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エレベーター
自分の伝えたいことが、伝えたいように誰かに伝わらない時
もどかしいなと思う。でもそうじゃなくてと追って説明することが無粋に思えたり、別の話に進んでいる時に流れを遮るほど重要じゃないと思うことならそのままにしてしまうことが多い。そうしたことが積み重なると、実態とはかけ離れた別の印象を互いに持ったりすることもあるんだろうな、とも思う。
ふと乗ったエレベーターの「ゴカイデス」というAIの声がせつなく聞こえる。
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それでも自分なりに誰かをわかりたいという気持ちがあるなら、
別にそれがたとえ小さな美しい誤解の集合体だったとしても、
それはそれでいいかなと思っている自分もいる。
なにかを受け取った瞬間の気持ち。
そして少し置いてからふと気づいた時にわかること。
同じ物事に対して180度感じ方が変わることもある。
自分も人も感情は変わりゆくもの。一喜一憂し過ぎたくない。
すぐ反応しがちな軟弱なハートを持っていると知ってるから
自分の今の感情からすこし離れて見るように心がけてる。
嬉しい時も、そうでない時も。
一晩眠り目覚めてみたら、世界が変わっていることは結構ある。
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みかたや感じかたでいろんなことが変わってくる。
「自信というのは自分を信じることだよ」漢字を習ったばかりの頃、小さき人がそう教えてくれた。(当時私はとてもとても疲れていて自己肯定ができなかった)
感情は変わりゆくものであること、そこに左右され過ぎないこと。
物事は変わりゆくこと。そう信じてる自分を信じたい。
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エレベーターの「5階です」がある時には切なく、
また別の時には明るくコミカルに聞こえる。
そうだよね5階も6階もあるよね、と。