まんげつ

仏教美術に前のめり、 鼻息荒い日々の備忘録デス。

まんげつ

仏教美術に前のめり、 鼻息荒い日々の備忘録デス。

最近の記事

善財童子をこの手に - イSムって!!!

奈良・安倍文殊院の善財童子会いたさに、夜な夜なネット検索した結果、たどり着いたサイトがある。 それが、仏像フィギュア製作・販売する イSム [isumu] 。 “ 仏像を毎日の生活の中で楽しむ ” というのがブランドコンセプトで、どの仏像フィギュアも精巧な作りにもかかわらず、手を出しやすい価格になっていて、サイトを見ていると全部欲しくなってしまう。 もちろん、その中にはお目当ての善財童子を取り上げたページもあったのだが、時すでに遅し。取り扱い終了となっていた。 おそら

    • だって、かわいいんだもん – ① みちのくいとしい仏たち

      奈良・安倍文殊院の善財童子。 お団子ツインヘアにぷっくりほっぺ。胸の前で手を合わせ、ちょっと後ろを振り返る。 仏像って、かわいい。 そう思うのは、不謹慎だろうか。 でも、2024年1月末に訪れた『みちのくいとしい仏たち』展で、その価値観は決定的となる。 江戸時代、青森・岩手・秋田で地元の大工や木地師によって彫られた木像、いわゆる「民間仏」が勢揃いした展覧会だったのだが、会場である東京ステーションギャラリーは、あちこちから聞こえてくる かわい~い であふれていた。み

      • ありがとう、見仏記。(1) 仏像マイブーム、再燃

        note のクリエーターさんやフォロワーさんは、きっとそれぞれ『推し』や『沼』、自分の『好き』を持っている方々であろう。 私もそのひとりだが、『マイブーム』が自分の中に生まれる瞬間、沼にハマるその一歩目を、記憶に刻むようにしている。 例えば。 雲マイブーム。 友人の娘ちゃんが夏休みの自由研究テーマを探していると聞き、本屋で手にした雲の図鑑。 塊根植物マイブーム。 たまたま目にしたNHK『趣味の園芸』で、俳優・滝藤賢一さんがコーデックスと呼ばれる塊根植物を『これ、かっこ

        • 善財童子からの招待状

          ある日、不思議なハガキが届いた。 裏面には、ふっくらとしたほっぺたに耳の上のツインお団子、両手を胸前で合わせて遠くを見つめるかわいらしい姿。そして黒地に白抜きで書かれた 国宝・善財童子 の文字。 そう、私に届いたのは、安倍文殊院にいらっしゃる善財童子からの招待状であった。 こちらがそのハガキだ。 実際は、安倍文殊院を訪れた友人が、まだ見ぬ善財童子へ恋い焦がれていた私に送ってくれたポストカードなのだが、この出来事が『そうだ、善財童子に会いに行こう』旅へと私をかき立て