『個別インタビューレッスン』に参加した話②〜実践編(自主企画が完成するまで)〜
おサボりしまくっていましたが、個別インタビューレッスンの受講も終わり、ひと段落しましたので続きを書きたいと思います。
ちなみに前回の記事はこちら…
今回は、個別インタビューレッスン中に私がどういったライター修行をしたのか、具体的にお伝えできればと思います!
レッスンでは2ヶ月かけて自主企画をまるまる1本作るのですが、以下の感じで進んでいきました。
今回は、自主企画制作に関係する1〜4について、私がどんなところに難しさを感じ、どんな学びを得たのかを中心に書いていきたいと思います。(あくまで超主観です!!)
理想のライター像を明確に
個別インタビューレッスンが始動してすぐに、奈々さん、舞子さんとの1on1が行われます。
1on1までに事前に配布されていたワークシートを埋めていくのですが、これがとても大変。自分がどんな記事を書きたいか、どんな記事が好きか、ロールモデルにしたいライターさんは誰かなどなど…。
理想のライター像を描くために、どんどん深堀りしていくのですが、ここで私はある事実に気がつきました。
私は、メディアもライターさんも全然知らない…!!
ライターになりたいくせに、とんでもない知識不足だと思うのですが、案外そんな人も多いのではないかと思います…。(そんなことないですかね?笑)
ひとまず1on1までにある程度知識をつけるために、自分が書きたいエンタメ系のメディアを片っ端から調べて読み漁ることに。(この辺りの調べ方は、奈々さん舞子さんさんが手厚くフォローしてくれるので安心です!)
まずは自分が好きなメディアや記事、ライターさんを探してリストアップ。なんでその記事やライターさんを選んだのか自分の言葉で言語化していく中で、ぼんやり「私ってこんな感じのライターになりたいのかなあ」とイメージが湧いてきました。
ちなみに私が持っていた「なりたいライターの理想像」はこんな感じでした。
そこそこざっくりしてます(笑)。
ただ、あんまり1人でぐるぐる悩んでいても仕方ないので、このざっくりしたイメージを1on1で奈々さんと舞子さんにぶつけました。
奈々さんも舞子さんも深堀りのプロなので、私のこのざっくりしたイメージの根拠を瞬く間に導き出し、目標に向けての具体的アクションをものすごいスピードで提案してくれました。(まじで早かった…)
私の場合、エンタメ系のインタビュー記事やコラム記事に興味があったのですが、そこにピンポイントでアタックするというよりは、そうした記事の需要がある女性メディア向けの自主企画を検討することに。
女性向けメディアというのは当初イメージしていなかったのですが、よくよく考えると自分が読むメディアも女性向けのものが多い。なおかつ、女性向けメディアだと生き方やキャリアについてがっつり深堀するような記事が多く、自分が描きたい内容とマッチしている。
エンタメ系と絞ってしまうよりむしろ自分がやりたい記事を作れそうだということで、女性メディアで活躍できるライターになるというのを自分の目標に組み込みました。
戦略は自分で調べながら立てることもできますが、未経験の分野に関するものだと、どうしても机上の空論になってしまう可能性もあるかと思います。そういった点からも、その道のプロに相談しながら戦略を立てられたのが良かったです!立てた戦略に対して自信を持てるのも大きい!
自主企画をたてる
次の1on1では、奈々さんと一緒に自主企画の作り込みをしました。
具体的には、企画検討シート(個別インタビューレッスンオリジナル)をもとに、自分が書きたいメディアや記事のテーマを洗い出します。
検討の結果、私はWoman typeへの掲載を想定して企画をつくることに決めました。(メディアのビジョンやカラーなど理由は色々あるのですが、健やかに自分の「好き」を追求している女性がたくさん取り上げられていて、単純に好きな記事が多かったというのが大きいです。)
そして自主企画のテーマは、「好きを追求して面白い活動している人にインタビューをし、生き方のヒントをもらう!」というものに決定。
今度は掲載メディアと企画のテーマをもとに、インタビュー候補者をピックアップし、アポ取りをすることに。(アポ取りもほぼ初めてだったので、奈々さんにどんなアポ取りのメールを普段送っているのか見せてもらうなどして進めていきました。)
アポイントがうまくいなかない可能性ももちろんあるので、基本的に候補者は複数考えておきます。私は3名の方に取材依頼をしたのですが、なんと全員から取材OKのお返事をいただくことができ、この時点で3つのインタビュー企画を作ることに。(無名かつ自主企画の私からのオファーにも快くうけていただき本当にありがとうございました…!!)
そして、日程調整が一番最初に進んだ夜住アンナさんの取材記事を、個別インタビューレッスンでの自主企画として進めることになりました。
企画もアポ取りも自分1人だと「これって方向性あってる??」とか「そもそもアポ取りってメールでいいんだっけ?」とか、もう大きいことから細かいことまで不安でいっぱいだと思います。(実際私はそうでした…笑)
自主企画だと編集さんはいないですし、相談先が分からない…。そういう観点から、いつでもプロの奈々さんに相談できる環境は安心できましたし、余計なことに悩まず、自分の企画にだけ集中できるという点でもとても良かったです。
取材準備〜取材当日
無事にインタビューイーや取材日程が決まったところで、こんどは本格的に取材準備を進めていくことに。
なんというか、私が今回のレッスンで一番驚いたというか、初めて知ったことは、取材準備がめちゃくちゃ大変!!!ということでした(笑)。
インタビューイーの過去の取材記事、書籍やブログはもちろん、各SNSの投稿などなど、探れる情報源は全て探る勢いで調べます。準備はするに越したことはないということで、とにかくインタビューイーのことを調べまくり、年表まで作る勢いで準備。
質問リストやインタビューの流れについては奈々さんに相談しながら、詰めていきました。準備にめちゃくちゃ時間かかって大変でしたが、この取材準備はとても役立ちました……!!
レッスンを受ける前に一度、自主企画でインタビューをしたことがあったのですが、その時と比べて自分の質問精度のレベルが明らかに違ったんです。
やっぱり、その人のことを深く知っていた方が深い質問ができますし、取材に自分の仮説を持っていってぶつけることもできる。初だしの情報を得れる可能性も高い。
我ながらインタビュー準備をしっかりしていたおかげで、初だしの情報を得るというのは十分にクリアできたという思いでした。
インタビューイーの価値観や趣味、生活習慣を知っていれば会話も弾んで取材自体を楽しめますし、その分深い話を聞き出せる可能性もあります。(自分のことよく知ってくれている人の方が好感は持たれやすいはず!)
この気づきは、一度本気でインタビュー準備に向きあったから得られたものだったなあと思います。やってよかった!!!
文字起こし・執筆・FB
取材が終わったら文字起こし。
私は文字起こしに大変時間がかかってしまうタイプなので、なんやかんや平日の夜を2、3日くらい使った気がします。
文字起こししながら、構成をうっすら。
仲奈々さんからのアドバイスで、初心者がインタビュー記事を書くときは「現在→過去→未来」の順番がおすすめと聞いたので、その通りに考えてみる。
ざっくり構成ができたら執筆に取り掛かって、完成したら仲奈々さんへ提出。大量のFBをいただいた!!
その中でも、特に印象に残ったFBを3つここではご紹介します。
1記事1テーマ
これは簡単そうでとっても難しかったです。書く前は「なるほど。1記事1テーマね!OK」って感じだったのですが、書き始めたら「あれこれ3、4テーマくらいあるんだが??」状態。
アポドリから取材準備、取材とがっつりインタビューイーに向き合ってるうちにどんどんインタビューイーの魅力が分かってきて好きになっちゃうんですよね。
そうすると、「あれもこれも全部記事にいれたい!」という状態になってしまう。そうすると文字数は限られているので、表層的なことしか書けない。
初稿を書き上げたあと、インタビューではあんなに深くて面白い話聞けたと思ったのに、記事にしてみると物足りない。「なんで??」と思ったのですが、理由はこれでした。
奈々さんからいただいたFBを参考にあたらめて、記事の1番のテーマを考えて、そのテーマに必要な要素とそうではない要素を整理しました。その結果、一番伝えたいメッセージがどこなのか分かりやすいメリハリのある記事にできたなと思います。
音源はあくまで素材
インタビュー記事の執筆って、音源を文字起こしして、それの体裁と構成を整えて記事にする作業だと思っている方が多いんじゃないでしょうか?
私も余裕でそう思っていました。
が、それは全くの幻想でありました!!!!
インタビューイーの言葉はあくまで素材なんですよね。
文字起こしの体裁と構成を整えた初稿を書き上げた時、インタビューイーの言葉を使って自分なりに分かりやすく書いたはずなのに、「なんか情報が足りない?」「分かりにくい?」みたいな印象を受けてモヤッとしたんです。
奈々さんに初稿をFBしてもらって分かったことなのですが……
インタビュー自体は相手の表情とかその場のニュアンスとかいろんな情報を含んだものだから、言葉だけで記事を描こうとするとどうしても伝わらない部分が出てくるんですよね。
インタビューイーに関する前提情報も、ライターと読者とでは全然違うわけで、記事に必要な情報もインタビューだけでは足りない場合が往々にあります。
例えば私はホラープロデューサーに取材したわけですが、一般の人はホラープロデューサーがどんな職業なのかわからないですよね?そういうところも含めて、読者が分かりやすいように、ライター側が記事をデザインしていく必要があるんです。
奈々さんにFBををもらった時、「え?こんなにインタビューイーの言葉を変えちゃっていいの?」と思ってたんですが、世の中に出回っているインタビュー記事の多くはライターによって記事をデザインされていることがほとんど。
きちんと記事の内容に関して本人確認をとってOKがでれば問題はないので、読者が分かりやすい記事を作ることが大切とのことでした。
実際「インタビューイーが本当に伝えたいことってこういうことだよな」とか、「この情報いれたら読者が分かりやすいかな」とかを考えながら記事を修正していった結果、初稿よりずっと厚みのある記事に仕上がって、なかなか感動しました(笑)。
再現性はあるか
記事を執筆する際に、学びがある記事を書こうと意識する人が多いと思います。実際、インタビューイーのお話を聞いてる中で「こんな新しい価値観があるのか!」「成功するにはこんなアクションを起こせばいいのか!」など、たくさんの学びが得られます。
そんな学びを読者にも共有できるのが、インタビュー記事の醍醐味の1つですよね。私もそう思って、取材で得た学びをいくつか記事の中に落とし込んだのですが、いざ記事にしてみるとふわっとしてしまったんです。
学びって概念的なものとか抽象的なものが意外と多いので、そのまま書いてしまうと、読者がその学びを真似することが難しくなってしまいます。
インタビュー記事を書くときに意識する必要があるのは、読者にとって再現性のあるかどうか。特にノウハウをお伝えする様な記事では、「読者がこれを読んだらすぐに行動にうつせるのか」という視点で書く必要があります。
記事のテーマが、「未経験から転職する方法」ならその具体的な方法を掘り下げて厚く書くべきだし、逆にそれ以外の要素は薄くしてメリハリをつける必要があります。
「ここは読者にとって学びのポイントだ!!!」と思ったら、そこをできる限り具体的に書くことで、記事を読んだ読者がすぐに行動に移せる再現性の高い記事になります。
この再現性を意識して書いたことで、一気に記事の質を上げることができた気がします。(ほんとに再現性大事……)
ここまで、奈々さんから受けたFBを3つに絞ってご紹介しましたが、たび重なる熱いFBを受け、修正してというのを繰り返すうちになんとか納得のいく記事が完成しました。
ホラープロデューサー夜住アンナさんの記事はこちら!!!
振り返って考えてみても、FBがあるのとないのでは同じ人物が書いたとは思えないほど歴然としたクオリティの差がありました。
たくさんのFBを受けれたことはもちろん、個別インタビューレッスンでは対面でFBを受けることができたのも良かったです。
やはり、文章でFBを受けるよりもFBされた理由が理解できますし、こっちから悩んでることをぶつることもできます。双方向のやりとりで濃密なFBを受けられるので、今後のインタビュー記事執筆の際にも生かせる要素が盛り沢山なFBだったなと思います。
自主企画をこれからやるぞ!という方は是非、何かしらの手段でFBを受けられる環境を整えることをおすすめします!!
今回のnoteでは自主企画の記事を実際に作り上げるところまでをご紹介しました。ラストは今後の戦略や計画について書ければと思います。
(また近日中に公開しま〜す!!)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?