「機動戦士ガンダム 水星の魔女」2話を見て感じた違和感 それと勝手に今後の展開を考えてみた
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メインのブログで1話の感想を投稿してもう感想は書かないと書いていたのですが、2話を見て気になったところがあったのでそちらの感想も書こうと思います。わりと批判的な内容なので「そういうの読みたくねーよ」という人は目次で「勝手に考える今後の展開」に飛んじゃってください。
ちなみに2話の感想をこちらに投稿するのは少し政治色がつくからで、メインブログはゲームとガジェットの話をまったりやりたいと思っているので投稿先を分けることにしました。まあ、メインブログも最近はエナジードリンクの感想ばかりなのですが。
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」2話を見て感じた違和感
ということで「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の2話の感想ですが、ガンダムは好きなので最後まで見ようと思っているとはいえあまり良い印象を持つことができませんでした。2話を見た後は漠然ともやもやするというか若干気持ちの悪い印象しかなかったのですが、しばらく考えて「ああ、男の都合のいいようにしか描かれてないからなんだな」という結論に達しました。
水星の魔女はTVシリーズのガンダム初の女性パイロットが主人公の作品です。メインとなるキャラクター2人は共に女性で今作の前のTVシリーズにあたる鉄血のオルフェンズのホモソーシャルに満ちた雰囲気から急転換した印象です。現時点での舞台は学園生活が主体であり、そこでの制服は男女共通となっておりキャラにより着こなしは様々ですが大きく胸をはだけていたり露骨に短いスカートの女性キャラクターは今のところ登場していません。あと男女が性別関係なく仲が良さそうにつるんでいるのも印象的でした。
ここ数年日本でも盛り上がっているジェンダー平等に対する意識の高まりや度々起こっている女性キャラクターのセクシャルな表現の炎上に対応しているように見えるのですが、やはり見えるという程度で本当に作品として取り組むのならトランスジェンダーやバイセクシャルのキャラクターも登場していいでしょうし、女性が一方的に受けている社会的抑圧もこの時点で描かれるべきだとは思うのですが制服や仲のいい男女以上に踏み込んだ表現も見当たらないあたりガンダムが好きなおっさん連中の耳が痛くなるような表現は避けて女の子同士が戯れる百合アニメを見たいニーズに応えているだけだなという印象です。百合アニメというジャンル名の付け方はどうなんだということはここでは置いておくとして水星の魔女をそう定義するならば水星の魔女に限らず百合アニメといわれるもの全般にいえることなのですが、生理や性行為における女性に偏ったリスクというのは絶対に触れられませんし、水星の魔女でも触れられることはないでしょう。
とはいえアニメにおいてエロというのはキャラクターを引き立てるのに重要な要素なわけで、おっぱいが描けないなら脚や尻で表現するしか無いとミオリネがしゃがんだときのヒップラインやタイツのバックラインなどでなんとかエロスを描こうとする努力は感じるので、そういう目線で見られたくないという女性の気持ちもわからなくはないですスタッフの苦慮を察してがそれくらいは妥協して折り合いをつけるしかないかとも思います。
OPテーマにティーンエイジャーに人気らしいYOASOBIを採用したり、権威主義的な父親に向かって「ダブスタクソ親父」と吐き捨てる女性主人公など今風にいうエモさといえるような要素がちりばめられていますが、若い人たちは届くのでしょうか。選挙権が18歳に引き下げられ投票行動の分析や就活の面接でSDGsに関する質問をする学生が目立つなど社会問題に興味を持つ人が増える中で若い人に何かを届けようと思ったらも少し尖ったメッセージ性を増やしてもいいと思うのですが、一方で個性を求めるといいつつ抑圧的な社会構造やSNSの普及による相互監視が深まる人間関係の中で生きづらさを抱えている若い人たちのことを考えるとこれくらいマイルドな表現の方が親しみやすいのかなとも思ってしまいます。
序盤で大風呂敷を広げるのがウテナだルルーシュだといわれる今作でウテナの小説で小説家デビューし、ルルーシュの脚本も担当した大河内一楼氏のお家芸とはいえ「ガンダムの否定」とまでいうならこれまでホモソーシャル的な面が強かったガンダム作品に対してジェンダー問題を切り口に社会問題に対して真っ向から取り組む姿勢を見せてよかったと思いますし、多少若い人が好む要素を散りばめたところでそれで受け入れられると思っているのも受け入れられてしまうのもどうかと思ってしまいます。
そんなことを2話を見て思ったのですがいろいろと考えるのは2話までにして後はあまり物事考えずに作品を楽しもうかと思っています。
勝手に考える今後の展開
ここから先は勝手に考えた今後の展開です。これまでの文とはまったくリンクしていませんし考察とかではなく絶対にそうならない内容なのでその程度の内容としてお読みください。
ミオリネとデリングの和解
決闘を重ねるに度にスレッタとミオリネの仲が深まると同時にミオリネとデリングの間にもドラマが有り少しずつ二人の距離は縮まりついに2人は和解。1年の修了時に決闘は廃止されスレッタとミオリネの婚約が成立。
スレッタ・ミオリネ「卒業したら結婚だね」
腹違いの弟登場
進級した2人は2年になり楽しい学園生活が始まるかと思いきや1年にミオリネの腹違いの弟が入学。しかも既にグループ企業の1社を経営しており頭角を現しつつある存在。
デリング「お前の婚約を認めたのはお前は我がグループを継ぐに相応しく無いと確信したからだ。私の後はこいつに継がせる!」
ミオリネ「このクソオヤジー!!」
ところが弟はすごくいいやつで3人は仲良くなりなんとも微妙な関係の学園生活が始まる。
弟の死・社葬・社内紛争勃発
突然の弟の事故死。ベネリットグループは社葬を行い、デリングの演説。その後秘密裏に進められていたプロスペラとヴィムのグループ乗っ取り計画が発覚。グループは分裂するものの既にプロスペラ・ヴィム派はグループの多数派を締めておりデリングは追い詰められる。グループの紛争の中であってもスレッタとミオリネは共に混乱を乗り越えていくことを誓う。
弟の死・プロスペラの真実が明かされる
世界で起きている戦争に新旧ベネリットグループはそれぞれ兵器を供給。社内紛争と世界の戦争は繋がっていく。そのさなか弟の死にはプロスペラが深く関わっており、プロスペラの正体がスレッタの母親であることが明かされる。引き裂かれるスレッタとミオリネの仲。
ミオリネ「あんたを許さない!」
スレッタ「お母さん、なんでそんなことを…」
新たなるガンダム・戦場で再会する2人
追い詰められつつあるデリングは逆転を狙い盗み出したエアリアルの技術を導入・発展させた高性能MSを開発。パイロットはミオリネに。戦争も激化し学園生活は崩壊していく。それぞれの戦場で戦っていたスレッタとミオリネはついに戦場で邂逅する。相打ちになり大破する2機のガンダム。MSを降り炎の中相対した2人は銃を向け合う。
機動戦士ガンダム 水星の魔女 1期完!!
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