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季節外れの冷やし中華

【あらすじ】
総合病院で清掃員として働く松川 美里(55歳)は仕事柄、毎日様々なゴミを片付けている。ある日ゴミに関する院内調査を受ける機会があり、これまで病室内で片付けたゴミについて美里は振り返る。彼女にとって一番印象に残っているゴミ箱の中身。それは季節外れの「冷やし中華麺」だった。

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病院でね清掃をしていると、ゴミ箱には結構いろんな物が入っているんですよ。
ええ、もちろん覗こうと思っているわけじゃあないです。でもね、分別しなきゃいけないから、そんな作業の過程でいろいろ、ね。お見舞いのお菓子の包装紙、お花、雑誌やペットボトル。本当はあってはいけないお酒の紙パックが捨てられていたこともありましたね。ああそれから破いた手書きのお手紙にコーヒーをこぼしたような茶色い染みを見てしまった時などはせつない気持ちになったりもしました。

「松川さん、ありがとうございます。
 では最後に、今までで一番驚いた又は気になったゴミはありましたか?」

 調査員の女性は美里をちらりと見てから、そう尋ねた。

ああ、それでしたら、冷やし中華の袋麺が捨てられてたいたことですね。

「中華麺?なるほど。変わってますね。」淡々と質問と記載を繰り返していた彼女が、はじめて興味を持ったように話しかけてきた。

「冷やし中華を食べたいなら、売店で出来合いを買ってくれば済む話ですよね。」

病室じゃあ調理出来ないですからねと美里も付け加えた。

手元の調査書に中華麺と記入し終えた調査員が顔を上げて姿勢を正す。
「はい、松川さん【清掃員への病院内で出されるゴミ実態調査】は以上で終了です。ご協力ありがとうございました。あと、くれぐれも、お酒のゴミの話は他言しないで下さい。」

ふう。美里は窓の外の景色を眺めてひと息ついた。

制服のエプロンを外しながらふと考える。冷やし中華の事は言わない方が良かったかしら。でもあれは本当に忘れられない出来事だったもの。そういえば、瞬くん、あれからどうしているかしら。元気に過ごしているといいのだけれど…。


松川美里が片付けようとしたゴミ箱に冷やし中華麺の袋を見つけたのは今から3年前2014年12月のことだった。自分から患者さんに余計な事を話しかけないようにしている美里だけれど、その時ばかりは思わず「ヨシノさん、冷やし中華食べたかったんですか?」と尋ねてしまった。80歳になるヨシノさんは軽い認知症のある患者さんだったが、普段から清掃員の美里にも気さくに話しかけてくれる白髪の優しいご婦人だった。ヨシノさんは美里の方に体を向けゆっくりと起き上がると
「ああ、それね、私が冷やし中華を食べたがったら高校生の孫が買って来てくれたの。」とにこやかに話し始めた。「そうだったんですね。」美里はゴミ箱を床に置いて相づちを打つ。「でもねえ、麺だけじゃあ、どうにもねえ。」
「洗面台はあっても台所はないですからねえ、ここには。」
「そうなのよ。あの子ったら、イライラして『じゃ要らねえな』って捨ててちゃったの。年頃の男の子は難しいねえ。」口では困ったと言うヨシノさんだが何だかとても嬉しそうだった。掃除を終えヨシノさんの個室を後にした。中華麺が捨てられていたのはそんな事情があったのかと思いつつ美里はふと遠くを見つめた。

冷やし中華と聞いて真っ先に思い浮かべるのは息子の晴樹の事だった。小さい頃から食の細い子で、何とか晴樹が楽しくそしてなるべく一口でも多く食べてくれるようにと食事の支度には随分と気を配ったものだった。晴樹は食べやすいからか喉越しの良い麺類が大好物で、中でも冷やし中華はお気に入りメニューの1つだった。野菜が苦手だった晴樹のためにあえてキュウリの千切りは入れなかった。その代わり錦糸卵を多めに作ってザクザク切り、黄色の卵、ピンク色のハムを交互にならべてぐるっと一周取り囲んだ冷やし中華が松川家の定番だった。そして、真ん中に赤いプチトマトを1個乗せて、晴樹が少しは野菜にチャレンジ出来るようにしていた。晴樹はその冷やし中華をサーカスのテント屋根みたいだと言ってたいそう気に入り、夏になると「おかあさん、サーカスの冷やし中華たべたい。」と美里にねだったものだった。夏休みに友達が遊びに来てくれた時も、
「うちの冷やし中華はサーカスのテントみたいなんだよ。」と晴樹が誇らしげに話しているのがキッチンに立つ美里にも聞こえて来て嬉しくなった。
出来上がった冷やし中華をテーブルに持っていくと、友達は「わあ、ホントだ。サーカスのテントの屋根みたいだ!おいしそう!」と喜んで平らげてくれたものだった。その友達はサーカスの冷やし中華がきっかけで嫌いだったトマトを食べられるようになったと、後で晴樹から聞いたような記憶もある。そんな風に美里にとって冷やし中華は幼い頃の息子との楽しい思い出がたくさん詰まった少し特別な食べ物だった。

冷やし中華のゴミを片付けてから数日後の土曜日の午後だった。
室内清掃の為、ヨシノさんの個室のドアを開けようとした時、中から楽しそうな話し声が聞こえて来た。
「ばあちゃん、病院前のカフェにさあ、美味しそうな苺のパフェがあるんだよ。」「苺、いいねえ、甘いものも食べたいねえ。」
「ばあちゃん、オレ一人で苺パフェなんて頼めないから、早く退院して一緒に食べに行こうよ。」

ドアを開けながら「失礼します。お部屋の清掃に参りました。」と美里が部屋に入ると、ブレザーの制服姿の男の子とヨシノさんが話しているのが見えた。窓際まで行きベッドの側に置いてあるゴミ箱に手を伸ばそうとして美里は腰をかがめた。と、その時、「あれ、おばさん … もしかして晴樹君のお母さん?」
美里は、はっとして、その男の子の顔を見た。
「僕、山吹小4年2組だった日高 瞬です。」
思いがけない言葉と懐かしい小学校の名前を聞いて美里は一瞬立ちつくした。
その高校生には美里のひとり息子・晴樹のかつての同級生の面影があるような気もする。「まあ、瞬くん? すっかり大きくなって。」お孫さんの瞬君って晴樹と仲良くしてくれてたあの瞬くんだったのねと美里の顔が自然とほころぶ。
「おやまあ、二人は知り合いだったのかい?そうかい、そうかい。」
ヨシノさんは目を細めてにこにこしている。
「おばさんって…、この病院で働いてるんですか?」
「そうなのよ。ここでお掃除の仕事してるの。瞬くん、本当に久しぶり。
 見違えちゃったわ。」冬だというのに日に焼けていて小学生の時より随分とたくましくなった気がする。
「今は、高校… 2年生、かな?」
「はい」
「部活とかしてるの?」
「サッカー部です」
「部活は大変?毎日忙しいのかな?」
「朝練もあるし試合も多くて正直忙しいです。
 でも時々こうやってばあちゃんの病院来たりして休憩してるから。」
そういって瞬くんはにこっと笑った。笑うと小学生の時の面影を感じる。
「やっぱり体力勝負だからご飯たくさん食べるのかな」
「 スタミナ的に試合の前の今はパスタとかの麺類を多めに食べてます。」
瞬の口から麺類と聞き、美里はふとあのゴミ箱の冷やし中華麺の事を思い出した。「瞬くん、急にごめんね。こないだお掃除の時に冷やし中華がゴミ箱にあったんだけど…あれは…、作りたかったの?」
瞬は驚いた表情を見せ、ばつが悪そうに「あー、あれかあ。」と言った。
「私が、食べたいってお願いしたんだよねえ。」
ヨシノさんが助け舟を出すと瞬くんは照れたように頭を掻いてみせる。
美里はそんなおばあさんと孫の様子を見ていてほほえましいと思った。
「そういえば、おばさんちで食べた冷やし中華…
 サーカスの冷やし中華すっごいうまかったです。」
顔を赤くしながら瞬くんがようやく発した言葉で美里は嬉しくなった。
「わ、瞬くん、覚えててくれたの? おばさん、嬉しいなあ。
 トマトはもうすっかり大丈夫になった?」
「えー、おばさんも覚えてたんだ。トマト好きですよ、今は。」
「わあ、すごいねえ!」
「え、何だい、そのサーカスの冷やし中華って?」
嬉しそうに尋ねるヨシノさんに、瞬くんは友達の晴樹やサーカスのテントみたいな盛りつけをした松川家ならではの冷やし中華のこと、そのおかげでトマトを食べられるようになったことなどを話して聞かせた。

ヨシノさんは、喜んで、そうかいそうかいと聞いていた。
そして、ふと思い出したかのように
「瞬はね、小学5年生の時、母親が再婚してフランスに行っちゃってねえ。
 ずいぶんとさみしかったよねえ。」と話し出した。

美里と瞬の話す様子がヨシノには母と子が話すという日常の光景に写り、
自分の娘で瞬くんの母親のことを急に話したくなってしまったのかもしれない。
瞬は慌てて「ばあちゃんたら、ぼけちゃってヤダなあ。オレさみしくなんかないから」とヨシノさんの話に割って入った。

それから、ヨシノさんはゆっくりと美里を見て尋ねた。
「それで、晴樹君は、今日は何してるんだい? 学校なのかい?」
瞬と美里は思わず顔を見合わせた。
美里が口を開こうとした時、瞬が遮るように喋り出した。
「ばあちゃん、晴樹はね隣町の高校に通ってる。美術部で絵描いてるんだよ。」
美里は黙ったまま、瞬の横顔をしばし見つめてしまう。
はっと我に返り、自分がまだ清掃の仕事中なのを思い出した。
美里はヨシノと瞬に16時まで仕事中だからと事情を説明して次の部屋の清掃に向かうべく部屋から出た。

廊下の端まで歩き窓の外の景色をふと眺める。
大きな木。そしてその木の方から鳥のさえずりが小さく聞こえてくる。

美里の後を追うようにして売店で雑誌買うからと瞬もヨシノの部屋から出てきた。

「おばさん、ここで働いてるのは、晴樹がいたから…ですか?
「 … 晴樹がお世話になった場所だから働いてみようかなって思って。」

少しの沈黙が流れた後、美里はそれを取り繕うように瞬に提案した。
「おばさんあと20分で仕事上がれるのよ。病院の向いにあるカフェでパフェを食べて帰ろうとて思ってたんだけど、もし良かったら一緒に食べに行く? おばさんごちそうするよ。」瞬は少しはっとしたような顔をして「え、あのスペシャルなんとかパフェですか?イチゴいっぱい乗ったのですよね!食べたかったんですよ。オレ、先行って待ってますね。」と笑顔で応じてくれたので美里も少しほっとしていつもその日の最後に清掃する長期入院棟へと足をむけた。

なぜ瞬を誘ってみたのだろう。もしかしたら誰かと晴樹の思い出を話したかったのかもしれない。心にしまい込んだ温かな思い出を。今の辛い現実を。

美里は少し遅れてカフェに到着二人は揃って苺のパフェと温かいアールグレイを注文した。窓ガラスが水蒸気で曇っている。瞬くんが美里を待っている間に書いた雪だるまの手はもうすぐ水滴が流れて消えしてまいそうだ。

「苺とチョコのスペシャルスノウマンパフェふたつ、お待たせしました。
 崩れ易いのでお気をつけて召し上がり下さいませ。」

「わー、すっげー、旨そう!いただきまーす」
「召し上がれ、私もいただきます。」

「うーん、美味しい!!!」
二人して同じ台詞を言ってしまい、思わず笑ってしまう。

「そういえば、瞬くん、冷やし中華はどうして捨てちゃったの?」
瞬のパフェを食べる手が止まる。
「お節介だったらごめんなさいね。」美里がそう切り出すと、スプーンの上の苺を口に運びパクっと食べ終えてから瞬くんは話し出した。
「いや、全然。ばあちゃんが、病院の食事まずいって食べないから。なんか食いたい物を聞いたら冷やし中華って。」美里は頷きながら瞬の話に耳を傾けている。 「冬だからコンビニにはなくて。オレ作ったことないから取りあえずスーパーで探した麺だけをばあちゃんに見せたら、袋をバリッと開けて『麺だけなのねえ。おばあちゃん、卵とかハム買いに行かなきゃ。』って、急にベッドから降りようとしてよろけちゃって…。」瞬はわずかに残ったパフェが溶けるのも気にしない様子で話し始めた。

看護師さんが飛んで来てちょっとした騒ぎになってしまったこと。幸い大事には至らなかったけれど、おばあちゃんがベットの柵にぶつけて腕に痣が出来てしまったこと。自分のせいでそんなことになってしまい居たたまれなくなって麺を捨てたこと。美里は相づちを打ちながら静かに瞬の話を受け止めていた。

瞬が話し終え水をゴクゴクと飲んだのを穏やかな眼差しで見つめつつ、
美里は静かに話を切り出した。
「瞬くん、来週の土曜日、家で冷やし中華作ろうかと思ってるんだけど、、、」「サーカスの冷やし中華? 冬なのに。あ…、もしかして晴樹の命日ですか?」
「…もし良かったら家に遊びに来ない?サーカスの冷やし中華を瞬くんと一緒に作ったら、晴樹も喜んでくれると思うの。それに、一度冷やし中華の作り方覚えたら、退院したヨシノさんにお家で瞬くんが作ってあげられるでしょう。」

瞬と別れ自宅に帰った美里は7年前に小児がんにかかった息子を想い、心の中で今日の出来事を話した。ヨシノさんが言ってたことが本当なら、11歳の瞬の寂しさを思うといたたまれなくなった。晴樹と同じ年の子を置いて私なら遠い外国に旅立てるだろうか。どこかに逃げられたなら今とは違う暮らしをしているだろうか。

次の週末、瞬が松川家に遊びに来た。冷やし中華を一緒に作りながら瞬はぽつぽつと母の事を話してくれた。

瞬を身ごもり学生結婚し留学を諦めたこと。子どもを産んでもどこか完全には母親になりきれず外食やコンビニの食事が多かったこと。父と母が幼稚園の時に離婚し、小学校に上がる直前に母の実家であるヨシノさんの所に引っ越して来たが、小学5年の時に母が再婚してフランスに移住したこと。最初は淋しかったのだが7歳からはおばあちゃんの煮物や味噌汁などの手料理で育って来たので、母がいないということを除けば生活の環境はさほど変わらず、心のこもった食事に救われていたこと。ただハンバーグやオムライスなどの洋食や他のお母さん達が作るようなきれいな盛りつけの物はあまり食べた事がなくて、サーカスの冷やし中華を見た時には本当に嬉しくて仕方がなくて、気づいたら苦手なトマトまで夢中で食べてしまっていたことなどを堰を切ったように話してくれた。

「ごちそうさまでした。俺、これ洗っちゃいますね!」
瞬が立ち上がってキッチンへと皿を運びながら美里に声をかける。
「いいわよ瞬くん、おばさん後でするから流しに置いておいて」
すると瞬くんは振り返ってにこっとしてそれから真っすぐに美里を見た。
「サーカスの冷やし中華作ってもらって、ホント嬉しかったです。晴樹との楽しい思い出話しもなつかしかった。ばあちゃんにもサーカスの冷やし中華作ってやれるようになったし!だからこのくらいさせて下さい。それに俺、ばあちゃんから料理は片付けまで出来て一人前って言われて来たので、慣れてるんです。」

そう言うが早いか確かに慣れた手つきで瞬は洗い物に取りかかった。
祖母のヨシノさんが大きな愛情を注ぎ掃除の仕方までしっかり教えるほど、
孫息子の瞬を大切に育ててきた年月に美里は想いを馳せた。
自分の子・晴樹には冷やし中華の作り方を教える事は出来なかったけれど、
今日こうして晴樹と仲良しだった瞬と一緒に料理をすることができ、
幸せなひと時を過ごさせて貰えた。ヨシノさんが退院したら、今後瞬はいつでも冷やし中華を作ってあげられるだろう。
自分の子でなくても、自分の母でなくても、思いやりの心を通わすのはやはり嬉しい。そして、本当にありがたいこと。そんなあたたかい気持ちになりながら美里は瞬の後ろ姿をほほえましく見つめていた。




2017年12月25日

インタビュー調査も終わり、美里は総務課から配布された12月の給与明細の封を開けた。2007年入社と記載されている。10年も勤めているのねと思った。

身支度を整え病院から家路を辿る間、晴樹が小さかった頃の楽しい思い出や闘病生活などが自然に思い出された。最近では清掃パートの中でも一番の古株になり数年前に病院所属の契約社員に格上げされた。10年といえばそれなりに長い年月だかあっという間だったような気もする…、そんなことを思いつつ家に着いた。

郵便ポストを開けると、スーパーの特売チラシや美容院のDMなどに紛れて鮮やかな青い色がちらりと見えた。美里は真っ先にその青いカードに手を伸ばす。
気持ちよく晴れ渡った青空とサーカスの冷やし中華が映った1枚の写真葉書。
差出人は見なくても分かる。「 瞬くんからだわ!」

【おばさん、お元気ですか?僕は今、交換留学でシドニーにいます。
 こちらは南半球なので、日本と季節が真逆で12月は夏。
 僕の作る冷やし中華はこちらでもとっても好評です。
 日本語勉強中のオージーガールに作ってあげたら、
 とても喜んで美味しいと言ってくれました。
 いつか日本に遊びに行きたいと言っているので、
 その時にはおばさんの家に二人で一緒に遊びに行かせて下さい。

 瞬
 P.S. こちらではシェーン(Shane) って呼ばれています。
    カッコいいでしょ?(名前だけだけどw  】


瞬からの葉書を受け取り清々しい気持ちになって空を見上げた。
オーストラリアはどの方向だろうか。

「この葉書、今度出勤する時に晴樹の部屋に持って行ってあげよう。」

10歳の時、最後に受けた脳腫瘍の切除手術で晴樹は植物状態に陥ってしまった。
絶望的かと思えたその状態の為に、小児がんの進行が止まり一命を取り留めるという現代の医学では説明のつかない奇跡的な結果になった。晴樹は今もなお植物状態で恵美子の働く総合病院の長期入院棟で眠り続けている。しかし皮肉な事にそれはあくまでも植物状態下の特異な状況である為、晴樹が再び目覚めれば、がんが再度進行する可能性が高いと医師には言われている。それでも、たとえひと時でも晴樹がまた再び目覚め、テントの冷やし中華や瞬くんの事を話せる日が来るのを美里は待っている。

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