JSTQB Foundation LevelとJCSQE 初級のまとめと勉強法
はじめに
2019年にJSTQB Foundation LevelとJCSQE 初級を受験し両方とも合格しました。今後受験する人の参考になればと思い、情報をまとめました。
・経歴:ソフトウェア開発 6年(C言語)、SQA 3ヶ月。ソフトウェア開発で設計からテストまでを行っていた経験が大きかったと思います。
・受験動機:会社で「ソフトウェア品質に対しての認識レベルをあわせるために、受験しよう!」となったので受験しました。
JSTQB Foundation Level
試験概要
・実施日: 2月、8月
・受験料: 22,000円(税込)
・問題数: 40問
・試験時間: 60分
・合格率: 62.9%(2019/8/24 http://jstqb.jp/attribute.html)
ソフトウェアテストについての試験です。「同値分割したときのテストケースとして正しいのはどれ?」といった問題が出題されます。
勉強方法
シラバスは全く読んでいません。
公式テキストの解説をざっくり読み通し、巻末の問題集と各章の練習問題を3周くらい解いていました。勉強期間は1か月くらいです。
受験後に知ったのですが、「スクエアリングサービス」というサイトでJSTQBの問題が公開されているので、こちらで問題を解く勉強も行えばよかったなと思います。
感想
テキストの例題に全く書かれていない「状態遷移図」からテストケースを検討する問題が出てきたりして焦りました。ただ、問題自体は難しくないので、落ち着いて考えれば解けました。
テスト時間も十分あるので、わからない問題は後からゆっくり解いたりしました。
JSTQBはISTQBに基づいてテストが作成されているため、世界中で同じ基準で話ができます。実際に、海外の会社さんと仕事をするときに役にたっています。
個人で受験する場合は、受験料が高い(22,000円)のがネックかと思います。会社が補助(合格時に受験料とテキスト代)をしてくれたのでとても助かりました。
JCSQE 初級
試験概要
・実施日: 6月、11月
・受験料: 11,000円(税込)
・問題数: 40問(合格ラインは70%前後)
・試験時間: 60分
・合格率: 22.1%(2019/11/16 https://www.juse.jp/jcsqe/past/)
ソフトウェア品質に対する知識を持っているかの確認をする試験です。「PL法についてもっとも適切なものを選べ」といった問題が出題されます。
JCSQEは100点満点で点数が通知されます(100点満点というのはどこにも書いていないのですが、問い合わせて教えてもらいました)。
勉強方法
勉強のモチベーションが上がらず試験1週間前から、初級問題集を繰り返し(3周くらい)解きました。
参考書籍のソフトウェア品質知識体系ガイドは購入しましたが、結局使いませんでした。業務には役立っているので、ソフトウェア品質系の仕事をしている人は購入してもいいかもしれません。
こちらもシラバスは読んでいません。
感想
勉強を始めたときからJSTQBに比べ知らない単語が多かったです。勉強を始めたときは焦ったのですが、繰り返し問題を解くことで単語の意味を覚えられ合格できました。
「日本」のソフトウェア品質保証に焦点を当てているので、大企業の方はすんなり理解できる内容だと思います。
試験を受けて、業務で何か活かせたかというと微妙なところです。
今後の予定
初級は取れたので、次はJSTQB、JCSQEともに上位レベルの受験を考えています。上位レベルの試験は3種(JSTQB ALTA(2月)、JSTQB ALTM(8月)、JCSQE 中級(11月))あり、それぞれ年1回の開催です。さらにJSTQBは「業務経験3年以上(業務経歴申請書の提出あり)」が必要です。
またIT検証技術者認定試験(IVEC)にも興味があり、受験を検討しています。
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