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2023年 1月1日 日曜日

 今年の年越しは部屋が寒く暗いベッドの上で息がしにくい暖房の風を顔面に受け嫌な気分になりながら年を越した。
 なんだか年を越したあの何か特別な感じ?達成感?新年のリセット感?がないから2022年のまま取り残されるのもいいなって少し考えたけど朝起きて再び二度寝してなんとなくスマホを見て友達が初詣のストーリーを上げているから着替えてた。
 初詣の場所を探していたら何となく見つけた「一生に一度のお願いを聞いてくださる」と書かれていた大阪の堀越神社で初詣をした。
 正直、「願いをかなえる」と「お願いを聞いてくださる」の違いは私は仏教を教わっていないのではっきりとはわからない「お願いを聞いてくださる」は本当に願いを聞くだけなのかもしれない。
 神社は天王寺駅から近く参拝する人がそこそこいた。
 私は、彼女はいないため家族連れやカップルでの参拝の場合には隣の虚空に戸惑いを感じてしまうが、そう思っているうちに自分の番が来た。
 財布の中にはご縁が良いとされる5円玉を持ち合わせていなかったがギリギリ1円玉が5枚あったのでその1円玉5枚を握りしめお賽銭箱に優しく入れた。
 私は、去年3月に2年間通っていた大学を辞め、10月に人生2度目の大学受験をして今年の4月から再び大学生になる。
 お賽銭にお金を入れた後、必死に手をたたき神様に「音楽の才能をくださいと」何度も何度も願い頭を下げた。
 私は、今年音大生になるため心の底から音楽の才能が欲しかったため聞いてくれるだけでもいいからお願いをした。
 そんな必死のお願いが終わった後、隣にかわいい巫女さんがいておみくじやお守りを売っていた。
 私は財布から1,000円を取り出し「おみくじ一回お願いします」というと巫女さんは1,000円を受け取り800円のお釣りを渡した。
 私は、おみくじを振り「十一」と書かれた棒を巫女さんに見せると奥からおみくじの紙を渡され中を見ると「第十一番 大吉」と書かれていた。
 私はとてもうれしくきれいに折りたたんでそっとキーケースに入れた。
 その後堀越神社には、伏見稲荷大社ほどではないが連続した鳥居があり、小銭800円しかないうちもう一つのお賽銭箱に100円を入れてそこにも「音楽の才能をくださいと」願い家に帰った。

 大吉というワードが出ていなかったら2022年のまま取り残されてもよかったと思うが、大吉が出てしまった以上、新しい大学生活のいい前準備としては最高の一歩だったのでちゃんと2023年になってよかったと思う。



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