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世帯主サラリーウーマンが家を買ったら

こんにちは。50代@世帯主サラリーウーマンです。

令和の今は、「世帯」の観念が多様化していますので、私の基本設定を最初にお伝えしておきます。

@世帯主サラリーウーマンの基本設定:
世帯主(会社員):私
配偶者(自営/個人事業)夫
被扶養者(無職/子)男×2

この設定で過ごしてそろそろ15年になります。

そして世帯主になった同じ時期に、「家」を買いました。
それまでは賃貸の2階に住んでいて、男児二人の子どもが出す「生活騒音」が、下の階の人に迷惑にならないかといつも気がかりで、心おきなくドタバタ出来る住環境にしたかった。

サラリーマン時代に住宅関連業界の営業をしていた夫は大反対。買うならもっと広くて教育環境の良い郊外が良いと言う。
そんな遠くに家を買ったら通勤大変やん!というのが私の意見。

お金を出す者の意見が通るのが世の常。結局、同じ校区内の建売住宅を購入する事になりましたが、住宅ローンを組む際に、審査の手続きが必要でした。

ご主人さんはブラックリストに入っているとか?

具体的にローン申し込みを金融機関に行う前に、住宅販売会社の営業担当と、ローンについて相談する時間があります。
私(当時30代)が単独でローンを組むと伝えると、営業担当はすごく怪訝な顔をして
「共有名義じゃなくて、奥さん単独で組むんですか」
「失礼ですが、ご主人さんはローンを組めない事情がおありですか?(そして副題のセリフへ)」

1人で相談に行っていたので、笑顔で「いいえ、夫は何も問題ありませんが私の方がローンが通りやすいと思って」
って答えましたが、夫が同席してなくて良かった。

当時は既に共働きがメジャーになりつつあって、住宅ローンの本や記事には「共有名義のローンのメリットとリスク」的な内容は載っていましたが、さすがに妻の単独ローンというケースは目にした事がありません。

ローン審査の制度上、男女の区別はないはずなのですが、世間一般の認識はそんなもんです。

現に、その後の銀行の審査や実際の金消契約(金銭消費貸借契約)時には何の問題もなかった。
お金を最も借りやすいのは、金融機関にとって社会的信用の高い人=返済リスクの小さい人=上場企業の社員もしくは公的機関の公務員で5年以上継続して勤務している人であり、性別は関係ない。

さすがに令和の時代では、そんなセリフを言う営業担当はいないと思いますが、どうなんでしょう?

団信(団体信用生命保険)の不都合な真実

団信とは、住宅ローンの名義人が返済期間中に万が一死亡したり、高度障害になった時に、保険金が下りてローン残債が返済される保険です。
ほとんどの金融機関は団信に加入しないとローンが組めません。
車の自賠責保険(強制保険)のようなものと思っていたので、当時は特に何も考えず加入しましたが、よくよく考えてみると

自分が死ぬか、高度障害になったら下りる保険なので、恩恵があるのは家族で、自分自身には何の恩恵もない。

そもそも団信は貸し倒れを防ぐ金融機関のリスクヘッジ。

私が死んだら保険金が下りて夫と子供たちはローンがチャラになる。
逆に夫が死んだり高度障害になっても、ローンは全額払い続けていかなければならない。

家族は恩恵がある。子供はともかくも、夫はめっちゃお得じゃない?

しかも団信の掛け金は借り入れ金額に組み込まれてるから、私が負担しているのに。モヤる。

自宅は誰のもの?

家を買うと、登記するので「登記済み権利証書(もしくは権利情報)」がもらえます。私の家の権利書には抵当権設定というハンコが押されていますが、その意味は、その家の権利を持っているのはローンを貸した金融機関ですよ、という事です。

ローンを完済しない限り、その家は実質ローン貸主の金融機関のものなんです。死んだら家族のものになるけれど。

それを知ってからは、

ローンを全額返済するまで、絶対に死んでなるものか、無茶して身体を壊してなるものか!

と誓って過ごしています。住宅ローン名義人になってるみなさん、私を含めてほんとエライです。

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