Nona. Si me mojan, yo los quemo
Camila Jose Donoso という若いチリの女性監督による身内へのインタビューと、フィクションを入り混ぜたどちらかというと習作っぽい作品。タイトルは「ノナ。お前が私を濡らすなら、私はお前を焼き尽くす」といったところか。
監督の祖母らしき女性が火炎瓶を手作りして森に投げるところから始まるが、60代のアナキストの女性が別れた元彼が自宅に侵入してホースで家の中を水浸しにしたのの腹いせに今度は彼女が男の家に押しかけ、火炎瓶で放火する。そして彼女ーノナは、ピチレムというビーチリゾートで有名らしいチリ中心部の郊外に引っ越していく。
白内障の手術を受け、新居で穏やかに暮らす彼女の家には近所の森で起きた森林火災がすんでのところまで襲いかかるが、この老婆の生活を映した監督による、メカスの影響も思わせる8mmらしき映像のインタビューと、彼女が元彼の家に火をつけるまでのデジタル撮影のフィクションが並行して描かれる。
あの、家の修理にやってくる裸の男たちのシーンはなんなのだろう。
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