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ニースの素敵なベンチの実態

ニース中心街の、パリを思わせるプラタナス並木の大通りにあるベンチ。写真で見ると、ヨーロッパ感満載の素敵なベンチなのですが、今回はその実態をリポートします(笑)

道端にあるベンチなので、「誰でも」無料で利用できるところがポイントです。

すぐ近くに専門学校があり、始業前や休み時間、ランチタイムには学生さんが利用します。

夕方、ショッピングカートを引いたおばあさんがやって来ます。少し遅れて、仕事帰りの中東系のおじさんが来ます。

夏休み中は、専門学校の授業がなく、利用者が少し変わります。

付近のAirbnbに宿泊する観光客が、ホストとの待ち合わせや、チェックアウト後の待ち時間などでベンチを利用します。

ランチタイムには、トラム建設工事の作業員がランチ&休憩に来ます。

アルコール依存症と思われるおじいさん。早朝にスーパーが開店すると缶ビールを大量に買いこんで、木陰のこのベンチで1日を過ごします。最近は夜間にマイシートクッションで場所取り!  をしています……。

昼間から夕方には、付近に住むホームレスのおじさんも涼みに来ます。ビールおじいさんとは仲がよいようです。おばあさんと、中東系のおじさんも顔見知りのようです。時々、おばあさん以外のメンバーで、夜遅くまで外飲み会をしています。

週末と祝日には、メンバーが変わります。

身なりのよいおじいさんが、読書をしにやって来ます。

散歩中の休憩で、葉巻を燻らすおじいさんもいます。

東欧系と思われるおばさんの電話タイム。携帯電話で本国の誰かに電話をかけて、怒鳴り散らし泣き叫びます。

若いカップルが愛を語りに来ます。痴話喧嘩をするカップルもいます。

ベンチ1つをとっても、その利用者があらゆる社会階層、移民など、ニースの縮図となっています。それぞれが、それぞれなりに、このベンチを自分の場所としているのが面白いです。

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