ありのままの私を好きになれて気付いた「大切な人との幸せ」ーー安心して自分の気持ちを言葉にできる対話
ありのままの自分を肯定して、自分の気持ちに正直に生きたいと願う人が『感じたものを感じたままに肯定できる人生を』歩む支援をする対話セッション「your dialogue」。対話の伴走を通じて、内面と現実が変容したストーリーに迫ります。
第一弾は、フリーライターとして活躍する小晴さん。長く苦手意識のあった自己管理と気持ちの整理に取り組んだ結果、「ありのままの私」を好きになれるように。穏やかな気持ちになれたことで、パートナーとの関係性も大きく変わりました。小晴さんの変化の裏には、どのような対話の伴走があったのでしょうかーー。
「気持ちの整理と安定」を求めた対話セッション
私がセッションを受け始めたのは2020年の4月、フリーのライターとして仕事を始めて1年が経過した頃でした。もっと新しい仕事に挑戦したいと意気込む一方で、元々体調や気分の波が大きく、自己管理がうまくできずに落ち込むことが多かったんです。
スケジュール管理に苦手意識があるので、仕事が忙しい時期が続くと、原稿の締切を過度に意識して生活リズムが不規則になることが多くて。計画通り仕事が進まない自分に自信を無くして、落ち込んでしまう傾向がありました。原稿を完成させたときの達成感は大きいのですが、気分の波が大きいことで、心身に負担をかけすぎてしまうことが気になっていました。
気分が安定しないことで、夫に不安な気持ちを聞いてもらうことが多かったり、ちょっとしたことで苛立ちをぶつけてしまったりしていて、負担をかけていたと思います。「もう少し自分をコントロールできたら……」「夫と話し合うときも、苛立たずにもっと穏やかに思いを伝えられたら..….」と思っていたものの、心に余裕を持てずに、行き場のない気持ちを抱えながら仕事に打ち込んでいました。
気分や体調の波をコントロールできるようになることで、心地よく仕事ができるようになりたい。そして、関わり方を改善して、夫の負担を少しでも減らしたい。「そのためには精神的な土台を整える必要がある」と感じ始めた頃に、林さんのセッションの存在を知り、「心のメンテナンスによさそう」と興味を持ちました。
小晴(こはる):1989年生まれのフリーライター。雑誌編集者、アルバイトライターを経て2019年4月に独立。得意ジャンルは生き方・働き方インタビューとお店取材。趣味は食べることと喋ること、銭湯、ひとりカラオケ。ハロプロと90年代ロックが好き。
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初めて林さんと話したときは、「こんなに自分の話ばっかりしていいんだ」と驚きましたね。私は興奮するとつい喋りすぎてしまう癖があって。話が終わった後に、「自分の話ばっかりしてしまった」と罪悪感を抱くことがよくあったんです。
私がどれだけ自由に喋っても、林さんは優しく受けとめてくれて、理解してくれるのがすぐに伝わってきました。話の要点を正確に掴んでくれるおかげで、「この人になら安心して話せる」という感覚が抱けたので、セッションをお願いすることにしました。
初めて好きになれた「ありのままの私」
3回目のセッションでの出来事でした。対話を重ねていく中で「私は毎日ご機嫌に過ごしたいんだ」と、ふと気付いたんです。
林さんに伝えたら「嘆きや不安のような感情を、優しく許せるような時間が増えると、ご機嫌に過ごすことに近付けるかもしれませんね」と言われて。それまでは自分をつい責めがちでしたが、初めて「もっと自分に優しくしてあげたい」という気持ちが浮かんできました。
思えばずっと、自己肯定感の低さを、勉強や仕事を頑張ることでカバーしてきました。バリバリ頑張り続けられるほどの体力もないのに、努力しない状態でいることが不安で、できていない自分を責めることを繰り返してしまって。これまで漠然とした生きづらさや不安定感を抱えていましたが、目指すべき方向性が見えたことにホッとしたのを覚えています。
ただ、その時点で自分が目指していたご機嫌は、テンションが高めの「ハイな状態」が長く続くことでした。気分がハイな状態でバリバリ仕事をこなせているときの、なんでもできるような感覚が好きだったんです。
一方で、気分が沈んでいるときは、体が重くてベッドから出られないことも度々。仕事しようと思っても頭には何も浮かんでこず、調子が悪い自分を嘆く。落ち込んでいる自分を「なんてダメなんだ」と責めて、二重に苦しんでいました。
ハイな状態で突っ走ると、当然、心身に無理をさせてしまいます。気分が乗ったときには、睡眠時間を削って夜通し執筆作業をしてしまう。しばらくすると反動で体調を崩し、気分が沈む。その繰り返しでした。
林さんのセッションを受け続けるうちに、「今のままではいけないな」と気付き、ハイ状態に固執してしまっていた自分を手放すことにしたんです。そこからは、苦手意識のあった自己管理に本気で取り組み、栄養バランスに気を遣って、摂取するサプリメントを見直して、ストレッチも始めました。
不器用な自分の捉え方を変えていき、栄養管理に気を遣った結果、穏やかで「中庸」な状態でいられる時間が増えていきました。ハイ状態で突っ走ることもなければ、落ち込む自分に落ち込むことない。「望んでいた “ありのままの私” はこれかも」と、実感したんです。
穏やかに過ごせる日が増えるごとに、私の体が本来求めていた「ご機嫌な状態」は、ハイ状態を続けることではなく、中庸な時間を増やすことだという確信が強くなりました。「穏やかな私も私らしくて好きかも」と思えるようになり、気持ちが安定していくのを感じました。
「ありのままの私」が、夫との関係性を良くしてくれた
ありのままの自分でいられる時間が増えたことで、夫との関係性もすごく良くなりましたね。実はこれが、セッションを受け続けた最大の効果なのではないかと思っています。
以前は、話し合いをするときも「なんで○○してくれないの?」と一方的に気持ちをぶつけていたのが、今では「私はこういうことをされるのが嫌なんだよね。次からは、こうしてもらえないかな?」と、冷静に自分の気持ちと相手へのリクエストを伝えられるようになったんです。
私にとってセッションは、自分の気持ちを素直に伝えながらも、感情的にならずに冷静に話せる時間でした。「何を話してもいいんだ」と思える林さんの存在が常にあったおかげで、感情に呑まれず、淡々と気持ちを言葉にできるようになっていったんです。
夫にも「最近、すごく変わったよね」と言われました。これまでの話し合いでは、私が一方的に話す様子に萎縮して、何も言えなくなっていたそう。私が冷静になるまでは、言い返すことも、気持ちを言葉にすることもできなかったと知りました。
「今では俺も言いたいことをちゃんと伝えられるようになったし、すごく楽だよ」という言葉を、まっすぐ私の目を見て伝えてくれたんです。夫婦として関係性がより深くなったことを感じて、とても嬉しかった瞬間でした。
「冷静な今の気持ちと、それを感じた理由と、今後どうしていきたいか」を3点セットで話す。中庸なありのままのご機嫌な状態でいながら、この3点セットを必ず守るようになってからは、話し合いが劇的に建設的になりました。
これから夫婦間に、どんなライフイベントが訪れても大丈夫!という安心感があります。以前にも増して夫のことが大好きになり、大切な財産となりました。
安心して「素直な気持ちを話せる」時間の価値
3点セットの話し方をできるようになったのは、セッションで林さんが「自分の言葉で説明する機会」をたくさん与えてくれたからです。
「そのときはなんでそうだったんですか?」とか「もし、それがそうじゃなかったらどうしたいですか?」とか、一歩ふみこんだ質問をしてくれる。私が見えているものだけでなく、一歩先にある深いものを見るために問いかけ続けてくれた。
おかげで「理由」と「今後」までを必ずセットで考える癖がつきました。ありがたい変化ですね。今では質問を投げかけられなくても、自分の頭の中でそれをできるようになったんですよ。頭の中で、「じゃあ、今後はどうしていきたいですか?」って林さんからの問いかけが流れるようになって(笑)。
林さんのセッションは、いつも新しい気付きをもたらしてくれるんです。対話を要約して、私には見えていなかったところまでくみ取ってくれる。素直な気持ちを安心して話せる時間があるだけで、自然と心地よく変われたことに価値を感じました。
私のようにすでに大事な存在がいることに甘えて、大切な人との関係性をこじらせてしまっている人もいるかもしれません。だから第三の場所、自分の気持ちを整理できる時間は、どんな人にも必要じゃないかなと思うんです。
自分で自分のことがよくわからなくなり、「つらいことはわかるけれど、なぜかはわからない」という人も、自分の本心に気付く機会として対話に頼ってみてもいいかもしれません。林さんは話していて安心できるし、面白いので、単純にそれを楽しみたいっていうだけでもやる価値があるんじゃないかな(笑)。
気持ちの面がだいぶ安定してきたので、今後は新たな仕事にチャレンジしていきたいですね。メンタルヘルスや生きづらさをテーマにしたインタビューにはもっと精力的に取り組んでいきたいし、ペットや動物にかかわるライティングの仕事もやりたいな。
「夫と幸せに生きること」も、私の人生では仕事と同じくらい優先度が高いことなんですよね。結婚して4年経ちますが、やっとうまく関係性を深められるようになってきたので、今の気持ちを忘れず、これからも2人でいい人生を歩んでいきたいです。
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[取材・文] あおやぎ・林 将寛
[写真] 黒木 美沙
家族、カップル写真を得意としたフォトグラファー!「大切な人との時間をカタチに残す」。いつ見返しても思い出せるような写真を撮っていきます。
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