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僕がムラに帰りたい理由!Marching Schoolトークイベントvol.3「都市とムラのパラレルキャリア」【後編】

前編はこちら

もはやターンではなくサークル思考!?

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浦:これまではU・I・Jターンっていうと、転職・移住しその地域に骨をうずめるんだっていう様な覚悟がないと出来ないのが当たり前だったんですけど、今はリモートワークができるので都市部の仕事を続けながらも関われますし、複数拠点生活があたりまえといえるような時代になりつつあります。
 副業的にいろんな地域に関わる人が選択肢としてあるのかな、と思ったときに、もはやターンではなく、ぐるぐる回る中の一つの地点という『サークル思考』みたいな形で、龍神村と関われたら面白いんじゃないかなと思っています。

◆オンライン企画:ムラビトインタビュー

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浦:今やっているオンラインインタビューは、2か月に1回くらい、前回ご出演頂いたゲストから、次回のゲストをご紹介頂き、…と続き、合計5人くらいに達しました。皆さん色んな考えで龍神村に入ってこられていますし、これからどうしたいっていう話を聞くと、僕や、龍神村の地域外から参加してくれる人の龍神村への理解が深まり、行ってみたい、と思った方もいらっしゃるし、龍神村の人同士でも、「あ、そういう風に考えているんだ」という気づきがあったり、コミュニケーションの場にもなっているなという発見もありました。そのようなことを今noteで「うらムラに帰る」と検索するとつづってありますのでもし興味持っていただければそこも見ていただけたら嬉しいなと思います。

③うらとムラで家建てる!~仕事と暮らしの融合~

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浦:また、龍神村に帰ったら家が今ないので、自分の家を建てたいな、と思っています。

「現代版お城づくりをしちゃおう!」

浦:昔はお城を建てるときは、そこに住んでいる人の力を結集して建てて、自分の地域の誇りとしてそのお城がずっとあったのかな、と思うと、家を買って住む、という1つのものを消費しているだけではなく、関わる人達と一緒に家を作って、そこに住む自分が代表して家守りになって家を管理し、関係人口で関わってくれる人皆の拠点になったら面白いんじゃないかな、という妄想を勝手にしています。

関係案内人

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浦:今はオンラインのご縁で、平日の夜や土日の時間を使って「ワークデザインラボ」にて、興味のある地域と関わらせていただいています。
ここに所属する約120人がみんな副業で、自分の意志で集まっている人なので「こういうところが好き」だとか「こういう部分を応援したい」だとか、個人の思いを持っている人が集まり、共感と共にコミュニティが生まれて、コミュニティがあるからプロジェクトが生まれて、それがゆくゆくはビジネスに繋がっていく。そんな感じで色々な地域のプロジェクトを進めています。

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 ワークデザインラボは、「関係案内人」という機能を都市側地域側両方で担っているのかな、と僕は考えています。
「関係案内人」とは、都市住民と地域の住民が混ざるための「間を繋ぐ人」のことで、それは都市側にも地域側にも両方必要だよね、と僕は思っています。地方にいつつ、都市部のいろんな人と繋がっていて、地方の事業者さんや地域住民の方と都市部の人を繋げるようなことをされている方が「関係案内人」に当てはまるのかな、と思っています。
 ここにはそのような動きををされている方が沢山いるので、僕自身も勉強しながら、ゆくゆくは龍神村の関係案内人になれたらおもしろいんじゃないかな、と思っています。

もし自分が関係人口になりたい場合…

Q.定住するわけではないけど、関係人口になってずっと関わりたいことを伝えるには…?

浦:そこに物理的にずっといなくても、地元のイベントとかお祭りとか、飲み会、そういうものに関わっていく姿勢とか、そういう場に顔を出すとか。そういうことを積み重ねていくことで、「あいつ半分くらいは大阪にいるらしいけど、ここでの暮らしも真剣に考えてるみたいだぞ」みたいなことを言ってもらえるようになる、そういう行動の積み重ねなんじゃないかな、と。あくまでもこれは僕の想像ですけど、そういうふうに思っていますね。この辺は中川さんの作ってきた世界だと思うんですけど、どう思いますか?
中川:実際今どんどんグラデーションになっていて、浦さんが話していたようにオンラインで仕事が出来たりとか副業などが当たり前になっている情報が届けば変わっていくのかもしれないけど、やはりより田舎の地域で仕事をしていて「いや、鳥取からも出たことないんですけど」みたいな人からすると、関係人口やサークル思考なんて想像もつかないもので、そのような仕事をしている人が見えてくるとまた変わっていくのかなって思っています。なので僕のように謎仕事をしている人の情報発信は大事なんだろうなと思っています。

まずはライトな移住から…?

ー移住計画の新しい選択肢ー 
参加者さんの中には、実際に移住をして鳥取に住んでいる方もい、移住経験について話が広がりました。

参加者①:私は移住してからずっと鳥取駅前に住んでいて、最初の2年くらいは隣の人の顔も知らない都会のマンションと変わらない様な暮らしでした。なので地域の人たちとの濃いつながりはなく、割とライトな移住の方だなとさっき思い、重く感じずにすんでよかったのかな、と思いました。今はマーチングビルのシェアハウスに住んでいて、梨とか、おすそ分けしてもらったり、理想とする移住に近づいてきましたね。
中川:確かに!シェアハウスは交流があるし、ローカルと繋がっている人たちも住んでいますもんね!
参加者②:私は今、割と田舎の方の、智頭町にあるタルマーリーの社員寮で暮らしていて、地域の人たちとはコロナとかでなかなか交流も少ないんですけど、周りの人たちには野菜を分けてもらったりだとか、一緒にごはんを食べたりだとかはさせてもらったりしています。
斎藤:まあステップみたいのもありますよね、中心市街地から、よりローカルに、みたいなグラデーションはあったりするのかもしれないね。
中川:やっぱり移住界隈でも2段階移住みたいなのは進められていますね。普通の不動産物件とかに一旦住んで、まちなか暮らしをして地域の知り合いを増やしてから行くとか、その方が空き家の情報とかも出やすいこともありますね。

捉える人が余白ととらえたら余白になって自由に色付けできる

Q.「空洞化している」のと「余白がある」、その違いは?

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浦:和歌山市が空洞化と示されてはいるんですけど、その中でも鳥取でやっているようなリノベーションスクールのようなものが進んでいる地域もあったり、一概に空洞化とはいえないかなとは思っておりますが、やっぱり距離の近さが空洞化と余白の違いかな、と思っています。龍神村の物理的な面積は広いですけど、人の人数が少ない分、1人当たりの役割や影響を及ぼせる範囲が広いという意味で、「余白」は、何かしたいと思ったときにできる、人との関係性みたいなこで、やはり地方都市の和歌山市と、龍神村の村では少し違うかなあって思っています。
参加者③:最近鳥取も県外の方が住みに来られたり、関係人口的な繋がりで盛り上がってきてるのですが、僕はずっと鳥取市で生きてきたので、何が面白いのか、実際はよくわからないんですよね(笑)。けどそういった方々が鳥取は余白があるとか、コンパクトシティだから面白いとかって言ってくれ、結局余白うんぬんの話じゃなく、自分が面白いと思う人が近くにいるかどうかだな、周りに誰がいるかっていうことじゃないのかな、と個人的には思います。この辺をチョット聞いてみたいですね。余白って何者なのかとか捉え方とか。

空洞化=義務みたい ⇔ 余白=主体的に楽しむ

中川:空洞化すると、埋めなきゃ、と「義務・犠牲」みたいな気持ちになって受動的だけど、空きまくると埋められないので、「余白」と表現することで自分で選んで考えられるような能動的なものになるのかな。
斎藤:「空洞化だから埋めなきゃ」という義務よりも、余白を自分からどんな風に色づけようと思う人が何人かいることが、余白を楽しんでいる人が近い距離間の中にいること、に繋がってくるのかなって今思いました。なので、余白は今から色を塗れるって思う人が街にどれだけいて、その人同士が数珠つなぎのようになっていく感じなのかなあと今思いました。
浦:田舎にも街にも余白ってあって、捉える人が余白ととらえたらそれは余白になるもんなのかな。空き家や空き地も、そういうのを使って「何かしたい!」と思う人からすると余白であって、空き家や空き地の多い田舎に余白が多い、みたいな。人によって余白って違うのかもしれないですね。

うらとムラで家建てる!
ー「関係人口による家づくり」どんな風にしたらもっと面白いかな?

来年頃から実際に龍神村に家を建てる計画をしている浦さん。
どんなことがあったらもっとこのプロジェクトに関わりたいと思うか、話し合ってみました。

・お酒
 酒屋なので新築祝いにもっていきますよ!
・一緒に家を作る
 建築とかDIYに興味があれば特に喜びそう!
・農泊
 地域との関係性がより深まりそう!
・家の前の川で魚釣り
 僕は干物屋なので、鳥取と龍神で海と山の魚食文化を比較したい!

地域の文化を住環境や、食から掘り下げていくと面白いですね!身近なものから考えてみると、皆さんもワクワクしませんか?

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斎藤:僕もまずは泊まりに行きたいなと、とても思いました!
今僕は鳥取にいるばかりなので将来的に、龍神も僕の関係人口のサークルの1つに入れたいなあ。あと、パラレルキャリアのように、企業に勤めながらも外に世界をもっていると、企業の中でのふるまい方も変わっていくのかなと改めて思いました。
中川:色んな人とやり取りをすると考えが広がりますし、今回も参加者さんが、「俺もやりたいことあるぜ!」ってぶっこんでくれて、このスクールで何かが生まれてきそうな予感が広がっていくのがすごくいいなあと思いました。
丸毛:僕も離れた実家と関係を持っていきたいなあと思い、そうか、オンラインで関わったらいいんだ!と感じたので、住むかは分からないけどゆるく地元と関わり続けることができるんだなって思いました。是非、「うら、鳥取にくる!」の時には飲みましょう!

まとめ

 一カ所にとどまらず、自分の好きな地域で、余白を見つけ、自由に色を付けていく、そんな浦さんの話を聞いて、自分自身の士気が高められ、生き方や働き方は色々な選択肢があるんだなあと改めて考えさせられた2時間でした!

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最後にみんなではい、チーズ!



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