選びがちであり、新しいアイデアを否定する生き物です。

 発想力を高めるには“本能のブレーキ”を超える“クリエイティブのメリット”について理解することが必要です。
 以下3点のメリットを紹介しますので、まずはクリエイティブに前向きなメンタルを作りましょう。


《メリット①》真面目にやるより成果が出る

 “絶対に成功させなければいけない(結果重視)”より“その瞬間を楽しもう(過程重視)”
という気持ちで取り組んだほうが、重圧から解放され自由度の高い創造になりやすく、最終的に成果が出やすい


《メリット②》変化やトラブルに強くなる
 
 仕事やプライベートでトラブルが起きた時「どうしたらいいのか」「誰かの指示を待つ」という人は、トラブル発生時のネガティブな感情を引きずりやすい。
 対して、「〈プランA〉がダメなら〈プランB〉、それもダメなら〈プランC〉」などと、すぐに柔軟な対応ができ、発想力の高い人はトラブルに対して“受け身”ではなく対応を考えるという“主体的”な感覚が強いため、ネガティブな感情に強い。


《メリット③》人生の幸福度が上がる

 いつも同じように決まりきった暮らしを送るよりも、クリエイティブを意識して「今日は行ったことのないカフェに行ってみよう」などと、新しい体験に触れる方が刺激が生まれ、ポジティブな気持ちになりやすい。
 また、絵を描く、文章を書くなどの創作活動を行うと、目の前の作業に没頭し他のことは目に入らない「フロー状態」”に入ることがあり、その間は普段の悩みが頭から離れるため、フロー状態に入るスイッチを持っている人は、ストレスに強く人生の幸福度も高くなる。


 メリット①②③をまとめると、クリエイティブを意識することによって、真面目にやるより成果を出しやすくトラブルに強くなり、人生の幸福度を上げることが出来る、です。
 
 では、実際にクリエイティブな活動をする際にどのように取り組むと、より効率良く、精度の高い発想が出来るのか、思考法や豆知識をご紹介します。

2.発想の方法


《思考法①》高速思考
 
 緊急時
には通常より高速で対策を考えるものです。例えば身の危険を感じた時、“とっさ”に動くのは高速思考によるものであり、思いの外、効率の良い判断をするものです。
 日常生活でも高速思考を意識することで効率良く発想を生むことが出来ます。
 高速思考を日常生活に活用する例としては、

【例】朝目覚めた後、5分程度でその日やるべきことを全て書き出すこと、などです。
 
 これには2つの効果があり、❶時間制限を設けて通常より高速で思考をすることにより、意外な考えが絞り出されることと、❷作成した「to doリスト」を一つずつ潰していくことにより、達成状況を可視化し、自信高揚感を得ることが出来るのです。
 
 
《思考法②》ヤヌス的思考法

 これは相反する2つを結びつける思考法で、例えば、“働きたくないがお金は欲しい”を叶える発明をしたならば大ヒット間違いなし!といったもので「相反する2つを結びつける」ということは、“画期的”な発明になりやすいのです。
 この思考法をうまく活用するためには、脳に通常とは異なる刺激を与えると良く、笑った顔で怒るや、答えの分からない絵を見るなど、脳が違和感を感じることを試すと良いとされています。
 
 
《思考法③》ブレインライティング
 
 複数人
で思考をするという場合には、ブレインライティングが“超”有効です。やり方は以下の通り。

⑴解決したい問題や議題を決める
⑵その問題に対するアイデアを、思いつく限り紙に書く(個人作業)
⑶書いた紙を隣の人に渡し、自分も隣の人から受け取る
⑷渡された紙に書かれたアイデアに対し思いつくことを書く
⑸全ての紙を集め、全員で検討する(紙に書かれたアイデアが誰のものかは明かさない)
 
 ブレインライティングが優れている点は、通常の会議では1人ずつしか意見を話せないのに対し、同時に紙に書くため時間の短縮ができることや、匿名でのアイデア出しのため自由度が高くなることなどが挙げられます。

《豆知識》
 
 すぐに取り組むことが出来る発想法を豆知識と題し、著書からいくつかピックアップしてご紹介します。
 
❶リーキー・アテンション(注意散漫状態)
 
 頭の半分で別のことを考えている状態のことで、視野が広くなっていて、発想力が高まっている状態と言えます。
 何かしながら考えてみるや、お酒を飲みながら考えてみると良いです。

❷目を閉じる
 
 目を閉じると注意が自分の内面に向き、ドーパミンの機能が高まり、「やる気」「高揚感」「思考能力向上」などの効果をもたらします。 

❸シャワーを浴びる
 
 シャワーを浴びる時は服を脱いでおり、自分と周囲の環境の境目が曖昧になり、瞑想に近い状態になるため、脳が創造モードに入りやすいです。

❹観葉植物を置く
 
 観葉植物だけでなく、緑色のカーテンや自然の写真なども創造性を高める効果があります。       
 緑や青は自然のイメージを持つ色であり自由な発想が浮かびやすくなり、反対に赤や黄色は緊急事態のイメージを持つ色であり1つの正解を探すという思考になりやすいです。

 この著書の中では、その他にも、
❺外を歩く
❻紅茶を飲む
❼スーツを着る

などなどの沢山の発想法が紹介されており、一度試してみると面白いのでは?と思わされます。

 しかし、まずは何より、人間は本能によって安全な道を選びがちな生き物ですので、挑戦的なメンタルを形成するために、クリエイティブを楽しむことからではないかと感じます。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。

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