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【対談企画:キリンホールディングス株式会社(太田恵理子氏)②】今後マーケティングリサーチはどのように変わっていくのか

■はじめに
この記事はYouTubeにアップした対談動画との連動記事です。
というよりむしろ動画がメインで、こちらの内容は概要レベルのものとなっております。
内容をしっかり理解するためにも、ぜひ動画と合わせて本文を読んでみてください。

■今後マーケティングリサーチはどのように変わっていくのか
今まではクライアントは隠れてて表に出ていかないのが普通でしたが、リサーチャーが同じところで直接やりとりする関係になってきています。

対談動画前編でお話していた「マスマーケティングから1人に寄り添う」という話とも関係していて、1人に寄り添うということはお客様を単に商品やサービスを買ってくれるいわゆるコンシューマーとして捉えるだけではなくて1人の人間としてちゃんとしっかりお付き合いをするということです。

向かい合っていく、寄り添っていくという風になっていったとき、調査をされる人する人という関係ではなく、もっとお互いの信頼関係の中で一緒に良い物を作り上げていこうね、というような共創するという関係性になってきます。

一方的に話を聞いてあるいはアンケートの結果を聞いて勝手にこちら側で分析してその結果は教えてくださった方には何も知らせない、ではなく、もっと生活者とやりとりして共創するリサーチになってくるのではないでしょうか。

■マーケティングリサーチで今後重要なスキルとは
カフェを経営している方から、カフェを出店しようとしているところを通った人に乗り移り、「ここにこの店があったらこの人にとってそれはどういう意味なんだろう」と、妄想をする話を聞いたそうです。
これもエスノグラフィのようなものですし、他の業界でもこの人どういう風な気持ちで今ここを歩いているんだろう、と考えることはできるな、と思ったそうです。

量的な裏付けのために商圏調査も必要ですが、実際にお店に来てくれる人や商品を買う人は生身の人なので30代男性50人は、というようなものではなく、多様性がある世の中で1人1人と向き合うスキルが必要になってくるでしょう。

■マーケティングリサーチの小ネタ
①お国柄がすごい

海外でフォーカスグループインタビューをやっていた時のお話です。
お国柄いろいろ違う、という体験をしたのですが特にフランスが凄かったようです。

フランスの人は哲学的だと言われているように、哲学的なことを語るしとにかく喋るので所要時間が3時間かかることも当たり前にありました。
また、リサーチャーが聞かなくても深いところまで喋ってくれるので、普通で見るものとは違うレポートが出てくるという経験もしたそうです。

②翻訳の難しさ
海外で定量調査を実施した時に作る調査票ですが、翻訳にかなり苦労したそうです。

日本語の「喉越しが良い」、や「すっきりする」という単語を一応は翻訳してみるものの、本当に日本語と同じ意味なのかな、と疑問や不安に思うことがあったり、逆に英語や他の言語を日本語に訳したときに、こちらではこういう意味だろうなと意訳をするけどもう一度バックトランスレーションすると違う言葉になることもあったので言語問題はとても難しい問題だったようです。
実際の対談動画はこちらです。
キリンホールディングス株式会社での具体的なお話等、より詳しくお話いただいているので、ぜひ記事と併せて御覧ください。


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