
緯度経度と平面直角座標、どっちを使うべき?特徴と用途を比較!
緯度経度(経緯度)と平面直角座標は、位置を表す方法ですが、以下のような違いがあります。
1. 緯度経度(経緯度)
特徴
地球上の位置を表すための 球面座標系
緯度(Latitude):赤道を基準にして南北の角度を示す(-90°~90°)
経度(Longitude):本初子午線を基準にして東西の角度を示す(-180°~180°)
長所
✅ 地球全体で統一されている → GPSで使用される
✅ 地球の形に沿った座標系 → 地理的な位置を正確に表現可能
短所
❌ 距離計算が難しい → 球面上の座標のため、直線距離の計算が複雑
❌ 局所的な位置決めに不向き → 角度で表されるため、測量や土木設計に使いにくい
2. 平面直角座標
特徴
地球を小さな範囲ごとに平面(直角座標)に投影した 直交座標系
X軸:東西方向(通常、東が正)
Y軸:南北方向(通常、北が正)
日本では 国土地理院が19系(1~19) に分けて定義している
長所
✅ 距離や角度の計算が簡単 → 直線距離や面積の計算が容易
✅ 測量・土木・建設分野で便利 → 地面に直線を引きやすい
短所
❌ 地球全体で統一されていない → 座標系ごとに基準が異なる
❌ 広範囲では誤差が増える → 平面で近似しているため、範囲が広がるとズレが大きくなる
もっと詳しく知りたい方は、こちら
3. 使い分け

4. まとめ
広範囲(地球規模)の位置情報 → 緯度経度
狭い範囲(都市や建設工事)で正確な測量 → 平面直角座標
目的に応じて使い分けることが重要です。