PLAN75
最初から仄暗いトーンで静かに綴られる物語。言葉やシーンに多くの説明はない。後ろ姿や演者のかすかな表情がその場の空気感を伝えて物語は進む。
観ていて気持ちが晴れる内容じゃない
むしろどんよりする。
でもそれは避けて通れない
いつか来る時の事を考えないようにして日々を生きる私達に、
あなたの親や身近な人やあなた自身が75歳を過ぎたらどうする?
と静かに疑問を呈示しているからかもしれない。
今はまだ日々を大切に生きる事で精一杯。誰しもに訪れるその時に怯えて生きることはできない。
ただ、ひとごとじゃない。
この作品の世界は、自分事でもある。
そんな気がした。