からのドンデンガエシ
彼からひどく裏切られたかのような
"エツコ大騒ぎの乱"を心の中で
起こしていたが、
すぐに彼からの猛烈な?フォローがあった。
フォローではなく普通のメッセージだった
かもしれないが、私の乱をおさめる結果
となった。
大炎上した心の大火事は思いの外
早くに鎮火した。
彼は決して私のことを踏みにじったたわけではなかった。
彼は私を蔑ろにはしていなかった。
身体から力が抜けるほどほっとした。
しかし、大幅に振れた私の心の振り子は
すぐにもとには戻らなかった。
しばらくの間私は心と身体の
バランスを崩した。
彼とも連絡をとることを避けた。
メッセージアプリすら触れなかった。
いっそのこと彼のことが大嫌いになれれば、
どんなに心が楽なことだろうか。
私は、彼との距離をとるように心がけた。
私の心に住み着いた彼の登場回数を
減らすように努力した。
しかし、誤解が解けて振り子の動きが
おさまってくると、
急に彼のことが恋しくなり
思いきって初めて自分から
食事のお誘いをした。
まさか、自分から?!?
しかも、休日に!?!
私の方は何かと理由をつけて
出られる休日があったので、
断られても傷付かないよう直前の前日夜に
お誘いの連絡をするようにした。
私はちゃっかり保険をかけている。
心の振り子が激しく振らないように。
事前に振り子保険に加入しておいた。
直前過ぎて無理ですね~
と、いつ彼から返信がきても構わない
心構えはできていた。
振り子保険。完全にカバーできている。
意外とフルカバー型保険だったようだ。
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