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なんか書きたいから始めたnote、そろそろ「書く技術」を身につけたい〜「書くこと」のスキルアップ上級編〜

最近noteでたくさんのクリエイターさんが投稿された記事を読ませていただいて思うことがあります。

コミカルに親しみを込めた表現で文章を書かれる方。文面から人柄が滲み出るように書かれた丁寧な文章。続きを読まずにはいられないタイトルや見出し文を書かれている方。

文体や内容は千差万別、十人十色で、どのクリエイターさんも個性的。そして、どの文章にも共通して言えることは「読みたい」気持ちにさせて貰えるということ。


「なんか書きたい」と思って書き始めたnote。そこから「書く技術」を身につけたいと思い始めた、(わたしも含めた)書くことが大好きな方に向けて、今回の記事を書いています。

この記事を最後まで読んでいただくことで、「書く技術」をワンランクアップするステップになれば幸いです。

今回の内容は文章力を上げるための上級編として以下の著書を参考にしています。

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「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(古賀 史健 著)

※文章力を上げるための初級編と中級編はコチラです。まだの方は是非ご覧ください!


本書では文章が「うまく」なる必要はないと断言されています。目標は「話せるのに書けない」を解消すること。その上で「書く技術」=「考える技術」を身につけることです。今回は全4講から構成される本書の概要についてご紹介。

それでは最後までお付き合いください!


【ガイダンス】 その気持ちを「翻訳」しよう

書く上でぶつかる問題はつぎの二点
 ①文章を書こうとすると、固まってしまう
 ②自分の気持ちをうまく文章にする事ができない

文章を書く上で必ずぶつかる「書けない」問題。本書では、この「書けない」状態を頭の中の「ぐるぐる」と表現されています。

「ぐるぐる」状態になる原因はズバリ「書こう」とするから。

ではどうするか。「ぐるぐる」を伝わる言葉に”翻訳”するのです。

翻訳の第一歩は聞いた話を「自分の言葉」で誰かに話すこと。これによって話の内容を「再構築」する事ができます。また、自分の言葉に”翻訳”する過程で話の真意を「再発見」する事に繋がります。そして、自分が話のどこにフォーカスして”翻訳”しているのか「再認識」する事になります。

この「再構築」「再発見」「再認識」は翻訳の基礎を身につける第一歩。

いきなり翻訳と言われてもピンとこないですよね。本書でも「なんじゃそりゃ?」でかまわないと言われています。文章とはなにか?翻訳とはなにか?の理解はここからです。


第1講 文章は「リズム」で決まる

文章のリズムは「論理展開」で決まる

まず文章のリズムとしてよく言われる、センテンスの切り方、句読点の打ち方、改行のタイミング。本書では、こんなものはリズムの本質ではないと断言されています。このような「感覚的」なものではなく、どこまでも「論理的」なものなのだと。

ではリズムの良い「論理的」な文章とは、どう言った文章なのか。

それは文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」が正しい文章。支離滅裂で「論理破綻」していない文章が読みやすくリズムの良い文章です。

ポイントは「接続詞」。

必ずしも文と文の間に接続詞を書く必要はありませんが、接続詞を意識して文章を構成すると論理破綻していないかチェックする事ができます。


第2講 構成は「眼」で考える

文章の構成は「起承転結」と「序論・本論・結論」

結論から。「起承転結」が活きる文章は物語(ストーリー)、「序論・本論・結論」はビジネス文書や学術書など。

ポイントは「転」の存在。

ストーリーは「転」が存在する事で物語に意外性をもたせ、急展開させる事ができます。その結果、読者を飽きさせることなく、更に物語へと引き込むことになるのです。


一方でビジネス文書では意外性は必要ありません。読者を惑わせることなく、スムーズに読んでもらうために「序論・本論・結論」で構成します。


論理的な文章とは「主張・理由・事実」の3層構造

個人的には文章術を習得する上で最大のポイントだと思っています。

文章の目的は「伝えること(主張)」。その主張を理にかなったものにするために「理由」が必要となり、事実で補完する。

「主張・理由・事実」がしっかりと連動している文章が書けたなら、人を動かすことができる。

本書ではより論理的に「主張・理由・事実」について言及されています。文章で誰かに何かを伝えたいと考えられているのであれば、必ず熟読していただきたい!

個人的には一押しのパートでした!


第3講 読者の「椅子」に座る

読者の椅子に座るとは、自分の書いた文章を読んでくれる読者を具体的にイメージすること。

具体的にはこの2人。

「10年前の自分」か「特定のあの人」。

10年前の自分とは、何も知らなかったあの頃の自分。今の自分が持っている知識や経験を、あの頃の自分が知っていたら人生変わってると思うと熱量ある伝え方になりますよね。

特定のあの人も同じで、不特定多数の万人受けする文章は書くなと言うことです。本書では具体例として「自分の親」を挙げています。

「ウチのオカンはこの文章で理解できるんか?」

これが「読者の椅子に座る」と言うこと。


第4講 原稿に「ハサミ」を入れる

推敲とは「編集」である

推敲と聞くと単語レベルでの練り直しや誤字脱字チェックと思われがちです。

しかし本来の推敲はもっと広範に及ぶもの。不要な箇所はザックリ切り落とし、不足部分はガッツリと追加する。そう、映画の「編集」と同じだと。

なかでも「なにを書かないか」が非常に重要な要素です。最大の禁句は「もったいない」だとまで言われています。

「せっかく書いたから」「調べるのにめちゃくちゃ時間かかったし…」とどうしても考えてしまいますよね。

でも文章の本質は読者に伝える(伝わる)こと。共感してもらえること。

そして「スキ」の気持ちを伝えたい、「フォロー(応援)したい」と「行動」してもらえたら最高に嬉しい!

読者にとって分かりづらい表現を見直して、不要な箇所は切り落とす、そんな「捨てる勇気」も編集では必要です。


書こう

読むのもいいが、とにかく書こう

本書の「おわりに」で書かれた、著者からの熱いメッセージ。

書きながら大いに勉強になったし、たくさんの気づきを得ることができた。これは「書いた人」だけに与えられる特権である。

ベストセラー作家である著者でさえ、書くたびにレベルアップされている。なら、私たちにはどれほどの「のびしろ」が残されていると言うのか。

「書こう」

この言葉、シンプルだけど心に響く。


今回は書籍から、ザックリと全体の概要をご紹介させていただきました。目次や見出しでは抽象的な表現で目を惹いていますが、内容はかなり論理的になっています。

もっと詳しく知りたい!と思っていただけた方は、実際に手にとってみてください!

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有料記事について調べていて思いました。有料記事は書き手が作品に価値を見出している。他方、サポートは読み手が作品に価値を見出している。自分以外の人から認めてもらえる、そんな文章をこれからも。