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統計検定準1級合格の感想と道のり

1. はじめに

今回は統計検定準1級に合格したので,せっかくなら感想とかを書こうというノリで note を書きたいと思います.期間は勉強を本格的に開始してから大体2ヶ月くらいでした.使用した教材なども書くので,もしも今後統計検定を受験しようと考えている方の参考になれば幸いです!(ワークブックの分野別に重要だと思う点については後日まとめたいと思うので,よろしければそちらもご覧ください.)

(追記)まとめた記事を公開しました!


2. 受けてみた感想

結果はこんな感じでした.

80点に届かなかったのはちょっと残念でしたが,ひとまず合格できて安心しました.ちょっと多変量解析の点数が悪いのは気になりますが,全体的に山を張らずバランスよく勉強してたので結果も大体そんな感じになったかと思います.

(追記) 最優秀成績賞をいただきました!おそらくこの点数が最優秀成績賞の最低水準なのではないでしょうか…笑

3. スペック

まず簡単に勉強開始時点の状況について書いておきます.

1. 基礎情報

・大学3年の経済学部生
・高校までは理系

2. 数学力

・数3は履修済み,学部1年の頃に微積と線形代数を履修したかすかな記憶
・統計も学部2年で履修した朧げな記憶
・統計検定2級は受験していない
・大学受験で結構数学がんばった(と信じたい)

3. その他

・主に春休み期間だったので時間は結構あった
・機械学習に少しだけ触れていた

以上が勉強開始時点におけるスペックや状況になります.
統計については上記のように全く初見ではなかったですが,この2ヶ月で結局1から勉強したので,ほぼ何も知らなくてもさほど変わらないレベルだと思います.

4. 使用した教材

この節では使用した教材を使用した順に書いていきます.

1. 入門統計解析

まずは0から勉強を始めるにあたって最初に取り組みました.個人的には結構わかりやすく,読みやすかったのでかなりおすすめです.統計をこれから勉強したいという友達がいたら真っ先にこれを勧めると思います.
取り組み方としては一周目で章末問題以外を読んで理解して,二周目で理解を深めるために章末問題も取り組みました.これがしっかりできれば統計検定2級レベルに到達できるかと思います.
(ちなみにリンク先は第2版になっていますが,実際に使用したのは第1版です.)

2. データ解析のための数理統計入門

この後紹介する『統計学実践ワークブック』がちょっとわかりにくかったので使用しました.証明が多めなので理論的にしっかり理解したい方におすすめです.統計検定1級を受ける上でもおそらく有用な参考書になっていると思います.ただ『統計入門解析』に比べてかなりレベルが上がった印象があり,ちょっとギャップを感じました.ただ『統計学実践ワークブック』に比べれば読みやすかったので,その点ではおすすめです.
使用法としては基本的に章末問題以外を二周ほどしました.あくまで『入門統計解析』と『統計学実践ワークブック』の接続をなめらかにする目的だったので,あまり深入りはしませんでした.

3. 計量経済学

いきなり計量経済学?と思うかもしれないのですが,特に回帰分析をしっかりやりたかったので取り組みました.上記の2冊に比べてあまり有名な本ではないと思うのですが,選択した理由に深いものはなく,単に通っている大学の計量経済の授業テキストになっており,たまたま友人から譲ってもらったため使用しただけでした…,が,これが感動するほどわかりやすかったです!回帰分析周辺の理解度がこの本でグッと高まりました.(でも多変量解析の点数低かったじゃんとかは言わないでください)行列表記も具体的に書かれているので読みやすく,その点では『データ解析のための数理統計入門』より先にやった方が良かったかもしれないです.ただ,これが統計検定の点数に直結するというわけではないので,そこは注意したほうが良いです.(実際見ての通りです)
使用法としては実際に手を動かしながら式展開を追っていく形で1周しました.章末問題については解いていません.

4. 統計学実践ワークブック

ここでようやく本命の登場です.結局統計検定合格を目指す以上これをひたすら周回する以外の手はないと思います.正直かなり簡潔に書かれていて読みづらい部分もありますが,めげずに読んでいくと二周三周する度に徐々にわかってくる感覚があります.とにかくよくわからなくても先に進めることが大事だと思います.
使用方法としてはひたすら解説部分を読んで章末問題を解くというのを繰り返しました.結果的には5周ほどしたと思います.

5. 統計検定準1級公式問題集

最後にこれで実力チェックしました.正直これに取り組んだ段階ではまだ理解が曖昧だったので,最初からスラスラ解けた問題はあまりなかったです.実際の試験とは傾向が結構違いますが,実力を測るという点ではそれなりに大事だったと思います.
使用法としては論述問題以外は2周ほどして,論述問題はとりあえず1周しました.ただ論述問題は時間に余裕があればで良いと思います.

6. その他

以上のテキストに加えて役に立った教材を紹介していきます.自分にとってはひょっとするとテキストと同じくらい重要だったかもしれません.

・3Blue1BrownJapan『線形代数のエッセンス』
線形代数を感覚的に理解できるのでおすすめです.学部1年の時の授業でもお世話になったのを思い出しました.
[https://www.youtube.com/watch?v=ZXuZHNjS2tA&list=PL5WufEA7WHQGX7Su06JzbPDXUQGOd0wlq]

・進歩卍チャンネル『【迂闊】統計検定準1級』
個人的なアウトプットとして解説されているようですが,正直めちゃくちゃわかりやすいのでおすすめです.ワークブックで行き詰まったら見てみると良いと思います.
[https://www.youtube.com/watch?v=GcgcFz5lecA&list=PLoT4uZPqN2DKP7_6fWsTW9ynM7uw7w0uD]

・統計学実践ワークブックの行間
ワークブックで行間を埋めるために時々活用させていただきました.式展開に飛躍がある部分などを丁寧に展開しているのですごくありがたかったです.
[https://techbook-review.jp/jsscpre1/]

・統計検定準1級 時系列解析まとめ
時系列解析を理解する最初のとっかかりにとてもわかりやすかったです.これを読んでからワークブックを読むと理解が進むと思います.
[https://syleir.hatenablog.com/entry/2021/12/09/192421]

以上が使用した教材になります.

5. おわりに

今回は統計検定準1級を受験した簡単な感想と使用した教材について書いてきました.後日ワークブックのテーマ別に何を抑えてテストに臨んだのか書きたいと思うので,もしよろしければそちらもチェックしていただけると嬉しいです!ここまで読んでくださってありがとうございました!

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