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2024/3/30 もののけの迷い家@チェリブロ

路上で怪談。
それはめずらしいというか、トークメインで路上ライブをしてる人もあまり見ない。

場所は光が丘公園。東京都練馬区にあるデカい都立公園。
過去、練馬区に住んでいたことがあったが、住んでいた期間が短かった為、この公園には行ったことが無くて、存在も知らなかった。

今日はこの公園でフェスが開催されていた。
そのフェスのタイムスケジュールに、「もののけの迷い家」は組み込まれていた。


これまで何回か、怪談ライブでもののけの迷い家を見てきたけど、
客席の照明は落とされ、ステージ上だけ明かりがついていることが多い。
その明かりも暗めだったりすることもある。

しかし今回の会場は屋外。開かれた空間。そして快晴。
気温も25度まで上がって夏のような天気だった。まぶしい!
かわいい犬がおもちゃで遊んだり遠くで吠えたりしている。
子どもたちが自由に駆け回っている。
各々が自分たちの時間を楽しんでいる。

そんな中で怪談ライブは始まった。

…待て。
私はこういった路上ライブを目当てにして出かけたことがない。
路上ライブって、何となく歩いてるときに発見するものじゃないのか?
最初からその場に居たら何か変に思われないだろうか?
私は、ここへ来てよかったのだろうか?

誰にも、何も言われてないし、きっと思われてもないのに、
開始早々、私は静かに自己嫌悪モードに突入してしまった。

そんなことを考えるな!怪談が頭に入ってこないだろうが!
と心の中で叫んで自分を現実に戻した。

距離感も悩んだ。
前のほうで見たいとは思っていたけど、スピーカーもあるわけだし、あまり前に行き過ぎても…かと言って離れすぎても…。

3メートルぐらい離れて観ることにした。

ゆりの木広場

シュールな光景だった。
穏やかであたたかい時間が流れる公園の中に突如現れた異界。

見えないお客さん100人に対して話しかけ始めた時は夢を見てるみたいだった。
見えないお客さんが20人の時は、その20人いるとされた空間が何となく揺らいで、うっすらと影みたいなものが見えてきちゃったから本当に呼んだのかと思った。…本当に居たのかもしれないね。

暗い場所で見聞きしていたものを光の中へ持ってくると、見えない部分まで見えたり、話の感じ方が変わってきたりする。
木々や草花など自然に囲まれての怪談は、気楽さがあって聞きやすい部分もあった。ネコを愛でながら仕事してるような緊張感と癒しを感じた。


鑑賞池前

3回目のライブでは、霊障らしき問題が発生していた。
マイク無しで話す瞬間があったけど、今日ほんとうに風が弱い日でよかった。スピーカーの存在は重要だった。

ライブは3回とも見た。
良い時間を過ごすことが出来た。

空き時間は光が丘公園を隅々まで散策していた。
調べてみたら、この公園は1周が3キロ弱あるらしい。1周はしてないが、同じ道を5~10往復はしていたと思うので、10~15キロは歩いたのではないかと思う。

それだけ歩いた後で、帰りは二人から逃げるように走って帰ってしまった。
もう全力ダッシュを気軽にできる年齢ではないのに。

全身の筋肉が悲鳴をあげている。
悲鳴をあげるのは怪談を聞いた時だけでいい。


「ハイ!チーズ!」とか言うの恥ずかしくて無言でシャッターを切りました。謝。

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