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水玉ズでもしましまズでもなくチェッカーズがすきなんだ

告白する。
チェッカーズが好きです。
『ギザギザハートの子守歌』『涙のリクエスト』のチェッカーズ。

昭和の懐メロが好きなことを、秘めたり
ちょこ出ししたりしながら生きてきて早40年。
もはや私の平成青春ソングさえ、メディアでは懐メロ扱い。

9歳下の夫側の妹(90年代生まれ)が
吹奏楽部でサックスをしていたというので
チェッカーズの藤井弟やん!と言ったら
「えっと…世代じゃなくって、、わからなくってすみません」と言われた。

私だって世代ではないよ!

なんだかややこしいですが
80年代生まれの私は、
自分が生まれる前後に流行っていたチェッカーズに心つかまれている、というお話です。

こどもたちが赤ちゃんの頃は
寝かしつけにギザギザハートをささやいて。
そのうち、
寝かしつけるはずが、あれ?なんか声がする…気づけば「ぎじゃぎじゃ」と子も一緒に歌うようになり。
暗闇でささやきギザギザを歌う親子(寝てくれ)。
私「ちっちゃな頃から?」
子「わるがち(悪ガキ)で」
私「15で?」
子「ふりょおとよばれたお」という掛け合いも。
そんな子育ての1ページにもチェッカーズがいる。

全曲知ってる!とか
グループの歴史も網羅!というわけではなくて。

ただ、幼い頃の記憶をたどるうち、
そういえばあの曲のメロディー好きだな…と思い、
ベストアルバムやプレイリストを聴き。

そうしているうちに、堕ちた。

語れるほどの知識はないけれど、ここで勝手にチェッカーズの(マイ)ベスト3を発表。 

        \ \ バーーーン / /

No.3    あの子とスキャンダル
No.2  俺たちのロカビリーナイト
No.1    恋のレッツダンス

ランキング形式にしてみたけれど、知らない人には
「ようわからん」だと思うし
チェッカーズの長年のファンの方からするともしかしたら
「わかっとらんのぉ」かもしれない。

ベスト3と掲げるくらいなので、個人的にはとっても好きなんだけど、
コアなファンにとって、この3曲がどんな立ち位置かはちょっとわからない。

でもとにかく好きで、何度も聴いていて、好きポイントを語りたい!
語りますね!
ご興味ない方、今が離脱ポイントです!
いえ、できましたら、チラ読みチラ聴きして、一緒に好きになってもらえたら本当はうれしい!

あの子とスキャンダル(1985年)

主人公が、友達のステディーガールにちょっかいかけちゃう歌。ステディーガールもふらり傾いてしまって、でも結局「あいつのとこへ帰る」と。
「ミッドナイト・ステーション ガラス窓叩いて名前を呼」ぶんだけど
今どこにいて、これからどこに行くんだろう?
あぁ俺駅からあいつ駅に向かう列車なんだね…

駅同士の物理的な距離は不明だけど、「夜汽車の窓」ってことだから許される時間ギリギリまで一緒に居たかったのかな…
深刻そうで切なそうだから、一緒に胸が張り裂ける。

とにかく、許されない恋、やるせない気持ちがパッツパツなのです。

「ガラス窓叩いて 名前呼んでいるよ」の
いるよの「る」の発音。
藤井フミヤの歌う、この「る」のためだけに聴いているといっても過言ではない。
(ちょっと過言)


俺たちのロカビリーナイト(1985年)

陰鬱として、物悲しい曲。時代の空気というのか。
窮屈な毎日と卑劣な大人たちに引き裂かれて、「俺だけひとり20歳を超え」るんです。「結ばれる約束(はず)の」ね。
この曲は、ストーリーもボーカルもいいけれど、音楽がやっぱり良い。

裏打ち…で合ってるのかわからないけど、聴いてると、つい乗ってしまうリズム。

何度も歌詞に登場する「ロカビリーナイト」のフレーズ、前の単語の子音が影響してるだけだって、わかってはいるんだけど「愚かビリーナイト」って聴こえるんです。

当時は社会に反抗しながら夢を追うのに必死だった。でも「お前」を亡くして、
振り返ったとき、「愚か」だったなって思っているんだろうか…と勝手すぎる空耳でまた泣けそう。

「貧しいけれど」の「い」の声がやっぱり好き。それと、最後の盛り上がりに向けてドラムが活躍する部分が好きです。なんだそれ、と思った方は聴くに限ります。どうぞ。


恋のレッツダンス(1983年)

とにかくかわいいのこの曲。なんだろう、このポップさ。
「浮気なあの娘に誰もがモーション」しちゃうの。そんなの、令和の時代にもあるんだろうか。肉食。
曲の途中に「あの娘」のセリフが入るんだけど、それを鶴久さん(男性メンバー)が入れてるのも良い。自前かい!とつっこみたくなる。

間奏の間に、速度が変わる?変調する?ところが好きで好きで。
そして、その間奏に、うっとりしてる隙を見計らって飛び出す、藤井フミヤの「well」!!

英語歌詞で「あの娘」を誘うセリフが歌われるんですが。
そこから日本語歌詞に戻る前のフレーズ。
それが「well」!!
ここを聴くためだけにかけているといっても過言ではない(しつこいのと、過言なのと)

「ゆれる胸元」に「恋してる」(とまでは言ってない)、そのシンプルさ。
それを恋と呼んでも、よかったんだね?
40歳を迎えるタイミングで、新しい気づきをありがとう。

聴いているとポニーテールとかジュークボックスとかローラースケートが浮かぶ。
海外のかわいい映画を見てる気分になれるんです。

週末、夕方、げんなり晩ごはんの支度をしている時にかけると、とにかくアガります。ノリすぎて逆に、料理を忘れ、焦がしそうになったことは1回2回ではなかったと記憶しています。


だからチェッカーズが好き


歌詞のストーリーに時代特有の、自由にならない閉塞感、いじらしさ、憂いが含まれているところ。
そしてフミヤ(と呼びたい、ここでだけ、許して)の声、特に平常の声ではなく、ある箇所にだけ適応される、特徴ある発音の仕方がね…中毒性があるのです。

こんな魅力的な曲、令和の若者はどう思うんだい?と思っていたら、youtubeのコメント欄で
「生まれてくる時代を間違えたかもしれません」と10代の方々が書きこんでいるのを見かけうれしくなる。
うんうん、わかる。
私でも思う。
昭和生まれの私の場合は、たった数年だけどさ、早く生まれたらチェッカーズを聴きながら青春を過ごせたかも。憧れる。

チェッカーズの当時の様子を肌感覚で知らない、わからないのが本当に悔しい。
と同時に、時代がちょっと違うからこそ、のめり込み一歩手前で楽しめているのかもしれないとも思う。
たぶん、現在進行形のチェッカーズに出会ってたら、好きになりすぎて苦しかったのではと想像する。
今の、おじゃまします感でギリギリ、健康を損なわないレベルで良い。

……さて。
ついに語ってしまったチェッカーズ愛。
ついでに告白すると、
わたしの2人の息子の前髪を何筋か伸ばそうという考えもちらつきました。(チェッカーズヘア)
でもちゃんと我に返り、時代を鑑みて、
髪をおろしている時のGLAYのJIROをイメージして子の前髪を切っています(世代)。

今知っている以上にいい曲があるんだったらどうしよう。
そんな気持ちと、
知らないだけで、まだまだいい曲がきっとあるという期待感。
好き度をこれ以上アップしても大丈夫か、動揺しながら。

チェッカーズファンの先輩方、これぞという曲があったらぜひ教えてください。
好きだな。やっぱり。

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