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万次郎と私。#11


前回、格納したバイクを降ろそうとしてビクともせず、諦めて帰宅したワタクシ。
リアル友達たちとTwitterのフォロワーさんたち各方面から慰めと、違う倉庫見つけたら…?という呆れと、次は降ろせるといいね…という励ましをたっぷり頂戴し、折れた心も少し復活した10日後、ようやくの再チャレンジの機会がやってきた。

前回格闘した時に、小寒い秋の気温なのにドロドロの汗だくになったことを考え、10月も下旬だし少し寒いけれど、Tシャツ1枚に神Yちゃんの与えたもうたブルゾンをひっかけいざ出陣。
今回も無理かなぁ、またダメだったらどうしよう、ほんと倉庫探さないと…などと不安をかかえつつ倉庫まで矢太郎を走らせる。

到着して軍手を履きラダーを準備する。
降ろす場所が限られるため、前回はラダーの端を40センチほど倉庫内に突っ込んだ状態にした結果、倉庫の床とラダーの段差が大きく、万次郎が動かなかったので、今回は倉庫の床の端にラダーの爪をかけてみる。
これなら、倉庫の床とラダーに段差がほとんどないはず。いけるはず。倉庫の中で万次郎に跨りスタンドを起こす。フーーー、とひとつ息を吐いてから、そろそろと下がっていく。

お?!
おぉ?!?!
後輪乗ったのでは?!?!?!

ブレーキを駆使しながら、ゆっくりゆっくり万次郎を下げてゆく。
全体がラダーに載った、ここでバランスを崩すまじ…!私自身はそんなに動いていないが、焦りと緊張と期待と色々がまぜこぜになったストレスで汗なのか冷や汗なのかとにかく暑い。

そうこうしてるうちに!!
ついに!!後輪が!!外の砂利に!!
そのまま後にある別の倉庫ギリギリまで万次郎を下げ、スタンドを下ろす。

ちょっと待って…前輪が……
まだラダーの上に半分くらい載っとるやないかい!!!

バイクから降りて周辺をウロつく。
とりあえず足場用のラダーを畳む。
倉庫内に入り、ラダーを引っ張ってみる。
ズリ、と少し動いたが、その振動でハンドルが傾き万次郎の動きが止まる。

これは…覚悟して…
ラダー引っこ抜くしか…
なさそうではありませんか(涙目)。

万次郎のハンドルを真っ直ぐにして、もう一度引っこ抜くべくラダーを引っ張る。

あ?
お?
…。
ほぼ抜けた…。


こうして、無事に万次郎を降ろすことに成功したのだった。
いや降ろせたのはいいけど…
ぜんっぜん乗るつもりなかった(諦めの境地だった)からこんな軽装なんだけど…。
と思いながら、近所の郵便局まで行くことにした。

走って数分でうっすら気がついたんだけど。

めっっっっちゃくちゃ寒いな?!?!?!?!

ヘルメット内のマスク下で、私の鼻が滝と化している。服の隙間という隙間から冷風が襲う。なんなら繊維の網目を普通に抜けてくる。

Tシャツにデニムと綿のブルゾンじゃダメだ。

これ、長いこと走ったら死ぬ。

文字通り震えながら郵便局の用事を済ませて即帰宅。ブルゾンを革ジャンに着替え、Yちゃんの家へ向かう。
少しだけ話をして犬ちゃんたちをモフり倒して、日が暮れないうちに帰途に着く。

が。

次回
まさかの再格納で大失敗!!の巻。
いやほんと、いつになったらまともに出し入れできるん?!?!

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