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我が家に新入りが来た

9月23日
我が家に子猫が仲間入りしました。

買ったのではなく
ご縁があって、里親募集をしている子猫を
我が家に譲渡していただきました。


推定3ヶ月すぎの可愛い女の子。


しかしながら私が迎えたいとは言ったものの
先住の猫「ニケ(♂)」は、上手くやっていけるのか
そして子猫ちゃんは上手く慣れてくれるんだろうか
正直不安でした。

ニケも3ヶ月の時に当時地元で
ちょっと私が変な状態(環境的に)の時に
同じく譲渡してもらい
長らく私の辛い姿を見たり、沢山我慢をして
私が結婚して一年くらいして
宮城で一緒に暮らせるようになりました。

怖がりで、優しくて
箱入りのお坊ちゃんのニケを本当ならもう
苦しい思いをして欲しくないなとどこか思っていました。


でも、なぜ飼うと決めたか。
ニケは寂しそうだったんです。

実はニケが我が家にちゃんとお引越しする少し前に
ハムスターの女の子を飼っていました。
実はその子も里親募集されていて私が見つけて
譲渡してもらったんです。

もちろん、ニケが来ることは決まっていたので
完全に守れるケージを作って
宮城では先輩として頑張ってくれました。
実はそのハムスターにニケは
一切爪を出しませんでしたし
遊ぼうと必死でした。

そんなハムスターが今年の元旦の早朝
わざわざ私たちの見える場所で
眠るように息を引き取ったのでした。


そこからニケは何だか毎日不貞腐れたり
寂しい顔をしたりいきなり今までしたことが無い様な
行動をするようになったんです。


私の思い違いだと最初はそう思ってました。

そこから私は気になって
色々話した結果

我が家に新しく家族を迎えることを決めました。



そしてやってきた
白と黒のハチワレ女の子「ジュノ」

最初は
シャーシャー合戦に
ニケの念仏のような低い鳴き声
最初はもう笑ってしいました。


でも譲渡してくださった方からの
アドバイスもあり
ニケをまず優先すること

ニケとだけの時間をちゃんと作ることをして

三日目で
もはや新入りのジュノは
ニケにくっついて歩いていました。

そのあとはもう早かった。
あれよあれよとニケとジュノの距離は縮まり

あんな念仏を唱えていたのに
今一週間を少しすぎましたが
もうニケは毛繕いをしてくれるし
ジュノはいい意味で「私を見て!」と主張を曲げません。


そんなひと時が凄く尊くて
ホッコリします。


しかし…しかしながら
いい事ばかりでは無いのが現実です。

正直そんなの命預かってんなら当たり前だろ!
というお話なのかもしれません。


でも私がほっこりだけで終わらせたくない
という気持ちをぜひわかってもらいたいのです。


私に一通のメッセージが来ました。
そのメッセージは誰から来たのかも分からないのですが
私が結婚当初からやたらとアカウントや手段を変えて
嫌がらせ(私はノーダメージです)のメッセージが来ていて
恐らく私のすごくファンの方で私のことが
凄まじく果てしなく誰よりも羨ましくて大好きな方だと思うのですが。

「子猫なんか飼わないで子供を作って育児したらどう?」という旨の内容でした。


そのメッセージへの答えだと思って
ここから先読んでいただけたなら
その方が「へっ、ざまぁみろ」という気持ちになるかと思います。


まず、子猫も生き物。
決して生半可な気持ちで受け入れたつもりはありません。

ニケも、ハムスターのジオも
私たちの大事な家族だと思っています。

そして、心療内科の先生にも
「猫を飼うと鬱が悪化する人もいるよ」と
少し釘を刺されたのも事実です。

でも
私は彼らが私たちよりも命が平均的に短いのは
もちろん知っています。
ハムスターのジオも実際我が家に来てから
たった1年と少しの命でしたが
最後まで頑張って生きて
ジオの大好きだった美味しい宮城のお米を食べて
天国に行きました。

その死を受け
私の祖母達の死も受け
悲しくなかったわけがない。

だけど私はそこに数え切れない発見や
自分の経験、そして命に対する考え方を身につけました。



命あるものを受け入れる責任は
重いこと。それは人間だけじゃないこと。
私を十分わかっています。




ただ分かっていなかったことが
沢山ありました。私は甘かった。


まず、夜が開ける前から始まる
大運動会が待っていたこと。

人間が寝る時間が限られてくること。

でも猫同士は勝手に仲良くなること。


ブン投げようと思えば
容易くぶん投げられる大きさの新入りを
深呼吸して、冷静になることが必要なこと。

ある程度の期間を置かないと
人間側が安心して家を空けられないこと。


そこから生まれる
人間同士での気遣い(思いやり)が必要なこと。


そしてもうすぐ35歳になろう人間が
こんなに一日が長く感じる日がまさか来ると思っていなかったこと。



他人から見たら、あらあらと思うかもしれません。

でも結構死活問題です。
一週間何をしていたかなんて
猫、猫、眠気、猫、気絶、猫、猫です。

笑っていられたのは初日だけでした。

私は私でPTSDの発作が出ました(予想はしてました)

旦那さんは常に寝不足なのに
よくこの人は文句も言わないなと思います。



私は気を失うような寝落ちが無ければ
基本昼間に旦那さんが近くにいないと眠れません。
(一種の不安障害かと思います)

その寝落ちが昼間にこの一週間で二回あったのですから
猫のパワーというのは物凄いですね。

それでも飼うと決めたら
先住のニケも大切にしながら新入りの監視も
ある程度は必要ですし、人間同士が家庭内で内部戦争しようもんならこれはもう取り返しがつきません。


いくら可愛いと言っても
このっっっっっっ!と思うことや
ため息は出てきます。



それでも人間も生き物ですから
うふふ、毎日可愛いのよ、うふふふなんて
抜かしてられる程の余裕は今は正直ありません。

でも私には分かります。
児童会館で職員をやっていた時の
保護者さんの

「顔も見たくない日もあるけど家族だから」

という我が子を見つめる優しい目。


私たち夫婦にはまだ子どもはいません。
私は腹を痛めて子どもを産んで育てたこともありません。

でも私たちにはニケとジュノが可愛い大切な家族です。


あんなに生きていたくないと思っていた私が
嘘みたいに

今はここではまだ死ねないなと思います。

一週間しか経っていないなんて正直
白目ひん剥いて倒れそうなくらい
時間の感覚が麻痺しています。

でもそれもきっとずっと笑っていられる
思い出になるよう、私はしっかり地に足つけて
生きますので、どうぞ我が家の新メンバー、ジュノ。
ちょっとビビりのお兄ちゃん、ニケ。
私たち家族の成長を応援していただけると幸いです。




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まぴこ(X:@corazon_mapiko)

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