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万次郎と私。#9


納車日に3回こかした挙句、倉庫に格納できずにYちゃん宅に居候となった万次郎。
傷心の私はお犬さまたちを散々モフり倒して少し元気を補充させてもらい、Yちゃんのお母さんにもグチり倒し、新しいラダーをポチりながら帰宅したのだった。

そもそも340キロの重さを誇る万次郎を載せるため、1本目のラダーは耐荷重が350キロある物を購入した。当然ラダー自体も私には重い、約16キロ。

常に握力10〜12の間をウロウロし、斜め懸垂や腕立て伏せに至っては1回も出来ないという絶望的筋肉の無さを誇るワタクシが、16キロのラダーを上げ下ろしするだけでも、よくぞ頑張っているなーと自画自賛してしまう。

40超えてからというもの、あからさまに筋力が下がりきってしまい、日常生活に危機感を覚える毎日…。そこに終止符を打つべく、イヤイヤながら不承不承(どんだけ嫌なんや)昨年秋から約1年にわたり週1回ペースでパーソナルトレーニングに通った。最初はノーマルのスクワット10回すら呻きながらギリギリだったのが、スーパーアルティメットウルトラドSトレーナーさんのおかげで、1年後には10回ならホイホイできるようになった。
重いラダーを上げ下ろしできるようになったのも、あのスーパーアル(以下略)トレーナーさんのおかげである。

3日後、ラダーの到着を待って、Yちゃんの全面協力(車を出してもらった…感謝)により倉庫に新たなラダーを運び込む。
新たなラダーは、主に私の足場として活用するため、耐荷重は重視せずアルミ製の軽いタイプにした。
耐荷重350キロのラダーその1は幅も30センチ弱あるが、万次郎の大きさが載っかると私の足を置く場所は皆無。左側に新たなラダーその2を並べて置くことで、所々足を着けながら出し入れすればきっと…!

ということで、万次郎が居候しているYちゃん宅に戻る。またしてもお犬さまたちをモフり倒して元気を補充。
日が暮れる前に…行かねば…

「またもしダメだったら連絡くれたらいいからね」という優しい神の言葉を背に、モフモフお犬さまたちに後ろ髪引かれつつ万次郎に跨り、いざ倉庫へ移動!

涼しくなった夕暮れ時。ラダー2本を倉庫にかけ、ラダーの間に隙間ができないように、念のためロープでラダー2本を繋ぐように固定。

あとは万次郎でここを…登るだけ…

教習所で1番嫌いだった一本橋を思い出す。
いやいや、アレとは違って落ちたらまた大変なことになるから気をつけなくては…。

緊張しながらため息をひとつ。

覚悟を決めて、ギアをローに入れ、半クラッチとブレーキをこまめに握りながら、砂利からラダーの上へ、じーわじーわ上がっていく。

やっと!!!!!倉庫に載った…!!
慎重にスタンドを出してバイクを停車させ、ひとまず安堵。
時間にして10分もかかっていないのだけど、体感30分くらいの緊張感あった!

そして、すこーしだけ後輪がラダーに乗っかったまんまなので、最後の力を振り絞ってラダーを引っこ抜く。

ホッとしたのと嬉しいのと心配おかけしたしということで、Yちゃんに格納したよーという写真を送ろうと撮影して気がついたんですけど…

これ5センチくらいはみ出してない?!?!
ウィンカーとかナンバープレートとか、扉に当たるね?!

ええと…倉庫の扉、閉められないぞ…??

で、もう一度倉庫に上がり、ギリギリ縁まで万次郎を下げてはハンドルを切り、を繰り返し、倉庫内に斜めになるように停め直し、よーーやく車体が倉庫内に収まりそうな気配。

ファーー、とため息のような変な声を出しつつ、もう一度格納された万次郎を撮影。
なんとか仕舞えました!!
コメント付きでYちゃんにご報告したら、食い気味に返信が来た。

「封印の儀w」

草はやすなし…ちゃんと開封するし!!
1人でニヤニヤしながら、矢太郎に乗って帰宅したのだった。

次回、倉庫から出せない?!?!
本当に…封印の儀になってしまうのか…

ほんと、いつになったらまともに乗れるようになるんだろうか…。

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