産後うつ記録:予定日を大幅に超えて生まれてきた娘
✳︎これは現在4歳の娘を出産し、2年半も産後うつに悩んだわたしの、回復までの体験談です。前回の記事はこちらです。
結局、娘は予定日を大幅に遅れても生まれてきませんでした。
出産予定日から数日後、●日までにお産にならなければ促進剤を打ちましょうと言われました。
周囲からの「まだ?」「生まれそう?」の質問にイラついたり、予定日を大きく超過すると羊水の状態が落ちるという情報に慄いたり、お産に立ち会おうと休暇を取ってくれたのに生まれない夫への後ろめたさや、それはもうイライラとした精神状態でした。
そして、翌日の夕飯時にまた父からの「まだ生まれへんのか?」という質問。
とうとう「もうやめてよ!そんなのわからん!」と言った声は叫んでいました。
それでもまだ「でも1週間もすぎるし」とか「前駆陣痛とかないのか」とかなんとか言い募る両親に、夫が「それぐらいにしてあげて」と止めに入ってくれたのでした。
それまでは、気持ちは不安であっても「赤ちゃんにもタイミングがあるのだ」と自分に言い聞かせて、「出てこれそうならおいで」と呼びかけていたわたし。
しかしもうそんな余裕はなく、初めてその日の寝る前に「もう出てきて。ママは待てないよ」と話しかけました。
翌日のランチは、夫が気分転換にとファストフードに連れて行ってくれました。
少し前にテレビの特集で取り上げられていて、とても食べたかったのです。
出産したらなかなか食べられないし、と。言い訳しつつ食べたチキンがめちゃめちゃおいしかった。
夕方の健診(40週以降は隔日で健診でした)の時に、ハリについて質問しましたが、NSTをつけても「まだだね」とのこと。
次は促進剤ね、と言われ、夫の運転する車で実家へ帰ることになりました。
しかしやっぱりハリがあるような…でも違うと言われたしな。
その夜20時ごろ、ハリが20分間隔で落ち着き始めました。
家族に言ってもし違ったら恥ずかしい、と自分だけでカウントを続け、23時ごろ夫に「これは陣痛かもしれん」と告げました。
そこからは産院に電話し、状況を説明(5分間隔くらいでした)して12時過ぎに入院となりました。
分娩室には夫も立ち会ってもらい、すぐ横にいてくれました。
いきみ逃しに必死だったためいざという時習ったいきみ方ができないわたしに、助産師さんは「赤ちゃんに会いたくないの?」と厳しい言葉を投げかけました。
実はいまだにこの時のことは思い出します。
ーーーえ?わたしってそんなにポンコツ?ダメ出産?
ネガティブな気分になったわたしに、夫が「がんばってるよ」と以心伝心かという的確な応援をくれたと同時に、「手を胸に当てて」とドクターの指示。
あとは指示通りに呼吸をすると、ザザーという感じで娘が出てきたのでした。
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