10. 【企画編】①テーマ案は「自分の体験」から始めよ!|松田 優希
松田 優希
こんにちは、前回の記事で、私の自己紹介と『理系のための!ロジカルなshowの作り方』の概要を少しお話させていただきました。
前回、高校の頃を思い出しながら書いてて、音楽を始めるきっかけって本当にちょっとしたことなんだと改めて思いました。もしかしたら、今頃、音楽をせずに空手の全国プレイヤーになってたのかもしれないと思うと「選択は恐ろしいなあ」と感じる今日この頃です。
みなさんの音楽を始めるきっかけはどうでしたか?それでは本編に入ります。今回もよろしくお願いします。
『理系のための!ロジカルなshowの作り方』
【企画編】
①テーマ案は「自分の体験」から始めよ!
企画の段階において、「どんなshowを作ろうか?」と考えたときに、やらないといけないタスクは次の2項目ではないでしょうか?
・雰囲気やテーマ、方向性の選定
・選曲
これを決めるにあたってどこから手をつけていけばよいのだろうか?
「好みだよ!」というご意見もあると思いますが、今回は「ロジカルに組み立てるとしたら?」という話をしたいと思います。
まず、やることは【あなたが人生において印象強く学んだことの列挙】です。あなたの人生において、「なるほど!」「すごい。」「美しい…」と心に強く残っていることは何でしょうか?それを箇条書きで列挙してみましょう。それが、【あなたが誰かに伝えられる最良のメッセージ】です。それをshowのテーマにします。
例.
・昨日観た映画の表現方法が感動した
・朝活の素晴らしさ
・授業の実験で習った化学反応
・通勤電車から見える景色
・ゲーテの言葉
・社会問題の考え方
<学びを得る具体的な体験>
映画・漫画・学校・職場・友人・恋人・小説・通勤・遊び・スポーツ・音楽・生活など
<解説>
強い衝撃を受けたこと・印象強く学んだことについて、人間は「興味」と「好奇心」を持ちます。この「好奇心」とは、とても燃費の良い燃料で、人間の大枠の機能である「理性」と「本能」の分類を考えると、「本能」の部類に属します。
人間にとって「本能」の役割は、「爆発的なエネルギーの供給」と、「時間さえも忘れさせるほど強力な集中力」です。これからshow作りをしていく中で、「辛いこと」や「行き詰まること」が必ず起きます。これを乗り越えるときに、出発点が「本能」に起因している方が、爆発的なエネルギーを引き出しやすいのです。
もう一つ、重要なことは【人に伝わる内容とは、あなたが深く理解していることだけ】ということです。作ったshowで、「人に感動してもらう」「審査員の評価を得る」には、まずはあなたの伝えたいことが相手に「伝わる」ことが重要です。
観る相手は、あなたのshowを理解しようとします。そこで、こちらの意図ややりたいことが伝わらず理解できなかったら、理解しようとした意欲はストレスに変わります。この状態では、残念ながらあなたのshowは観た人の記憶に残りにくいでしょう。
逆に「伝わること」が多いと、「理解」ができ、それに対して共感や感動、批判などの「評価」ができます。まずは「伝わる」というステージに乗ることがとても重要なのです。
それを実現させるために、「伝えたい内容」を、あなたが「興味を持ったもの」「好奇心が湧いたもの」にすることで、あなた自身がまずストレスを最小限にしながら伝えたいメッセージの理解を深めることができ、最終的にそれが「伝わる」showを作り上げるのです。
次回予告
次回、『メッセージ性とかなくてもいい派』
を書かせていただきます。ご参考になれば幸いです。
もし、面白かったら下の【スキ】ボタンを押していただけると励みになります。読んでいただきありがとうございました。よろしくお願いいたします。
_____________________
[松田 優希 -Yuki Matsuda - ]
Location:福岡
Player:カラーガード / 和太鼓
Production:ガードshow / マーチングshow / 和太鼓show / 映像作品
Mail:playback.td2020@gmail.com