メッセージ

交換日に、
彼に渡した袋の中に
メッセージを入れてみた。

具体的な日付は記さなかったものの
再会を希望するメッセージを添えた。

あえて具体的な日付を記さなかったが、
彼ならこの日だとわかってくれるかも…
という期待を込めて、約束日を設けて
メッセージにした。

約束日とは、
私たちの関係が始まった日。
つまり、彼から告白を受けた日。
言い換えれば、初めてハグをした日。
同じ日を約束日としてみた。

メッセージには、
私の大好きな和歌の花の写真を添えた。
※拝借したイメージ写真は実の方である。

百人一首でお馴染みの(おなじみか？)

名にし負はば
逢坂山の
さねかづら

人に知られで
来るよしもがな

そう、サネカヅラの花の写真を添えた。

秘密の恋をしている私は、
人にバレないように
あなたを手繰り寄せるように
愛しい愛しいあなたに会いたい。
そんな気持ちをのせてみた。

私は百人一首でこの歌が一番好きだ。
小学生の頃から好きだった。

サザンのLOVE AFFAIR 秘密のデエト
という曲も好きだった。

不倫を匂わすものが好きだったとは。
まさか、これらはフラグか？とも思える。
イヤイヤイヤ。

さて、サネカヅラの花言葉には、
・再会
・また会いましょう
・好機をつかむ
というものがあるらしい。
花言葉的にも私の気持ちとあっていた。

また、サネカヅラには別名
"美男葛"という名称がある。

サネカヅラの茎から採取される
ネバネバ成分を、昔々男性が整髪料として
使用していたからだとか。

意図的ではないが、
バレンタインにはチョコと一緒に
整髪料を彼(美男だと私は思う彼)に渡した。

サネカヅラを用いた
こんな奥ゆかしい私の気持ち、
彼には届くのだろうか。

自分で奥ゆかしいと言う時点で
奥ゆかしさなぞないが。

それに約束日よりも前に
彼に会いたいという気持ちが
高まってしまっている。
これは困った。
その前に会ってしまっては
約束日の価値が下がるように感じる。
約束日というのは付加価値があってこそ
なんぼのものである。

しかし、会いたいというにも理由がある。

会いたいと思うその理由は、
交換日のあと彼から会話アプリの
メッセージがくるからだ。
続く…