「マインドセット系」の「本の地図」
今回はジャンル「マインドセット系」を取り上げて、「本の地図」を作ります。
人間、心が整ってこそ、十全に動けるものです。いや、もちろん、身体が不調でも駄目だけど、身体絶好調・精神絶不調だと確実に病気になります。それも「死に至る病」(キェルケゴール)的な病気になります。
だから、「サラリーマンを続けよう! 家のローンを払い続けよう! 週末のささやかな楽しみを維持しよう! 好きな人とちょっといいところでデートしよう! 家族と幸せに暮らそう!」と思ったら、心お大事に。
しかし、「学生」→卒業・就職→「社会人」という種族に分類が変わっても、根幹の精神のありようというのはそうそう変わりません。三つ子の魂百まで。(注:これは三つ子の魂は死後、百に分裂・増殖して、三百人に生まれ変わるという意味ではありません。真顔)
で、ある日、わたしは通勤電車に揺られながら、「自分にとっての仕事とは、そもそも自分とは、よく生きるとは、人生とは……」みたいなことを、考え始めてしまったんです。そんなん考えないで、朝タイムカード押して、夜タイムカード押す人生も正しい・むしろそっちのほうが健全かもと思うのですが、いかんせん、活字人間なもんで、何事も、精神論ですら、形から入るんですよ。
てなわけで、「マインドセット」です。この手の情報欲しい人、そもそもあんまりおらんかもしれん、と思ったのですが(同僚にはいなかった)、試しにグッグル先生に訊いたら、凄いことになりました。
ありとあらゆる悩み&さまざまな解決法が活字化されておりました。煩悩は百と八かもしれないが、人類の悩みは百ちょいでは足りないのだな……。
でも、どの本を読めばいいの?
できればビジネスっぽいやつで、役に立ちそうで、名著って言われてるような本。名著だと、きっといろんな人が読んでの評価だろうから、心の基盤になるだろうし、いろんな解釈や意見を吸い上げることもできるだろう。
そう思って、選び、読みました。
読んだ結果、心の基盤は木っ端みじんになりました。「え、これからどうやって生きればいいの、え、こんなことできるの?」って情緒不安定になりました。さすが名著、パンチ力半端ない。
では、今回の「マインドセット系」のわたしの「本の地図」のゼロ地点とする本を発表いたします。「嫌われる勇気」です。名著です。感動した。心震えた。むしろ瓦解した。もう発想の転換とかいうレベルじゃない。自分の過去を全否定されたような気持ちになりました。でもそれはネガティブな全否定ではないのです。囚われるな、君は自由だ、どこへでも行ける。そう背中を押されたような気持ちでした(リチャード・ベックの「イリュージョン」の読後に似てる)。ただ、いままでそんな風に考えたことなかったんで、急にそういわれても、実践が難しい。
あ、すいません、以上が「嫌われる勇気」の読後感です。わたしの感想だけ見ると、また題名だけ見ると、無法的なヤバい本みたいですが、違います。ぜんぜん違います。これはアドラー心理学という心理学をわかりやすく、対話形式で叙述した本です。
下記が「嫌われる勇気」をゼロ地点としたわたしの「本の地図」です。
「嫌われる勇気」をゼロ地点に、「具体的」←→「抽象的」の軸、「心構え」←→「実践的」の軸の2軸で構成しています。
なお、「幸せになる勇気」は「嫌われる勇気」の続編です。こっちもパンチ力えぐい。このへんから始めて、「アドラーの言葉」という薄めの本に手を出してみたり、マネジメント系からの「ドラッカーの言葉」も読んでみたり、王道「七つの習慣」を読み、現実と戦うことになって実践寄りの「インバスケット思考」を取り入れようとしたり、自分がわからなくなって、「さあ、才能に目覚めよう」で分析されてみたり、といった迷走人生です。
ちなみに「「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティーン」は生産的な人間になりたくて読んでみました。まだ朝1時間作れていません。
この地図の中でいま自分の指針になっているのは、理論だとやっぱり「嫌われる勇気」、具体的には「さあ、才能に目覚めよう」の分析かなと思います。自分がどういう人間か、ストレングスファインダーで知り、どういう人間になりたいか、「嫌われる勇気」で考える感じです。
1ミリもポジティブなこと、実践できてないですけど。「七つの習慣」もいい本ですよね。読み返したいなあ。
「マインドセット系」の「本の地図」の概略はこんな感じです。一冊ずつちゃんと紹介もしていきたいし、どうしてこの分布にしたのかとかもコメントしていきたいんですけど、とりあえず、今日は概略として全体像をお話しました。
では!
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