maranatha

by Chizu Grace 生きる力、糧となってくれた「戴きモノ」の言葉を記していきたいと思います。

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最近の記事

【Liberation】再び広い場所に立たせてくださる

「あなたは自分の頭で考え出した、狭い路のような未来を語っている。神さまが用意されているのはそんなスケールではない。人生の『舵』は神さまにお返ししないと」。 痛くて苦い言葉だった。国際機関で働きたい、仕事を辞めて留学するつもりだと打ち明けた私に、司祭はさらに言った。 「神はあなたを再び広い場所に立たせてくださったー」のだと。 その数週間前、未来の希望や夢を託したかった関係を私は手放していた。留学は以前から考えていたことだったものの、喪失感で押しつぶされそうな自分を、新たな

    • 【Resilience】沈んだら、また上がればいい

      「生きていることが大切。」 「沈んだら、また上がればいい。」 今、笑顔を取り戻して生きていられるのは、こうした言葉に諭され、命を「匿う」よう、背中を押してもらえたから。 終電帰りが常態化していたある時期、誰もいない静まり返った道で「もう十分頑張ったよ、これ以上よう頑張れん」と、天に向かってうわ言のように繰り返した。死のうとは思わなかったが、生きたいとも思わなかった。 近しい人たちに「あんた最近おかしい、前と違う」「まとまった休みを取ったら」と言われても、状況を変えたり

      • 【Mindful】感謝に繋ぎとめるマントラ

        庭に面したガラス戸の向こうに、ちょこんと座る「お客様」の姿が見えなくなって数週間になる。 「Coco」と刻まれた小さなプレートを首から下げたその子は、「ミャーン」という、ややソプラノの澄んだ鳴き声も見た目も、我が家に昔居たミッキーに似ていて、私はすぐトリコになった。 道草ルートの庭でリリーンと首輪のスズが鳴ると、転がるように外に出ては、ゴロゴロ喉を鳴らすCocoちゃんを撫でた。が、その「訪問」はある日を境にパタリと途絶えた。 「やっぱり来ーん」と、庭に目をやってはぼやく

        • 【Hope】「放蕩」娘も見放さない

          「『自己嫌悪』と言われますが、自分がいやになることはたくさんの人に経験があると思います。私もあなたよりもっと大人になった頃、何度もそういう時期があったことを覚えています。」 すっかり変色したB6サイズの藁半紙。鉛筆で2枚にわたり丁寧に綴られたお手紙は、中2の時にある先生から戴いたものだ。通っていたキリスト教系の学校で「宗教」を担当されていたその先生は、最後の授業で提出した感想文へのフィードバックとして、一人ひとりにお手紙をくださった。 感想文の内容は全く覚えていないが、私

          はじめてのnote | 「戴きモノ」を囲んで

          初めまして。以前から注目していたライターさんが揃ってnoteを活用されていて、魅力的なプラットフォームに違いない、と拝見しておりました。書くことが好きで、いつか仲間入りしたい!と思いながらはや数年。。このたび、えいやっと登録しました。 おっかなびっくりで始めた英国での生活は15年になります。色々な方の支えと助けのおかげで、何とかここまで来れました。 こちらに移って間もない頃、訪ねて来た友人が「学生時代のあんたを思うと、外国でひとりで暮らしてるなんてウソみたい」とぽろっとこ

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