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58. マーチングドリル3要素|ドットかラインかブロックか

Moromi Works™️

1|マーチングドリル 実はシンプル3要素

初めてドリルを描いた頃、とても困ったことがありました。
"描きたい" 強い気持ちはあるのですが、どのように描いていいのか全く分からなかったのです。
モヤモヤと紙に何かを描いては眺める長い時間を過ごしていました。
とりあえずでも描きながら、なんとなくソレっぽいものができていましたが、ずーっとモヤモヤは消えませんでした。

そんなある日、気がついたのです。
"ドリルを描く要素は3つしかない"
ということに。

【マーチングドリルの3要素】
① ド  ッ  ト|水玉のようなバラバラな状態
② ラ  イ  ン|線や曲線
③ ブロック|四角形や三角形などの塊の状態

この3要素を並べていくと、一定程度の基本的な展開が創れるようになります。


2|マーチングドリル3要素を並べる

マーチングのショウは、実はマーチングドリル3要素(ドット|ライン|ブロック)によって構築されています。

2006名古屋女子のショウ「Sense - 尊 - 」のオープニング(1'08-2'40)を例に確認しましょう。

このショウのオープニングは、
(1)ブロック
(2)ライン
(3)ブロック
(4)ライン
という順序で描かれています。

冒頭部分をもう少し深掘りします。
すると、先に示した展開が実は「幾つかの要素が組み合わされていること」に気づくと思います。

(1)ブロック
(2)ライン / ブロック
(3)ブロック / ライン
(4)ライン
マーチングドリル3要素に さらに組み合わせることによって、シンプルな展開を奥深いものにしています。


3|キーワード

ドリルを描く際に頭の片隅にあるキーワードがあります。
(1) 複雑なものをシンプルに
(2) シンプルなものを奥深く

どうしてもドリルを描いていると、自分の頭だけで完結してしまいます。
気がつかないうちに、
 - 解りにくくなっている
 - イメージしたように観えない
ようなものになっていることがよくあります。

本稿では上記のキーワードについての深掘りはしませんが、ぜひ一度このキーワードの意味を考えながらさまざまなチームのショウを観るとよいです。

ドリルの構成や展開の中に、さまざまな工夫を見つけ、認知することで、マーチングドリルを描く際の "腹落ちした生きた知識" として定着させていくといいです。



58. マーチングドリル3要素|ドットかラインかブロックか

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Moromi Works™️

[Moromi Works™️ ]
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの:沖縄そば / タコライス
Blue Devilsでマーチ
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail:moromi.works@gmail.com


[執筆希望のみなさま]
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