「中途半端」な才能を持つと損をする

 皆さんは「中途半端」な才能を持つと損をしたことがありますか?
 私はもちろんあります。
 「中途半端」な才能を持ってしまうことで必要ない時も発揮されてしまい夢を見てしまう。
 ああなんて無駄なんだろう。そんな日々をただ繰り返しています。
 私も「中途半端」な才能を持っています。
 「中途半端」に勉強ができ、「中途半端」にスポーツができ、「中途半端」な交友関係を築いて「中途半端」にバイトをしています。
 全部が「中途半端」で「完璧」じゃない。
 「中途半端」だから「完璧」にしたい。でもできない。
 これは自論なのだが「中途半端」にできてしまうと「完璧」にはなれないと思っていて、才能にあぐらをかいているわけではないのだが成長点が短く早い段階でストップしてこれ以上進まないのだ。
 ストップしてしまうと当たり前だが他の人にすぐ追い抜かされてしまうのだ。
 しかもそのうえ、「まったくできない」人間が自分を超えてくるようになってきてひどく絶望するのだ。
 ある程度できてしまうということはその行動がすべてパターン化されていて、そのパターンから抜け出せないのである。
 型にはまればめっぽう強いのだが、少しでも型から外れてしまうと途端に弱いのだ。
 もし自分が「中途半端」ではなく「まったくできない」人間だったらよかったのにと毎日思う。
 「まったくできない」のならば、自分はできないと諦めることができる、もしくは成長過程を楽しむことができるのにと思ってしまう。
 「まったくできない」人がうらやましく思えてしまう。
 有名になった人はおそらく 元々「まったくできない」人が多く「中途半端」な人間はいないだろう。
 血の滲む努力を得て今があるのだと思うととてもうらやましい。
 「中途半端」な人間は血の滲む努力がないが故に目標がないのだ。
  達成感が欲しい。承認欲求が欲しい。褒められたい。だけが取り残されてしまい無駄な日を過ごしてしまう。
 ああ認められたい。ああ褒められたい。ああああああ


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