「困った患者」のレッテルはちょっと待って!右半球損傷していますよ!<リハビリ職向け>
病院でも、介護の世界でも、よく誤解されてしまう人たちがいます。
例えば、
「あの人全然やる気ないんだよねえ」
とか、
「卑猥なことを言ってきて、気持ち悪いから対応したくない」
とか。
しかし、病前の生活を聞いてみると、意外にも堅い仕事をしていたり周囲の人気者だったり、真面目な性格だったりすることもあります。
それなのに、なぜ「やる気がない」「卑猥なことを言う」という姿を今見せているのでしょうか。
これに対するアンサーで、昔々わたしのいた病棟のドクターは「もともとの性格が誇張された」と言い切った人がいました。
たしかに、もともとの性格でそう言う部分があって、病気によって抑制障害となり、やる気がなかったり嫌がることを言う人になってしまっている場合も、絶対ないとは言えません。
ただわたしがこの記事で言いたいのは、
それ、高次脳機能障害じゃありませんか?
ということです。
特に今回は、右半球損傷による高次脳機能障害の結果として出現しているコミュニケーション障害に焦点を当てたいと思います。
1、右半球損傷例でもコミュニケーション障害があるの?
コミュニケーションの障害がでる高次脳機能障害というと、失語症のイメージが強いと思います。また、言語中枢は左脳にあるため、コミュニケーション障害というと左半球損傷者をイメージする人が多いと思います。
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