イケナイ太陽
旅前はあーんなに凹み怒り落ち込んでたのに
一度晒し首になって死んだことで、
不思議とカレへの負の気持ちも消え去った。
ふたりして首だけになったあとは、
晒し首になってまでも離れられない
そのことへの愛おしい感情すら沸き上がる。
好きすぎるが故許してしまう自分がいる。
惚れたもん負け。
そーゆーことなのか。
カレはワタシの存在を
対等なパートナーだと言い張るが、
やはり惚れたもん負けなような気がする。
許して、尊重して、理解しようと
してしまっている。
惚れたもん負けだ。
旅から帰った後は、
カレとしばらく会えない日が続いる。
カレは体調面と精神面をWで患っていた。
※ ここでのWは、ダブルという意味で、
ワルという意味ではない。
入院中カレは本当に辛い状態が
続いたようだ。
絶望と後悔を噛み締めるように味わった
そうだ。
カレの健康面と精神面が最悪の状況から
脱した時に、
徐々に連絡をとることができはじめた。
カレの辛さが手に取るようにわかり、
労いと労りの気持ちを込めて
カレと会ったらギューーッとしてあげたい。
包み込んであげたい。
そう思うようになっていた。
そして離れていても、
カレの容態がよくなるように、
よくなるように…と願い祈り続けた。
願い祈り続けるだけでは満足いかず、
カレに会える日を確保したい。
そんな欲張りな感情が芽生えた。
何よりも会って無事を確認したい。
トロントロンで見つめあいたい。
じーくり声を聞きたい。
匂いをクーンと嗅ぎたい。
たーぷり味わいたい。
ムギュムギュっとふれあいたい。
あーどんどん欲深くなる。
でも、一番は自分の眼で無事を確認したい。
そして身体でカレがそこにいることを
感じたいのだ。
その願いが通じ、カレとあえる日を
得られることとなった。
カレは週末を希望するがワタシはなかなか
出られない不自由な身。
ワタシも週末謳歌できる自由の身なら
もっとカレと会えるのに。
なんなら休日全て会えると言ってきたカレ。
ワタシが自由なら全日会えたように思う。
休日のカレをフルで独り占め。
そんなにも会えたら離れたくなくなる
だろうな。
夜も一緒に過ごしたくなるよ。
カレを奥さんのもとに帰したくはない。
欲張りが度を越えてくる。
カレにそれはダメだよって言われる?
ううん。願うだけならいいでしょ。
こっそり願うだけなら。
そんなこんなで、
なんとか調整に調整を重ね、
久しぶりにカレと会える日が決まった。
やっとカレの無事を確認できる。
ワタシはカレの妻ではないから、
そばにいてカレを支えることもできないし、
辛いときに寄り添うこともできない。
日常においてはなんの力にもなれない。
ほんとはそばでカレを支えて、寄り添い、
苦労も一緒に味わいたいほどだけど。
婚外恋愛だからそれはできない。
わかりきったことだけど。
カスッと心が痛む。
せめてあえる日に直接カレを
ギュー
チュー
としたい。
それをしないと無事を確認できない。
ワタシは、あまりにカレをギューっと
したくなる気持ちが溢れてきてしまい、
共通の知人との会話で
『カレをギューってしておいて』
とボーピープ🐏のようにお願いしたほどだ。
これ、アウトかセーフかわからないが、、、
ヨヨイノヨイときた。
共通の知人バズライトイヤーが
カレ・ウッディに会ったとき、
『よく頑張りました♡』と言いながら
労いのギューをする。
えっちゃん・ボーピープからのギュー
ですよ、と伝えつつ
カレのことをギューっとしてあげてほしい。
そう、お願いしてみた。
共通の知人バズライトイヤーからしたのでは
意味が違ってくるが。
⏩️この流れトイ・ストーリー参照
知人バズライトイヤーは、
我々の関係をどう思ったかわからないが、
まぁ疑ってはいない。
ウッディとスリンキーくらいの関係と
思われているだろう。
疑う余地もないだろうし。
我々の関係は、ただの職場の関係。
明明白白だ。
それに、
カレは別のコミュニティで旅前の酷評を
述べているのだから、ワタシはワタシで
カレへの溺愛を流布してもいいだろう。
カレのように北風ではなく、
ワタシは真夏の太陽のように酷暑で応戦だ。
しかし、確実にアウトだろう。
えっちゃんがカレをギューだなんて。
イケナイ雰囲気ぷんぷんだ。
まるで
イケナイ太陽
Na na na na na na na na na …
ま、カレには旅前に悪者にされたし、
それくらい仕返ししてもいいだろう :-p
なかなかイケナイワルのえっちゃんである。