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フランスの賃貸アパートの家賃は毎年値上げが基本

フランスで賃貸アパートを借りる際に、注意しなければいけないことがあります。

それは、契約書に記載があれば、契約書の更新時期に、法律の範囲内で家賃を値上げしてもよいということ!  しかも、家主は過去に値上げしなかった分を、1年分まで遡って請求してもよいことになっています。以前は5年まで遡れたというから、トンデモナイ法律です。

ジレジョーヌ(黄色いベスト)のデモに象徴されるように、経済状況は悪化しているのに、フランスの物価は毎年少しずつ上がっています。よって、家賃も値上げの対象です。

気になる家賃の値上げ幅は、INSEE(国立統計研究所)が年4回発表する、IRL(賃貸物件の値上げ幅指数)に沿って家主が決めます。指数は年1.5%くらいです。

良心的な家主なら値上げしないこともありますが、基本的に値上げするものと思った方が、後日驚かなくてすみます。

私の場合、2017年9月に1年間で契約した契約書で、2018年8月に大家に更新をお願いして、「更新しない場合はさらに1年間有効」と契約書に書かれているのと、大家が忙しいとのことで、更新なしでした。今年の夏に更新をお願いして、なかなか契約書を作ってもらえず、失効してしまいました。それでも住み続ける意思を伝えて、家賃は払い続けました。

そして、やっと連絡をもらえたのですが、2年分マックスの値上げ幅!  そもそも借主から更新のお願いをするのは変な話で、去年は大家の都合で更新しなかったのに、しっかり1年遡って値上げされ、ムカつきました。

大家と交渉して最終的にはほぼ1年分の値上げ幅にしてもらいましたが、今後毎年家賃が値上げされると思うと、家具家電や備品(家具つきアパートです)が経年変化で価値が下がっていくのに、納得できません。

かと言って、ニースでこれ以上よい物件を見つけるのは至難の技です……。治安面などで、日本人が住める地区や物件はとても限られてしまっています。

半分はグチになってしまいましたが、これからフランスやニースに住まれる方の参考になれば幸いです。

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