(後編)最強著者・松本健太郎氏が語る「データを扱う職種の未来」
こんにちは!
「マーケティングリサーチをもっと身近に」をモットーに、ビジネスに役立つ動画を更新するYouTubeチャンネルのMAppsチャンネルです。
今回は、以前更新した前編に続き、先日取材させて頂いた(株)JX通信社の松本健太郎さんにお伺いしたお話をご紹介します。
前編をまだ読んでいない方は、ぜひ本記事と合わせてチェックして頂けたらと思います。
後編のテーマは「データを扱う職種の未来」。MAppsチャンネルでは取材の模様を動画でも公開していますので、ぜひこちらもご覧ください。
松本健太郎氏が語る「データを扱う職種の未来」
リサーチャー、そしてデータサイエンティストという2つの職種に精通している松本さんに、「データを扱う職種の未来」をお話しして頂きました。
まず”データを扱う職種”でいうと、全ての職種がデータを扱っていると思っています。データサイエンティストという職種がなぜ必要なのかと考えると、あくまでも解かないといけない問題だとか課題があって、それを膨大なビッグデータ、あるいは統計学の観点で解かないといけないからだと思います。
解く方法は色々あって、その解き方の1つがデータを使うだけと考えた方が良いんじゃないかなと思っています。そういう意味で多分必要なのものは”読み書きそろばん”、つまり国語と数学。データを扱う職種の未来は、そんなに難しい話ではなく、「国語と数学が大切」というところに落ち着くのではないかなと思います。
データが持っている背景を読み取る「国語力」とデータを読み取る「数学力」、この2つが現在でも未来でも重要な基礎部分としては変わらない。
新たに習得しなければいけない知識の方に意識を向けがちですが、この基礎となる2つの知識の大切さを忘れてはいけません。
データサイエンティストとリサーチャーの関係
続いて、近い将来「データサイエンティストとリサーチャーが一緒になるのではないか」と予測されていることについて、松本さんの見解をお聞きしました。
恐らくデータサイエンティストという仕事が大きく二分されていくと思っています。1つはかなり高度な機械学習、そして人工知能です。最近はWeb上で簡単に出来たりもするので、物凄くライトに取り掛かることが出来ます。
しかし、一方でPython含めプログラミング言語で書かないといけないシーンも出てくると思うので、そこでちょっとずつ二分していくと思います。
まずは、データサイエンティスト自体の将来的な予測をこのようにお話しして下さいました。
プログラミングの必修化など今までよりも機械学習が身近に存在する中で、ライトな知識だけで出来るものと、高度な知識が必要になるもので二分する。
そして、「近い将来リサーチャーと一緒になるのか」に関しては、次のようにお答えいただきました。
簡単に自動化・機械化できる、というようなデータサイエンスのライトな領域に関しては、リサーチャーをはじめ、あらゆるお仕事にどんどんマージ(合併)というか、反映されていくのではないかなと思います。
リサーチャーだけに限らず、自動化・機械化が可能な領域にはデータサイエンティストの要素がどんどん反映されていく。
予測されているようなデータサイエンティストとリサーチャーの関係にとどまらず、あらゆる領域に参入していくだろうという予測です。
もしその予測が現実になった時、データサイエンティストの需要は拡大します。そこで多くの人が必要になると考えられるのが、データサイエンティストとしての知識です。
データサイエンスの中での大学数学領域を理解できる方がこの先データサイエンティストと名乗るんだろうなと思っている部分があります。それを国民幅広くというのは難しいと思いますが、それでどういう事が出来るのか、どんなビジネスに活かせるのか。そのノウハウを勉強しないといけません。
今後は、今までであれば勉強せずに済んだことをセロベースで学び直さないといけない、リカレント教育がビジネスにおいて求められるのだろうと思います。
これからますます注目度が高まるデータサイエンティストという職種。今回の取材で、その道のプロの方から直接お話を伺うことが出来たのはとても貴重な時間でした。
MAppsチャンネルはマーケティングリサーチを扱うチャンネルですが、今後はデータサイエンティストにもより一層注目していきたいと思います。
さいごに
この度は、お忙しい中私たちの取材を快く引き受けて下さった松本さんに深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今回の取材が少しでも皆様のお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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