見出し画像

 昨日、小学生チームの奈良合宿が終わりました。
ほんの小さな集団の合宿です。
家族のような合宿です。

昨年までは沖縄で1週間くらい滞在して行っていました。
いろんな好条件が重なり、4年は続いたでしょうか?
夏・冬の2回
小学1年生以上 自分のことはある程度自分でできる子どもだけをお預かりして観光やアウトドアのアクティビティに重きを置かず、とにかく発達凸凹で生きづらい傾向を持った子どもたちの集中療育とライフスキル、ソーシャルスキル、コミュニケーションスキルなどの向上をメインにおこなってきました。

そもそもそのようなことを始めようと思ったのもサポートさせていただいていた子どもたちが素晴らしく発達し、成長したからでした。
子どもたちに必要だと思うことを形にしたら約1週間の合宿でした。

普段見ることができない子どもたちの一面を見させていただき、細かい困りや行動、言動を見たいと思ったからです。
細かい、滅多に見られないけれど、将来深刻になるだろうと思われる困りを何とか軽減できないかと。
その困りを解消するための練習ができないかと。

功を奏して回数を重ねるごとに子どもたちは素晴らしく成長していった。

今夏の合宿にはその子たちのほとんどはもう参加しなかった。
巣立っていったから。

今年新たな地新たな子どもたちを交えて
本当に小さな家族のような合宿を行った。
わたしが良く口に出す「そこに暮らすように学ぶプログラム」
家族だからお互いに大いに迷惑を掛け合う。
予定は未定。
大きな変更を余儀なくされる。

いざこざも起こるし、体調不良になるし、
そして、ホームシックになる。
一日目の夜にすでに大泣きである。
偉そうに言っても小学生。

5日以上合宿する理由もここにある。
自分の気持ちをどう落ち着かせ、5日間の合宿を楽しむか?を考えてほしいから。
帰宅する日には、楽しい思い出をたくさんもって帰って欲しいから。
今までには経験したことが無いことを経験してまた新たな好奇心を世界を広げてほしいから。
住むところも学校も違うこども通しが交流を深め
ある時期一緒に共に過ごすことができるという経験は狭い世界にいる子どもたちにとっては大切な場所でもあると思う。
大人になってもおぼえていてくれるだろうか?

そうそう虫に興味がない子だったのに、
夜たまたま明かりに誘われて蝉が飛んできていたのを見つけた私は
子どもたちにそのことを知らせた。
子どもは急いで虫取り網を持ってきて蝉を捕まえた。
そして、その後虫かごに蝉を入れるのに、触れないから「私に入れろ!」というのですよ。(笑)
しょうがないからつかんでいれてあげましたよ~。

5日と言う期間は子どもたちの緊張が取れ、自然に関係性を築いていく最低の日数だと思っています。
「楽しんで終わり」ではなく
何気ない毎日に必要なライフスキルや自分のイライラや困難に自分自身で向き合い、何とか対処していくに必要な日々です。

「暮らすように学ぶ」環境がもっと整えば良いな~と思います。
発達障害と言われる子どもたちも少しずつ、少しずつ適切に学ぶ環境と学ぶ事柄をチョイスしてあげるとできるようになることも無限大。

そうやって多くの子が巣立っていきました。
彼らがそのことを私たちに教えてくれたのです。

個性といういろんな色がいろんな形で彩っていく美しい社会の実現を目指し 活動しています。 どうか応援、サポートお願いします。 今は、奈良の限界集落の地域おこし、オルターナティブスクールの創設、 組織内のダイバーシティ化推進を目標にがむしゃらに頑張っています!