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 発達障害 発達期の育て方は取り合えず三記事で終わりにして
次の記事は知的に遅れが無いと言われる。
しかも、知能指数(IQ)が高い子や頭が良いと言われたりする子に関するお話を。

 

私の事業は「発達障害サポート」と言ってますが、
福祉事業所ではなく私的な教育支援を行う場所として子どもやお母さんのサポートを行ってきたので、診断をもらっていない、あるいはグレーという境界域のお子さんや知能の高い子どもたちのサポートも早くからさせて頂いていました。

中高一貫の進学校に通っていた子やその地域の一番学力の高い公立高校や国立大学なんかへ進学した子も居ました。

その子たちと関わりながら、その子たちの困りを考え、対策を講じ、学習指導やアクティビティーの提供、グループワークや合宿などで様々な方面からサポートを行ってきました。

彼らは、「自閉的」傾向をもっていたり、「ADHD」のような行動を取ったりと「発達障害」と同様の困りを持っていました。

唯一の違いは「知能が高い」と評価されるため、良し悪しは別として「理解」と「サポート」、そして彼らが受けるべき「特別支援教育」を受けることは不可能でした。

何らかの生きづらさや学びづらさがあると言うことは、発達に何らかの問題があって彼らにもサポートが必要であるのに変わりはないのです。
その証拠に、困りが顕著にある子は、発達凸凹がしっかりあるのです。
優れたパフォーマンスを上げられる能力とその能力と比べると劣っている能力。
特にその差が激しいとその子自身や周りの大人が「どうして???」って感じる理解不能なことが多くなるのです。

 海外では「ギフテッド」と呼ばれ、適切な教育プログラムを受けることができるのですが、日本ではなかなかそれは叶いません。

「ギフテッド」の定義があいまいなので、「ギフテッドである。」と評価するのもむずかしかったりしますが・・・。

 知能が高くってユニークで・・・と言う有名人の方は最近、公表する人も増えてきましたから、なんとなくイメージはできるかもしれません。

それでも、有名人の彼らはしっかり社会参加できていますし、経済的にも自立しています。ご家庭も持たれていたりすることも少なくありません。
「障害」を気にすることなく、自分自身とうまく付き合い、自分の得意を活かした生き方ができているのです。
それなのに「発達障害」「ADHD」と公表しているのはなぜでしょうか?

この事については、また別の機械に取り上げて書いてみたいと思います。

「知能が高いけれど、社会参加が難しい」状態にいる子どもたちは何が、どう辛いのでしょう?
どのようにサポートをすることが彼らを救うことになるのだろうか?を
ずっと考え、彼らと共に学んでいきました。

 彼らの発達凸凹もあまりに差がありすぎる。
ぼこっと凹んでいる、苦手である能力がどのあたりにあるのか?
どの程度まで凹んでいるのか?
反対に尖っている凸の部分がどこにあり、どれくらい尖っているのか?
で「辛さ」が違ってくる。
同じ人が居ないのと同様、彼らのユニークさもそれぞれが違っているのです。

 よく保護者が「うちの子ギフテッドじゃないか?」と勘違いする子どもの特性がある。
(私が思うその事象をもってギフテッドと思うのは危険であると思うことです。ことわざでもあるでしょ?昔神童、今凡人って。)

その例が
①「早くから文字を覚えた。」
②「本をよく読む。」(読む本が興味のあるものだけ)
③「大人と同様の興味を持ち、その知識を持っている。」などです。

それだけでは、ただの記憶力が良いだけ。
もちろん、基礎学力は記憶することからスタートなので、記憶力が良いと言うことは学習をスムーズに進めることができる条件ではあるのですが。
しっかり、努力することがとても大事。

 上記のようなお子さんの状態であった時に、
しばしば「ギフテッド」と思われてしまいがちです。
そして、「興味を持たないことに関しては、一功に覚えないし、覚えられない。」
同様に、「やりたくないことはやらない。」

そのようなマイナス面の行動を、
「ギフテッド」だからしょうがないと考えて
「努力させない。」という判断をすると非常に危険です。
そもそも、その子どもの捉え方が間違っていたら、その後の育て方も間違ってしまうのは当然ですが。

上記の①~③は自閉症の子たちに見られる状態であったりします。
だから、しっかりと困りの部分を見極めなければなりません。

 また、『ギフテッド』が誤診される診断名に「ADHD」があります。
これも、幼少期には、よく似た子どもの状態だったりするので判断は難しいです。

だから、WISC検査の結果を参考に見るのです。
子どもがしっかりと育つような関わりや環境を整えるのです。
もっている才能が開花するのもしないのもやはり私たち大人の責任だと思うのです。

子どもがしっかりとどんな時もやる気スィッチを自分で押すことができる。そうするとメンタルの強い子になります。

「意識」をコントロールし、脳のバランスの良い発達を可能にすることで
子どもの才能は最大限に拓いていくのです。


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やまもと まゆみの世界感<発達障害って言葉が無くなること願って、大人と子どもの発達支える仕事してる>
個性といういろんな色がいろんな形で彩っていく美しい社会の実現を目指し 活動しています。 どうか応援、サポートお願いします。 今は、奈良の限界集落の地域おこし、オルターナティブスクールの創設、 組織内のダイバーシティ化推進を目標にがむしゃらに頑張っています!