万次郎と私。#12
お犬さま達をさんざモフり倒し、和んだ気持ちで帰途に向かう私。
今日はバイク降ろせて、寒かったけど良い日だったなぁなどと呑気に思いつつ倉庫に到着した。
ちなみに、以前時下足袋で怒られたので、とりあえず家にあったウェスタンブーツで乗ってみたが、メンテでツルんと磨かれた靴底が滑る滑る…早くポチッたブーツ来ないかな。
ふんふんと鼻歌なぞ歌いつつラダーを出す。
一度成功した経験があると強気である。
砂利の上でゴリゴリと万次郎を動かし、角度を調整。
いざラダーへ。
前輪載った!
後輪も…載った!!
順調順調、あと少し〜♪
と少しだけクラッチの左手を緩めつつアクセルを加減しながら握る。
ガッコンズダン!!!!
衝撃と共に座面が下がる。
…は…?(多分ポカン顔)
え……?(そっと後ろを振り返る)
ええええええ?!?!?!
ラダーが…
倉庫の端にかかってたはずのラダーが…
なんか砂利の上に落ちてるんですけど…?!?!
え、私コレこけてないけど、え、万次郎やたら安定してるけど何これ何が起きたんだ…?
そっと万次郎から離れて観察した。
エンジンのフレーム…?みたいなとこが、倉庫の床の端に鎮座していて、ええと…後輪は…完全に倉庫の外にはみ出して宙に浮いている…ね…。
どうやら、固定されていないラダーが、前輪が倉庫に載った後にズリズリ下がっていき、後輪を回した勢いに負けて砂利の上へ向かって華麗に戦線離脱(ガッコン)、まだ車体の3分の1が倉庫に載りきっていない万次郎の、ちょうどエンジンフレームの枠が倉庫の床に不時着(ズダン)した結果、後輪がキレイに倉庫の外にはみ出したまま、しっかり自立した万次郎が出来上がり…。
またしてもあまりの事態に脳内の何かがプッチンプリンになり、半笑いで写真を撮っては友人に送りつけるワタクシ。
もうコレは、友人を呼ぶとかそういうレベルの話ではない。完全にプロの手が必要な事態。
ハァーーーー、と深呼吸してから覚悟を決め、とりあえず保険屋に電話をかける。電話口は美しい丁寧語を使いこなす仕事できる系眼鏡男子(妄想です)。
「あの、ロードサービスをお願いしたいのですが」と言い出す私に、ご事情を詳しくお伺いしても?と眼鏡男子(妄想です)が言うので、イチから説明したところ…
「えぇ…と…なにぶんそういった前例がございませんで…保険適用にできるかどうか…」と困惑気味。そらそうや。ワシもこんなん初体験や。
次回、どうなる脱輪?騒ぎ。ちゃんと格納できるのか?できないのか?おお?あぁん?の巻
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