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recovery
ドタキャンになった日。
彼は相当体調を崩していた。
倒れるギリギリのところまできていた。
休息を取らなければ、
本当に危うかったようだ。
原因が原因なのでドタキャンも仕方ないと
ちゃんと理解でき、
どん底に闇落ちすることは免れれた。
詳しく話を聞くと、
彼の体調はどん底にヤバく、
健康面が真剣に心配になった。
彼は十分な休息をとり、お薬をのみ、
今はなんとか回復したからひと安心だ。
良かった良かった。
全快のカレは急にワタシに会いたく
なったようで、
彼の方から会いたいとお誘いがきた。
recoveryを考えてくれていたようだ。
自分からキャンセルしておきながらも、
振替日は絶対その日がいい感が漂っている。
意外とカレはそーゆー強引なところがある。
1時間でもいいとカレからの提案だ。
私の方が根負けして、
その日に会うことを決めた。
カレは朝から夕方まで自由がきくそうだ。
ま、おそらく奥さんが終日おでかけで、
カレが自由で気持ちが身軽なんだろう。
一方私は、休日なのでスムーズに出られるか
出られないかわからないが、
一応会う約束をした。
約束当日。
私は正午前から出られそうな雰囲気だった
ので、思いきって家を出た。
家を出た瞬間、カレにメッセージを送った。
出ました!と。
カレはビックリして、大急ぎで準備を
始めてくれた。
会えても昼過ぎと思っていたようで
まだパジャマ姿で、髭も剃っていなかった。
その日は駅のホームでの待ち合わせ。
少しだけ遅れてカレが現れた。
さて、どこにいきましょうか。
行き先の決まらない不思議な
ミステリーツアーが始まった。
行くあてもない状態であるが
とりあえず来た電車に飛び乗ってみた。
行き先は乗ってから決める!
と思いきりのよい行動をとるふたり。
車内の路線図をみて行き先を決めた。
行き先は、シニアに人気のスポットに
決まった。
何をしにいくわけでもなく?!
とりあえずはお参り?!観光?!
おんかかかびさんまえいそわか
おんかかかびさんまえいそわか
おんかかかびさんまえいそわか
シニアスポットにちなみ、コッソリ
カレとの老後のことを願っておいた。
願いが叶うと想像するだけでワクワクだ。
相変わらずワタシの脳内は
お花が咲いている。
昼食はカレが食べたいものに決まった。
カレは病み上がり、軽めのものになった。
ちゅるちゅるちゅるっといただく。
カレ、いつもありがとう。ご馳走様です。
さてお次は?どこへ行く?
またまた行き先も決めず電車に飛び乗る。
悩んだあげく、定番のデエトスポット
染みたところへ行くことにした。
改札を出ると、昔を懐かしみ始めたカレ。
カレが若い頃一人で気晴らしに来ていた
寄せの前を見学した。
カレのオツな趣味にキュンとなるワタシ。
その後はデエトの定番のような池を散策。
するとカレの好きなバンドがリハーサル中。
ラッキー音漏れ試聴!
カレの趣味を知りまたまたキュンとなる。
カレのことを知るとワクワクする。
そう、ワタシは恋をしているのだ。
カレに恋をしている自分はキラキラしていて
なかなかステキな存在だ。
自分のそーゆーところも認めてあげよう。
プラプラ散策していると、いきなり
ド直球に繋がりたいとおねだりされる。
あまりのド直球に変態ですねと自らを
省みるカレ。
スカートの中に入ったり、
シャワーなしで舐めたり、
高速バスの中で色々したり、
まぁ変態であることはよく知っている。
今さらではない。
それに応じるワタシも変態かもしれない。
変態なふたりは周りをキョロキョロ。
近くに🍘らしき建物があり近寄るふたり。
何軒かフラれるも空室を発見し、いざ。
変態はとにかく行動が速い。
いつもとは違う初めて入る🍘に
変態のふたりでもドキドキ。
しかし部屋に入ればいつものふたり。
ぎゅーっと抱きしめあう。見つめ合う。
再び深く抱きしめあう。深く見つめ合う。
いつもの🍘とは違い時間制限もあるので、
チューもほどほどにお風呂場へ。
さすがに汗をかいたので、シャワーをあび、
それからスタート。
最近カレのペロペロですぐにいってしまう。
なんてチョロいワタシ…。
なんてタクミなカレ…。
5分もかかっていないと思う。
一回戦はカレも少しだけ出てフィニッシュ。
その後は優しい優しいトークタイム。
寝転びながら見つめ合いお話する時間。
ワタシの一番大好きな時間。
時間のコピー&ペーストができるなら、
この時間を切り取り、
毎晩寝る前にペーストしておきたい。
きっと毎晩でも飽きない。
飽きない自信しかない。
トークタイム後の二回戦は長い。
かなり引っ張るカレ。
しかしイカない。同じくワタシも。
カレが少し強めに腰を動かしていたところに
フロントから電話がかかってきて
途中でハイ終了ー。
不完全燃焼だが、仕方ない。
休日のワタシを一人占めできたと
満足そうなカレ。
カレとワタシが一緒に過ごせたのも
カレが体調どん底から生還したから。
そしてワタシの機嫌が戻ったから。
とにかくふたりとも戻れて良かった。
カレの脳の管が詰まらず、
元気になって良かった。良かった。